STRADABICYCLES -ストラーダバイシクルズ-

スタッフタイム

TREK eBIKEに搭載のBOSCHの研修会に行ってきました!![スタッフ上野]

各メーカーが定期的に開催する、技術セミナーにテックマネージャーのスタッフ上野が受講してきました。
今回はTREK eBIKEに搭載しているBOSCHのセミナーに参加。

朝から夕方まで、さながら高校時代に戻ったような感じで、みっちりと授業を受けてきました(笑)
まず、午前中は座学で始まり、電動アシスト自転車は全世界の販売台数はヨーロッパが一番多く、特にドイツが年間80万台と群を抜いています。
日本でも65万台となりますが、そのほとんどがいわゆる、「一般車」になります。いわゆるチャイルドシートを装着したあれになります。

スポーツタイプのeBIKEもどんどん普及しており、各社とも色々なタイプ、種類が発売され、当店で取り扱っているTREKも様々な種類のバイクが販売されています。
2020年はeBIKEのMTBが主力になると言われています。

そもそも、一般車とスポーツ車では何が違うか?これは疑問に思うところでしょう。
e-BIKE用のドライブユニットは、大トルク、レスポンス、軽量化の面で一般車と大きく変わります。
走りの軽快度はスポーツタイプの方が大きく上回り、フレームの設計も根本的に違います。

現在、BOSCH、SHIMANO、Panasonic、YAMAHAとeBIKE市場はこの4ブランドがメインですが各々の特徴を記載します。
まず、全ブランドともパワー比、アシスト比に関してはほぼ一緒になります。
日本の法律で規制されているので、正直なところ、どこのブランドを選んでも差がないのが現状です。
じゃあ、BOSCH搭載のTREKのeBIKE は他社と何が違うか?それは走行フィーリングが異なります。
BOSCHは、ペダリング時にのみ、アシストするように設計されており、要は自分がペダリングをすれば進むイメージです。
引き足時はアシストはされないので、あたかも自分が自転車を進めている感覚になり、これがスポーツ車を操っているように感じます。

お昼からはデモ車を使用しての実技になります。
まずは講師の方がデモ車のパワーユニットの付け外しをされ、その後にスタッフ上野も作業をしましたが、20名の参加者の前でするのは緊張しました(笑)

ヨーロッパではeBIKEのシェア率はグングン上がっており、日本でもこれから確実に増えていくジャンルになるでしょう。
スタッフ上野はしっかりと受講してきましたので、気になっている方はお気軽に聞いてくださいね。

新たな可能性を秘めたこれからのMust「eBIKE」
草津店では試乗車を用意していますので、是非、乗っていただき実感してもらえればと思います。

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テックレポート

ついに来た!最速のエアロロード、Cannondale SystemSixを組み立てます! [スタッフ熊谷]

こんにちは!

スタッフ熊谷です。

 

ついにやってきました。

最速のエアロロード、Cannondale SystemSix Hi-MOD!

エアロ全盛期の昨今ですが、ついにキャノンデールからもエアロが登場。

その独自性に満ちた構造を確認しながら組立てます。

 

 

まず気になるのは、やはりハンドル周り。

自転車の中でも前方に位置するこの部分は、最も風の影響を受けやすいところといっても過言ではないでしょう。

ここでの空気抵抗の削減が速さに繋がる為、各社いろいろなアイデアを盛り込んでくるところです。

 

キャノンデールももちろんワイヤー類を内装することで、空気抵抗の削減に大きく貢献しています。

多数のパーツで構成されたハンドル周りは、しかし見た目はすっきりと。

またメンテナンス性も兼ね備えた独自性にあふれていました。

 

 

最近話題に上りやすい、”ポジション” ”ノーマルステム”といった、気になるところもばっちり抑えられています。

ポジションはステムとハンドルを別体とし、またしゃくる、送るといった角度調整も可能にしたことで、エアロロードらしからぬ調整幅を持っています。

また、一部ワイヤー類を露出させることで、ステム交換をも容易にしました。(ワイヤー長により制限はあるものの、±10mmぐらいは今までのロードバイクと同じですぐ交換できそうです。それ以上はワイヤー類のカット等必要。)

 

そしてトライアスリートやTT競技者には気になるDHバーへの対応。

ポン付け、というわけにはいきませんが、ノーマルのステムが使用可能となるため、好みのハンドル/ステムで組み替えられます。

そのためエアロ性は少し損なわれますが、DHバーの取り付けも可能となっています。

 

 

フロントフォークの構造。

前側よりフロントブレーキのホースが出てきます。

この構造により、力のかかるコラム部分は通常のロードバイクと同じ、円のコラムとなります。

これによりキャノンデールらしいシャープなハンドリングと、ノーマルステムに対応というユーザーフレンドリーな仕上がりに。

 

 

そしてフレーム側はこのような感じです。

いままでのエアロロードだと、ヘッドチューブ内を通るワイヤー類が、ステアリングコラムと接触してしまうケースがありました。

しかしSystemSixはヘッドチューブ内にパイプを設ける事でこれを防いでいます。

もちろん重量増にはなりますが、ワイヤー類との接触を抑えるといった大事な役割をもたらしています。

これもホビーライダーには嬉しい仕様です。

 

 

充電ポートを兼ね備えたDi2のジャンクションはここに。

ここに充電ポートがあると、万が一充電中にハンドルが横を向いてしまってもケーブルが抜けてしまう事はありません。

ジャンクションのシフトモード切替ボタンにも安定してアクセスでき、なかなか使い勝手は良さそうです。

 

 

長くなりましたが、今回のレポートはここまで。

残りはいたって普通のロードバイク、といった感じでサクサク組み進められました。

今回組立てたのは、ULTEGRA Di2 + 64mmカーボンディープホイール + パワーメーターというフルスペックバイクです。

このバイクの乗り味は果たして・・・

弊社の山本がお送りする”レビュー”もぜひチェックしてみてください!!

レビュー → http://www.strada.jp/reviews/systemsix_2019/

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スタッフタイム

我が相棒の「F-Si」、来ました![スタッフ山本]

待ちに待った、我が「相棒」がやって来ました!!

思えば7月頃、スタッフの田中君が「もっさん、2019年モデルのF-Si、熱いですよ~」という悪魔のセリフ・・・
白馬岩岳ツアーなどを企画し、MTB熱が自分の中でも高まりつつあった頃。ぐぐぐっとキモチが盛り上がり、そして、キャノンデールの新作展示会のブランドキャンプで実物を目で見て、身体で乗って感じた、「ヤバイ、本気でスゴイ」

気が付けば、会場で発注書に○を書いていたのです。自分用のサイズを1台・・・(笑)

その後、何回この動画を見たことでしょう(笑)
イメージを膨らませてずーっと待っていたバイク。当初の予定では12月頃に入荷予定だったのですが・・・な、ん、と、早くも到着!!
ま、まずい・・・まだまだ先だからと身体は全然鍛えられておりません・・・(泣)

とはいえ、これは速攻で組まねばならぬ!と、終業後の店内でまずは形にするだけでもと、ワクワクのアッセンブルタイムです!

新しいLEFTY-OCHOは、長年LEFTYを触ってきた自分にとっては、とにかく新鮮!
今までのように専用工具で外す手間を考えるとアッけなく外れるのが、嬉しい反面、ちょっと寂しいかも・・・独自性のカタマリのキャノンデールフリークらしい「あるある」ですね(笑)

アッセンブルしてみる事でわかる「ふーん、こうなるか。こうくるか!」という驚き。乗ってスゴイのはわかりましたが、組んでみる事でわかる進化もオモシロイですね。

驚くくらいの軽さを持つカーボンホイール。きちんとストレートプルが採用されているのもポイント高し!
確かに一見するだけでは「ちょっと高いかな・・・」と思う価格ですが、アッセンブルしながら一つひとつのパーツを触ってみると、「こりゃ納得」でした。うん、良い買い物したなって心から思えましたよ。

でもって、お決まりの重量測定。もう、マウンテンバイクの領域ではありませんね。こりゃロードもやっつけられそう(笑)

あとはブレーキ周りを煮詰め直したら、さぁ、トレイルへGO!
試乗会という限られた時間で感じた「スゴイ」が、いつものフィールドで走るとどうなるのか?

では、思いっきり走ってきます!また、ご報告いたしますねっ!!

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テックレポート

TREK MADONE SLR DISC 組み立て![スタッフ熊谷]

こんにちは!

スタッフ熊谷です。

 

今回は全スタッフに先駆けて、先日デビューしたばかりのTREKの新型エアロロード、「MADONE SLR DISC」の組立を行いました!

このバイクは最速のエアロロードと呼ぶにふさわしいバイクで、あらゆる空力性能を突き詰めたバイクです。

エアロロードの常として、空力性能が向上すればするほど内部構造は複雑になり、メカニックの顔が渋くなっていくのですが(笑)、はたして新型MADONEはいかに。

 

はい。

いきなりきました。

エアロの要となる、フレーム前方のヘッド周りです。

今回は機械式変速+油圧ブレーキですので、シフトワイヤー2本と、油圧ホース2本、計4本のチューブが内蔵されます。

昨今のエアロロードの弱点として、ハンドルの最大切れ角が小さくなりがちなことが挙げられます。

しかしMADONEはステアリングコラムに全てのチューブを添わせることで無理な抵抗が掛からない様になっており、左右それぞれ70°~80°ぐらいの広い切れ角を実現しています。

これにより今までは難しかった、コンパクトカーへの車載や輪行といった、日常ユースの幅に広がりが出ており、我々一般のライダーが大きな恩恵を受けれるようになっています。

また最大切れ角ではストッパーが機能しますので、フレームや各種パーツへの負担が軽減されているのも大きな進化ですね。

 

 

こうしてフレームから飛び出た4本のチューブは、専用のコラムスペーサを抜け、ステム内部へ入ります。

ここから先は専用設計のエアロハンドルへ内蔵する為、小さな出口から4本すべてのチューブが出てきます。

なにかサイボーグのようなものを思わせる風体で、これだけでも画になるのが面白いところですね。

 

 

そして専用ハンドルの後方に開いた穴から、すべてのチューブを内装します。

これにより、まったく露出することなくSTIレバーまで到達し、最大限のエアロを発揮します。

また今作より専用ハンドルがステムとハンドルで別体になりました。

これによりMADONE 9 の一体ハンドルでは出来なかった、ハンドルをしゃくる、送るといった細かいポジション調整が可能になっています。

また別体になったメリットとして、ステムの長さ、角度を購入後に変更できるのも大きなポイントであると言えるでしょう。

 

 

ついにSTIレバーまで到達!

しかしこれでは終わりません。

内装する為に油圧ホースも含めすべてのチューブが接続されていない状態です。

また、Di2のエレクトリックケーブルと違い、余ったらフレームに詰めて処理したりできないので、完璧に長さを決めてしまわなければいけません。

長さが少しでも長いと、カーブ部分でチューブの曲がりがきつくなって抵抗になってしまいますし、短すぎればもちろん接続すらできません。

そういう意味では、チューブの曲がり具合にあまり影響されない油圧ブレーキシステムをエアロロードが積極的に採用するのは、最大限の能力を発揮する為には当然の進化と言えそうですね。

なので実のところ、新型MADONEの組み立ては油圧ブレーキモデルよりリムブレーキモデルの方が難しいと言えるでしょう。

 

 

ここから先は通常の油圧ブレーキコンポと同じ手順ですので、問題なく組みたてました。

しっかりオイルを通し、エアーを抜きます。

グレードや年式によってこの手順が細かく変わるので、シマノの油圧と言ってもたくさんの組立方法が存在します。

今回は機械式油圧ULTEGRAになるので、型番はR8020となりこれに最適な方法でブレーキをセッティングします。

 

 

ここまでくればあともう一息。

フロントブレーキはフォークコラムより内蔵し、フォークに取付しますので、残った前後変速、後ろブレーキのチューブをそれぞれの場所に持っていきます。

新型MADONEはダウンチューブ中央のコントロールセンターで1度前後変速はアウターワイヤーを切り離し中継します。

またブレーキホースの暴れを防ぐため、ホースもしっかりコントロールセンターに固定しておきます。

Di2仕様の場合はここにビルトインバッテリーを取り付けるので、低重心化が期待できそうですね。

 

 

 

駆動周りが一段落したところで、今度はフレームを見ていきます。

これがTREKが誇る最先端の振動吸収システム、IsoSpeedの核となる部分です。

シートチューブにL字のチューブを用いる事で、他社のエアロロードと比較にならないほどの振動吸収性を持たせています。

また新型MADONEより、エンデュランスロードのDOMANE SLRと同様のスライダー機構を採用したことにより、しなり具合を調整できるようになりました。

これによりシリアスライダーからホビーライダーまで、全てのライダーが満足できる乗り心地を実現しています。

スライダーを最後端に動かせば、かっちりした乗り味に。

最先端にもっていけば滑らかな乗り味に調整が可能です。

路面状況、レース・ロングライド、体重・体格、登り・平坦。

どんな要素を持ち出しても、IsoSpeedが対応できないシチュエーションは存在しないでしょう。

 

 

またハンドル周りもMADONE9より進化しています。

先程は内部構造にフォーカスしましたが、次は外部の構造を。

前作に比べ、”段差”と”隙間”が大きく減っているのがわかります。

これによりスムーズなエアフローとクリーンなルックスを実現し、見るだけでも早いと感じるバイクに進化しています。

 

 

そして前作と一緒に見えるシートポストも大きく進化しました。

シートポストを固定するウェッジは内装され、一体感を醸し出しています。

もちろん細かな高さ、サドル前後位置、角度は変わらず調整が可能です。

 

 

そして大きく変わったのが、リアライトの取り付け方法。

MADONE 9 でも、BONTRAGER製の高性能リアライトがスマートに取付できましたが、今作ではさらに進化。

 

 

これが・・・

 

 

こうなります。

現在発売されているFLARE RT、R、Cityには対応しませんが、ここに完璧にフィットするリアライトが展開予定です。

TREK公式ホームページのMADONEの項目でも、チラ見できますので、是非チェックしてみてください。

 

長くなりましたが、新型MADONE、これにて完成です。

このバイクは試乗車として展開していますので、ぜひこの凄さを店頭でご体感ください!

 

 

「TREK MADONE SLR DISC」試乗車ご用意致しました!

 

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テックレポート

プロトライアスリート選手のバイクメンテナンス!![スタッフ上野]

現在、ストラーダではプロトライアスリート「山本 良介」選手のバイクメンテナンスをしております。
ちなみに右記が【山本 良介選手のオフィシャWEBサイト】になります。


オフィシャルページより引用

TREKの契約ライダーである山本良介選手がトライアスロンで使用するバイクは「Speed Concept」

デンマークで開催される「ITU世界ロングディスタンストライアスロン選手権」に向けて最終調整中でした。
ハンドル周りを中心にセッティングの打ち合わせをしながら、調整をしていきます。

世界で戦う山本選手の調整やフィッティングを行える事は光栄ですが、レースでトラブルが無いように毎回、緊張の連続です。
ただ、この経験は自分にとって必ずプラスになると思います。

この経験値をプロ選手だけでなく、全てのお客様に活かせるように日々、頑張っていきます!
どんな作業でもお任せください。しっかりとメンテナンスをさせていただきます。

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テックレポート

BRAND CIRCUS受注バイクの組み立て続々進行中!

テックリーダーを務めております熊谷です。

久しぶりのテックレポートです!

1月に開催し大変ご好評のハイエンドバイク試乗会「BRAND CIRCUS」、そこでご注文いただきましたハイエンドバイク達が続々入荷してきており、テックスタッフの上野と熊谷は意識を集中してアッセンブルに努めております!

TREKのPROJECT ONEシリーズであるMADONE、DOMANE、EMONDA、PINARELLOのDOGMA F10、DOGMA F10 X-LIGHT、CANNONDALEのSYNAPSE、ANCHORのRS9、RL9、RS8、そしてMAVICのCOSMIC CARBON SL UST、COMET CARBON SL UST、KSYLIUM PRO USTが十数セット・・・・。

高価なバイクばかりなので組み立て甲斐があるのですが、中には単体で250万円越えのバイクもあり、やはり緊張が続きます。

他のテックスタッフやテンチョー井上にオーバーホールやエントリーバイクの対応を任せ、ハイエンドバイクに集中してアッセンブルをさせていただいております!

大変・大変ありがとうございます!
少し納車に時間がかかっており大変申しわけございません!
きっちりと組ませていただきますのでもうしばらくお待ちくださいませ!

 

さて本日のブログのもう一つの本題。

1台で驚きのバイクを組ませていただきました。

TREK EMONDA SLR(PROJECT ONE)U5 VAPER COART (お客様より掲載許可を頂戴しております)

草津本店店長が緊張の面持ちで持ち上げているこのバイク。
なんと重量がわずか5.57kg!!
VAPER COARTはペイントの重量がわずか5g以下なんです。普通は100gとか200gとかではないかと推察します。
世界最高級の走行性能に加え、この驚きのペイント重量で実現したこの重量。

他のバイクと明らかに一線を画する軽さです。しかもしっかりと耐用できるパーツを使ってのこの重量ですから、TREKの技術力の凄さをまざまざと感じさせてくれます。
テンチョー井上はアメリカのウィスコンシンにあるトレック本社工場を訪問したことがあり、PROJECT ONEのペイントブースを見せてもらったことがあるそうですが、熟練のペイント職人が1日1本とかのペースで丁寧に仕上げていたそうです。企業理念、製品思想、製品開発、生産、クオリティーコントロール・・・。全てにおいて完璧を要求するトレックの企業姿勢。そこで感じたことは「アメリカンバイクは自動車で言うところのジャーマンカーだ。とりわけTREKはその中でも最先端」ということだそうです。

これこの通り・・・インチキはしてませんよ(笑)正真正銘の5.57kg。

また皆さまに楽しんでいただけるテックレポートをお届けします!

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テックレポート

Campagnolo EPSと「美しさ」を考えてみました[スタッフ熊谷]

先日、お客様のバイクでCampagnolo EPSをアッセンブルする機会をいただきました。

電動変速システムと言えば「SHIMANO Di2」のイメージが強いかと思います。
確かに当店でもほとんどと言って良いほど、電動変速をお求めの場合はSHIMANOになるケースが多いのですが、やはりCampagnoloの美しさと機能美に惚れ込まれる方は多く、今回のアッセンブルもそんなこだわりを感じさせる内容となりました。

Di2とEPSの大きな違いは配線の太さ。Di2に比べて少し太めになっているEPS。この「少し」というところがキモでして・・・
最近のフレームはDi2対応のものがほとんどなんですが、意外とEPSのコードに対応していないモノも多く・・・

今回アッセンブルしたANCHOR RS9は問題なかったのですが、某ブランドの某バイクだとちょいと加工が必要だったりして・・・(苦笑)
けれど、そんな加工が必要な時こそ、メカニック魂に火がついちゃうんですけどね(笑)
いかに加工していないような感じで加工するか。お客様が気付かないカスタマイズこそ、美しいメカニック作業だと思います。

さて、EPSですが、実はコードが各コンポーネントと完全接続されており・・・簡単に言うと配線が切れたらそのコンポーネントもアウト・・・
コードが断線してもコードだけ入れ替えれば良いDi2と違い、断線したらコンポも買い替えという・・・ある意味、「流石はカンパ!」と思えるところです。

その為、コードの取り回しはDi2以上に配慮が必要です。できるだけ折らず、重ねず、インパクトの無い状態を探しながらアッセンブルします。ああ、高級パーツだけにいつも以上に疲労します(笑)

こうやって見えにくい場所にこだわって完成したバイク。美しく作業できた時の満足感はなかなかのものです。

お客様には気づかれない美しさ。それにこだわる事こそ、メカニックとしての醍醐味なのかもしれませんね。そんな事を感じた一台でした。さぁ、次の作業に取り掛かりましょう!

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テックレポート

BRAND CIRCUSの後・・・・[スタッフ熊谷]

ハイエンドバイクにフォーカスした試乗受注会である「BRAND CIRCUS」が終了し、おかげさまでたくさんのご注文をいただきました。
ありがとうございました!

というわけでご注文いただきましたハイエンドバイクが続々入荷してきています。トレックのプロジェクトワン、ピナレロのDOGMA F10、GAN RS、キャノンデールのSYNAPSE 、そしてMAVICホイールの数々・・・・。

大変多忙な状態です!とてもありがたいことです。

この日もウン百万円コースが3台・・・久々のカンパニョーロEPS搭載もあって気合いが入ります!

 

さてさてそんな私のメイン業務であるテック・アッセンブル業務について、少しご紹介を。

今回はメーカーから商品が入荷したときのお仕事についての流れをご覧ください。

  1. 商品・受注情報確認
    着荷、POS登録、外箱確認、お客様情報の確認、ここまでに1時間ぐらいかかります。(ストラーダバイシクルズではヒューマンエラー防止のため受発注・顧客情報・納期管理・納車予定表・そして社内の連絡事項から知識シェアまでをカバーするグループウェアを自社開発して運用しています。この情報確認がとても大切なのです。)
  2. 作業準備
    開梱、作業台据付、パーツ取り外しで約1時間(スポーツバイシクルはメーカーが70%程度組み上げてきますが、機械組みだったり締め付けが甘かったり、ホイールのフレやパーツのバリがあったりするので、ほぼ全ての部品を取り外し、チェックし、清掃してワックスをかけた上で、再度組み立てるのです)
  3. 組み立て作業
    各パーツを取り付け。お客様の使い方を想定して量を調整しながら適材適所にグリスやケミカルを塗布しつつ組み立てを行なっていきます。専門工具を使用するのはもちろんのこと、トルク値管理などをしっかり行います。でも最も大切なのは手の感覚や組み上げのセンスだったりします。(弊社のテックスタッフは年間何百台ものバイクを触りますので結構経験を積むことができますよ!)実際の組み立てにロードのハイエンドバイクで、切れ目なく作業して3時間、少し難しい作業や加工が必要な場合は4、5時間かかります。
  4. データ管理
    組み立てと並行してマルチにデータ管理作業を進めていきます。パーツごとのトルク値の管理や加工の履歴をチェックリストに従い記載していきます。
  5. 各部の調整
    つぎにDi2やEPSなどの電子パーツの充電や、ディスクロードならホースの長さ調整と再ブリーディング、マウンテンバイクならサスペンションの摺動チェックと体重によるプリロード調整なども行なっていきます。大切なのはあらかじめお客様のフィッティングデータに基づくポジション再現。納車時にぴったりと合っているととても喜ばれますから。
  6. 最終チェック・テスト
    ヒューマンエラーを極力避けるために最後に他のテック担当によるダブルチェックを行います。チェックが終了すると、作業完了の情報を先ほどのグループウェアにインプットします。完了ボタンを押すと自動的にフロア担当に連絡が渡る仕掛けになっており、お客様にすぐにご連絡が入ります。お待たせしないようにしております
  7. ディッシュアップ
    お客様の納車予約が決まるとディッシュアップを行います。ディッシュアップとはレストランのチーフシェフが使う言葉らしいのですが(弊社代表の井上が名付けた)、メインの料理やガロニ、ソースなどを最終的にお皿に盛り付け、プレートの周りを拭き、ホール係に料理を渡す行為を言うそうです。
    ストラーダバイシクルズでは、最終的にポジションを決めた後、バーテープを巻いたり、ボトルケージやベル、ライト、サイクルコンピューターの取り付けなどをしてお渡し状態にすることをディッシュアップと呼んでいます。

いかがですか?ほとんどのバイクがこの工程を経ています。これらを全て入れると1台組み立てに8時間を超えることもあります。

長時間の重労働になることも多いのですが、生来のメカ好きのせいか、全く苦になりません!なによりお客様の笑顔を拝見することが励みになりますので、喜んでいただけたら疲れも吹っ飛びます!

この日のディッシュアップはGARMINづくし!これにEDGE1030が入るので、GARMINコンプリート!

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テックレポート

チェーンが綺麗になると・・・ココロも晴れ晴れ![スタッフ熊谷]

ストラーダバイシクルズでは、お求めいただいたバイクは点検作業をずーっと無料でいつでも対応させていただいております。

そんな点検の際、「日々のメンテナンスってどうすれば良いの?」というご質問をいただく事が多くあります。
そんな時は決まって「洗車と注油をして、あとは僕にオマカセください!」とお伝えしているのですが、この”洗車”と”注油”ってのがなかなかに曲者でして・・・

フレームは洗車できていても、多くの方がチェーンやスプロケットなど「油汚れ」については完全に綺麗にしきれていないケースが多いんですよね・・・

基本的にチェーンへ注油する際、いったんチェーンの汚れや油を取り去る必要があるんですが、これが”いちいちメンドクサイ(笑)”という方が多いのではないでしょうか?

汚れた油の上に更に注油しつづけると・・・しつこーい汚れがこびりついて・・・
こうなってしまうと単に汚れるだけでなく、本来の性能を発揮する事も難しくなってしまいます。

とは言え、なかなか家では完全に綺麗にする事は難しい・・・

そんなお声にお応えするべく当店でご提供しているサービスが「1DAYチェーン洗浄サービス」なんです。



その名前の通り、汚れたチェーンとスプロケットを外し、新品同様に戻しちゃうサービス。

なかなか自分ではやりにくいチェーン、スプロケットの取り外しと完全洗浄を行うので、本当に新品同様の輝きを取り戻す事が可能です。

どうです!チェーンもスプロケットもピッカピカでしょ!?

汚れに汚れたパーツを洗浄するのって、結構楽しかったりもするんですが、何よりお客様の「新品みたい!」と喜んでいただけるのが、一番楽しい瞬間ですね(笑)

どうもウチのサービスのご紹介みたいなブログになりましたが・・・自宅ではなかなかここまで綺麗にしにくいという方も多いと思いますので、ちょっとアピールさせていただきました!

特に冬のシーズン、路面が濡れていてチェーン廻りも汚れがつきやすいので、一度新品状態に戻したいという方は是非、ご活用くださいね!

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テックレポート

年末納車ラッシュ![スタッフ熊谷]

彦根店熊谷です。
本日もテックレポート。年末は毎年納車ラッシュ!新車の組み立てにオーバーホール、パーツ載せ替えなど大忙しなのですが、今年は年末にかけて高級バイクが目白押し!テンチョー井上も加わって4名でアッセンブル業務に勤しんでいます!

まずはイタリアの至宝。ピナレロのフラッグシップモデルF10!パーツも揃いいよいよ組み立てです!I様お待たせいたしました!これでお正月をニューバイクと過ごしていただけます。

つぎはトレックの契約ライダーでプロトライアスリートの山本良介選手のニューバイク、EMONDA SLR。各部のセッティングを打ち合わせしながらアッセンブル予定です。

 

次はトラックレーサーのブリヂストンANCHOR のTM8。ベロドロームで走るための本当のピストバイクですね。

さらにトラックレーサーが続きます。ワールドカップ常勝のサーベロT4が2台。ピュアコンペティションバイクが続くので緊張の連続!

きっちり仕上げますので夜討ち朝駆けで頑張りますよ!!!(ブラック企業ではありませんw)

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テックレポート

ウワサのフミバイク組み立て中 [スタッフ熊谷]

彦根店熊谷です。所属は彦根店なのですが、実は全社のバイク組み立てや修理の責任者でもあります。とくに高額バイクになると私の出番。彦根店、草津本店のどちらでもテックを担当しているのです。

さてこの日はウワサのあのバイクを組み立て。

そう!TREKのトップモデル「MADONE」の別府史之選手シグニチャーモデル!

MADONEはもともと専用パーツが多く、インターナルのブレーキアウターの長さなんかもとてもシビアなモデル。それだけにアッセンブルする方にも気合が入ります!

なんだか見慣れない漢字・・・ではなくフランス語です。Je sais que je peuxって書いてあります。

これにシマノの電動パーツ、デュラエースのパワークランクなどをインストール!なんとか年末までに間に合いそうです。

トライアスリートのM様、楽しみにおまちくださいませ!これで来年のアイアンマンで暴れまくってください!

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テックレポート

久しぶりのメンテナンス[スタッフ熊谷]

こんにちは!

スタッフ熊谷です!!

 

最近は天気が悪く、なかなか開催できずにいた毎週日曜の”サンサンライド”ですが、先週は無事に開催!!

彦根店ではみんなでプチヒルクライムに挑んできました。

 

しかしその下りで愛車に違和感を覚え・・・

彦根店をオープンしてから毎週サンサンライドで乗っていたにも関わらず、サボっていたバイクのメンテナンスをしました。

今回気になったのは、ホイールのフリーボディという部分。

 

(フリーボディの一例。これは当店イチオシ!MAVICのフリーです)

 

なかでも気になったのはその”音”でした。

中にはラチェットという、ペダルをこぐのを止めたときに、ジーなりカタカタなり音のする部分があります。

中にはそのメーカーに合わせていろいろなオイルやらグリスやらを注油してあるのですが、それが少なくなると、空走時の音が大きくなります。

油切れはラチェットの摩耗にもつながるので、適度な注油が必要なのです。

 

(洗浄後。メンテをサボったせいで思っていたよりどす黒くなっていました。)

 

というわけで早速フリーボディを外し、きれいに洗浄してから注油して作業完了!!

たった10分と掛からず終わる作業ですが、効果はバッチシで静かになりました!!

音が気になる方はぜひご相談ください!!

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