STRADABICYCLES -ストラーダバイシクルズ-

スタッフタイム

スタッフ山本ができるまで![切磋琢磨なJシリーズ!編]

滋賀店店長のヤマモトです!

さて、前回のスタッフタイムで自転車(ストラーダ)との出会いまでを綴りましたが、今回は自分が「人生を賭した」と言っても過言ではないJシリーズ(現在のCJシリーズ)とのお話です。

ちなみにJシリーズとは・・・日本各地を転戦するマウンテンバイクレースの最高峰とも言える存在。
「スポーツ(初級)」、「エキスパート(中級)」、「エリート(上級)」クラスに分かれ、順次、ランクアップし、オリンピック選考レースや全日本選手権と言ったUCI国際レースもシリーズ戦に組み込まれ開催されます。


「Jシリーズに出てみない?」

関西地区での草レースに出場し、ちょいと成績も出してちょいとイイ気になりつつあった私。
次のステップとしては全国を転戦するシリーズ戦、「Jシリーズ」への参戦でした。

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そして初参戦のレース。
今でも忘れません、雨の富士見パノラマでした。

内心、「初戦で勝っちゃったらどーしよー」なんて浮かれておりましたが・・・
まぁ、なんと言うか、参加者60人くらいで56位。いわゆる撃沈、惨敗。見事に天狗の鼻はへし折られました(苦笑)

「日本中には凄い人が居る・・・」

さぁ、そこから「やるか」「やらないか」ですが、見事にスイッチが入りました。
それからは何かに取り憑かれたように鬼神、正に鬼のようにトレーニング。

「人と同じ事をやってても、絶対に勝てない」

月間2000km走り込んだり、朝4時から練習したり、KZ山(ルモン)を5往復したり・・・
思えば相当に無茶な事をやりましたが、そこには常に「仲間」が居ました。

トレイルライドに、琵琶湖一周に、雪山修行に・・・数えきれない程のトレーニングは、自分だけでなく、切磋琢磨し合える仲間が居たからこそ、乗り越えられたような気がします。

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思えばこの頃は貪欲でしたねぇ。
シマノ鈴鹿の「5ステージ」に出たり、シクロクロスの全日本選手権に出たり。

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今では怖くって(笑)出ませんが、クリテリウムでも逃げに逃げて。
「レースが最高のトレーニング」と思って、しょっちゅう色んな所にストラーダのみんなで出没していたような気がします。

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そんな仲間と「張り合うような」、まるで「喧嘩のような」トレーニング合戦を続ける事で、自然と成績も上がっていき、スポーツクラス(一番初級のクラス)の「白馬さのさか大会」で、ついに優勝!

優勝すると自動的に中級カテゴリの「エキスパートクラス」に昇格するんですが、その時にまたまたテンチョー井上が囁きます。

「キャノンデールのグラスルーツに参加してみない?」

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「キャノンデール グラスルーツ」
キャノンデールが販売店と共にMTBライダーの育成を行うプログラムで、なぜか私のようなおっさんライダーに白羽の矢を向けてもらえたんですね。

リオオリンピックの日本代表である山本幸平選手、そしてMr.CANNONDALE 山本和弘選手も所属するチームの下位チームに所属する形で、Jシリーズを転戦する事になりました。

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そりゃ、もう、気合入りましたよ~がんばりましたよ~(笑)
もちろん仕事をしながらなのでトレーニングは大変でしたが、時間は創り出すもの。隙間の時間でとにかく「強く」なる事を一心に考えて考えて考えて考えて考えて考えて行動(トレーニング)していました。
今のようにインターネットもそんなに発達していない時代だったので、情報は自分でアンテナを張ってつかみ取らなければいけません。頭も使って、身体も使ってトレーニングに打ち込んだ日々でした。

しかし、流石は全国から猛者が集うJシリーズ。そんなに簡単に成績を出すことはできません。

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常に壁にぶつかり、考えて、行動して、練り直して、積み上げる、の繰り返し。
試行錯誤しながら、仲間と一緒に一つひとつの階段を登っていく感覚でした。

少しずつですが、成績も上がり出し、三瓶山で開催されたレースではどうにかこうにか2位表彰台を手に入れる事に。

本当は優勝して最高峰カテゴリーの「エリートクラス」に上がりたかったのですが、結局、1年間の獲得ポイントによって翌年からのエリート昇格を掴み取ったのでした。

「優勝できるレベルでないと、エリートでは歯が立たん!」

そう思っていた自分ですが、その予感は・・・

おっと、思わず長くなっちゃいましので、次回、「灼熱のエリートクラス、思い出ぽろぽろ編」で(笑)

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