STRADABICYCLES -ストラーダバイシクルズ-

スタッフタイム

SDA王滝42km、総合優勝![スタッフ田中]

SELF-DISCOVERY ADVENTURE in OTAKI 通称「SDA王滝」は1000名以上の参加者を誇るオフロード界の一大イベント。
己の体とバイクひとつで王滝村の大自然を様々なトラブルやアクシデントを乗り越えてゴールを目指す、まさにセルフディスカバリーアドベンチャー。
MTB、グラベルバイクなどで120km/100km/42km/20kmの道のりに挑むチャレンジングなイベントに、お客様2人と共にスタッフ田中が参戦してきました!
今回はMTBの部42kmにエントリー。ヒルクライム大台ヶ原の1週間後なので、当初は出場するつもりはなかったのですが、エントリー締め切り直前に急遽出場することになりました。
SDA王滝の優勝経験者(グラベルの部42km、初代チャンピオン)であるスタッフ山本のアドバイスのもと、必要なアイテムを準備して臨みました。
特に役立ったのは標高と距離の分かるコースマップの一部で、トップチューブ上部の視界に入る場所に張り付けました。
バイクは、昨年春に購入したもののなかなか出番がなく、舗装路を10km走行しただけで新車同様のTREK SUPERCALIBER 9.8。
出発前日にシーラントの補充を行い、タイヤ空気圧、サスペンションの設定はTREKの推奨値にしました。いきなり本番でのシェイクダウンとなりましたが、安全に関する点検はバッチリ行っていたので、機材面ではそれほど不安はありませんでした。
2時間超のレースなのでボトルは念の為2本準備(中身は水で計1.3L程度)
トンネルはありませんが、必須装備品にあるライトなどはもちろん取り付けて臨みました。
前日は11時頃に出発して15時過ぎに現地入り。受付を済ませ、競技説明会をマジメに聞いてコースマップを再度しっかり確認しました。
道中のサービスエリアなどが大変混雑しており、結局ほとんどはコンビニで買ったパンばかり食べることになりましたが、現地で美味しいスパイスカレーを食べられました。
スタートラインはこんな感じ
その後会場を後にして、40分ほど車を走らせ宿へ。お客様の晩酌に付き合い、一緒にごはんを食べて9時前には自室へ戻り、30分ほどお風呂に浸かり就寝準備。今回は7時間は寝るぞ~と意気込んでいたのですが、一向に眠くならず、結局2時頃に寝て浅い眠りのまま4時前に起床。大台ケ原よりは気楽で緊張していないつもりだったのですが、イベント前はやっぱり寝られない不便な体です。
早めの朝食はパン3個で1100kcalぐらい。着替えてゆっくり準備しながら、明るんだ空の中会場へ出発。
7時にはスタートの場所取りが始まります。後方では1時間近く押し歩きになる(800人を超える100kmの部は特に)とのことだったので、前方に位置取り出来るよう開門と同時にダッシュ!
先頭から5列目を確保できました。上々でしょう。ここからレースまでは1時間あるので、バイクを使ったアップは出来ません。まあパレードランがかなり長いらしいから大丈夫、と開き直って車に戻り、補給食を食べたり、SNSに投稿したりしてレース開始を待ちます。
15分前、スタートセレモニー。前年の入賞者など名前が呼ばれ優先的に先頭に並ばれます。同カテゴリーの昨年優勝者も参加していると知り、一気に不安になります。みんな速そうに見えるのはどんな大会でも変わりませんね(笑)
コースはこんな感じ(昨年の35kmに対し今年は50km以上ある・・・)
8時、軽トラに引かれてパレードランがスタート。パレードランはゆっくりペースと聞いていたのですが、これが思ったよりも速くてビックリ!
MTBとグラベルが混走しているので前後左右と接触しないようポジションをキープするのがナーバスでした。
リアルスタートより前からセレクションがかかり、私は10-20番手ぐらいを維持。みんな楽そうに登っているように見え、入賞すら危ういんじゃないかとリアルスタート前から不安がよぎります。(一応優勝狙い)
そして、リアルスタートは突然にやってきました。え、今?というようなタイミング(スタートから7km付近)でスタートの合図のクラクションが鳴り響き、ペースアップしてダブルトラックの左側を一列で走行する形に。数百メートルは集団の様子を見ようと思い、8番手ぐらいを走行していましたが、3番手の選手が右に避けてペースアップ!そのアタックに乗っかる形で自分が追走。その時点で後ろとの差は数十メートル開いて、先頭は2人だけに。そのまましばらくは後ろに付かせてもらい、1km弱ほど走ったところで右から自分が先頭交代。長丁場なので無理のないペースで走っているつもり(心拍計を忘れて目安がない)でしたが、気づけば一人になっており後続は大きく離れていました。ですが、ところどころで入る下りでは、ちょっとずつ詰められているようで見通しの良い場所では100m以内に迫っている箇所が何度かありました。登りで築いた差を下りで守る、想定通りの展開になることを、この時点で確信しました。
サイコンの標高とコースマップを照らし合わせつつ大まかな現在地を把握し、残りの距離と体力のバランスを考えたペース配分を心がけました。
20km手前付近、見通しの良く長い平坦な直線(500m以上?)がありました。後続とはおそらく200-300mほど離れていたと思うのですが、ここが最後に後続を目視できたポイントでした。以降は何度も何度も後ろを振り返りましたが誰も追いついてくる気配はなく、自分のペースで走りました。
後半の登りの前にはボトルの水を400mlほど捨てて軽量化。1本目の半分ちょっとしか飲んでいなかったので最後まで足りるだろうと判断しました。
20kmの部の方を追い抜く際やコース案内のスタッフさん、カメラマンさんなどに声をかけながら、8割ぐらいの力で登り、無理しない程度に下りは攻めました。補給・給水ポイントでは必要なかったのでスルー。2年ほどMTBから離れていた為、スキル面での不安は少しありましたが、レースの中で感覚を取り戻し、最終的にはミスらしいミスもなく、1位でゴールすることが出来ました。
ゴールしてくるお客様を待ちつつ、優勝者インタビューを受けたり、2位の選手とレース展開を振り返ったりしていました。公式リザルトで完走タイム2時間30分4秒、2位の選手とは2分39秒差だったのですが、パンク1回でひっくり返る差なので運も味方してくれました。
同じMTBの部42kmに参加されたお客様は年代別で1位!最大のライバルになるかと思っていたのですが、今回は写真を撮ったりしつつ楽しみながら王滝を満喫されたそうです。
MTB 42kmの部、総合優勝!
自転車人生2度目の優勝。先週の大台ケ原に続く表彰台ですが、出走者348人の頂点に立つ気分は格別でした。
それにしても100km、120kmを完走された方には尊敬しかありません。あんな過酷な道で倍以上の距離を走るなんて信じられない・・・現時点では100kmを走り切れる自信は全くありませんが、いずれはチャレンジしてみたいです。自分の性格上、出るからにはある程度成績も追及したいですが(笑)
MTB・グラベルバイクの世界でもひと際チャレンジングなイベントであるSDA王滝。
この経験を活かしたバイクやカスタマイズの提案はお任せください!
ご興味がおありの方や今回エントリーが間に合わなかった方も、来年はぜひ一緒に走りましょう!
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スタッフタイム

ヒルクライム大台ケ原 Since 2001に出場しました![スタッフ田中]

2019年以来、実に4年ぶりの開催となったヒルクライム大台ケ原 Since 2001。

私スタッフ田中は過去に3回出場し、2位、4位と2度入賞している大会です。

今回もお客様と一緒に前泊からレースまで楽しんできました!

大台ヶ原山のある上北山村までは、ノンストップなら草津本店から3時間ちょうどぐらい。ほぼ下道の、とても長いドライブです(笑)

道中、当日のための買い出しを行ったり、毎度昼食をとっている道の駅で休憩したり、リラックスしながらゆったりと現地入り。昼食は唐揚げカレー(並)

受付会場に着いたら、受付を5分で済ませ、長居せずそのまま宿へ。

今回は大台ケ原山頂(1695m)にある「心・湯治館」に宿泊。大台ヶ原ドライブウェイを経由して向かうのですが、後半11kmはそのままレースコースとなるので、踏むべきところ、休めそうなところ、注意すべきポイントなどを下見しながら車を走らせました。

宿に着いたら早々にお風呂を済ませ、18時に夕食を取り、20時には就寝。夕食は野生の猪の猪肉煮やボタン鍋、アマゴの塩焼きなど、新鮮な地産の食材が多く、とても美味しくいただきました。ごはんは1回おかわりして、明日へのエネルギーは充分!

と、ここまでは良かったのですが・・・夜中0時前に一度起きてしまったが最後、寝ようとしても全く寝付くことが出来ず、起床時間を迎えました。毎度のことながら、レースは常に寝不足で迎えています。仕事帰りの電車なら気持ちよく寝落ちするのですが、なかなかうまくいかないもので(笑)

少し眠いですが、朝食を済ませ、真っ暗な中を車で下山。レース開始90分前ぐらいに受付会場へ。機材についてはリクエストが複数あれば書きます。

スタート地点へは約2km。

スタート地点で荷物を預け、開会式の合間に5kmほど実走でウォーミングアップしました。疲労はそれほどないものの、かといって絶好調ということは全くなく。前日の睡眠不足、お腹の調子を含めコンディションは60点ぐらい。CTLは30台と慢性的なトレーニング不足で、不安要素が多い中でのレースとなりました。

チャンピオンクラス以外は、組ごとのレース展開次第で大幅に年代別順位、タイムが変動してしまう、運要素も絡むのが大台ケ原の特徴。なお、今回に至っては組すらランダムっぽい(以前はエントリーの先着順だった)ので、本当に運が大きく影響していました。体感的に、組次第で1~2分前後の差が生まれてくるでしょう。

コースはこんな感じ

知り合いやライバルたちと会話している内に、スタートの時刻。チャンピオンクラスを先頭に、2分ずつの間隔で70名のグループが順にスタートしてゆきます。前半ではあまり引きたくないと思っていたので、先頭から4列目ぐらいに位置取り。そして自分のいる第4グループがスタート!

スタート直後から先頭付近の6名がハイペースで飛び出す。自分は前の人がスタートで詰まって前に出ることが出来ず、100m前後差が開いてしまいました。なのでちょっとだけ出力を上げ、単独で詰めました。一切引かずに温存してやり過ごすことも出来そうでしたが、引いてもらったら、その分は自分も引いてお返ししなければならないのが自分の流儀。2kmぐらいからは自分も積極的にローテーションに加わりました。計3回先頭を引きましたが、緩い登りが始まると後ろが千切れがちだったので、第4グループ内では上位の脚力はあるだろうなと感じました。

激坂区間(7.5km/710mUP/9.3%)前には、後続を100m以上離して完全に一人になり、そのまま激坂区間に突入!終始車1台分の幅しかないのですが、前方にいる200人程度をこの区間で抜くことになります。

30回以上は声を出して右を開けてもらいましたが、前方スタートではこの分のストレスがないのは有利だなぁと後から思いました。タイム狙いならチャンピオンクラスでの出場が良いと思いますが、今回は順位狙いなのでやむなし。

激坂区間では、心拍数が180を超えないようにペース管理。パワーで言うと大体270-300w程度です。ローラーより50wほど低いですが、実走ではこれぐらいが妥当っぽいのでパワーを出すことに躍起にならず、誰かが来るまでマイペースで。

激坂を20分ほど走ったところで、初めて第4グループの方が1人追い付いてきました。自分は補給食を飲むのにやや苦戦して呼吸が乱れていたタイミングで、一旦は30-50mほど先行を許します。そのままグループ2位をキープしていると、後ろから第5グループの選手(2分の差を詰められた・・・)に抜かれました。追いすがることも出来ず、第4グループ1位の方も抜き去り、しばらくしたらもう視界から消えてしまいました。後の同年代1位の選手でした。

さて、激坂区間の終わりとともにドライブウェイに合流。辻堂分岐~山頂は約11kmです。ここは下りも含まれ勾配も5%前後のゆる登りなので協調出来たらタイムが大幅に短縮できるポイントです。

追い付いてしまうような第3グループ以前の選手と協調するとペースが上がり切らない可能性があるので「同グループの別年代の方」とローテーションできるのが理想的。ただ、年代を判別する方法が外見か直接本人に確認するかしかありません。一緒にゴールまで行ったらほぼ競り負けるため聞くに聞けず、第4グループ1位の方と協調という形を取らずにつかず離れず、たまに抜き返して順位交代と微妙な距離での走行になりました。

残り4km付近の登り返し

写真:マルコマルオ様 (前大会も今回もありがとうございます!)

ゴール後の会話で別年代と分かり、早々に声を掛ければ良かったと反省。ゴール前ではその方に登りでやや離され、案の定スプリントの余力もあまりなく30mほど後方でゴール。最高の協調ができた、8年前の1時間14分01秒を切りたかったですが、6秒及ばずでした。この時点では順位、正式なタイムわからず。

頂上ではゴールしてくるお客様を撮影しようとしましたが、普通に皆さん速くて、ゴールの瞬間に間に合ったのは1人だけ(しかもギリギリ)

山頂で記念写真(文字見えない)

この時点で、お客様から年代別2位であることを教えていただき、実はウキウキです(笑)

下山は安全にゆっくりと、2回計30分以上の休憩を挟みつつ。上北山村の一大イベントとあって、沿道の声援がレース中もレース後もすごく温かいんです。村じゅうの人々のお疲れ様、の声にありがとうございました!と返事しながら温かい気持ちで下りました。

下山後、表彰式!公式リザルトを確認したところ、年代別2位、総合8位、激坂区間9位でした!

先述のとおり、年代別1位(総合2位)の方には第5グループから2分差を詰めて抜かれたので大差で敗北。15秒差の3位の方は第1グループの1位だったそうですが、全く絡みがないまま勝負が決まってしまったようで残念そうでした。公平な条件で競い合うには、やはり先頭で全員がスタートするチャンピオンクラスで出場するしかないですね。(運任せな年代別も、それはそれで楽しいですが)

健闘を称え合い、今後のレース予定などをしばし談笑して帰路につきました。

来年、ヒルクライム大台ケ原 since 2001は、記念大会となる第20回を迎えます。上北山村の人々に支えられた、本当にアットホームで温かい雰囲気の素敵な大会。来年はより多くの方と一緒に楽しめると良いですね!

チャンピオンクラスでもそこそこ走れるよう、もっと真剣にトレーニングしておきます!!(笑)

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スタッフタイム

とある休日のグラベルライド![スタッフ田中]

スタッフ田中です!

4月9日の「伊吹山ドライブウェイヒルクライム」に4年ぶりに出場することになり、トレーニングもいよいよ大詰めといったところ。

前回は声が出ないぐらいにのどを痛めた状態で出場する羽目になったので、体調に気を付けつつベストを尽くしたいと思います!


さて、そんなトレーニングの合間に、リカバリーと気分転換の一環として行っている遊びがあります。

近年、当店でも一大ブームが巻き起こっている「グラベルライド」です!

近場で砂利道などをウロウロすることはしばしばあったのですが、先日、初めてガッツリとグラベルライドを愛車の「MULLER BMJ」で楽しんできました!

場所は、お店から約15kmほどのところにある、とある林道。

未舗装区間のみを楽しむならMTBもアリですが、自走ではアプローチがしんどい・・・。でも、グラベルロードならストレスなく自走で行けます!

林道に入ってからも舗装された区間がところどころあるものの、8割は未舗装でした。

げんこつ大の大きな石がところどころにあるので、ライン取りを考えて避けながら走ります。ラインを間違えるとハンドルが取られて転びそうになったり、パンクしたりするので、ある程度集中して走る必要がありますね。

ロードでは味わえない感覚で、これがまた楽しいんです。MTBならもっと簡単だと思いますが、この不自由さもグラベルロードで走る楽しみの一つだと個人的には思います。数カ所、走行が困難な区間がありましたので、そこは無理せず押して歩きました。(今回は700×35cのタイヤを使用したので、もっと太くすると難易度は下がるでしょう)

数回の休憩を挟みながら1時間かけてジワジワと登り、ついに山頂付近!最近は暖かい日が続いているにも関わらず日陰は肌寒く、残雪があって山奥に来た~!って感じがしましたね。

大変天気が良く、山頂からの展望はもう最高でした!多賀・彦根方面の山々を見下ろすことが出来ます。標高は約780m(獲得標高は450m程度)です。

そして、登った後にはお待ちかねのダウンヒル!急な箇所はほとんどないので、スピードは最高でも50km/h程度ですが、それでもグラベルではすっごくスリリング。地面に目を凝らし、岩を避けながら駆け抜ける。ちょっと空気圧が高かったようで、荒れた区間では少し腕が疲れました。タイヤをもう少し太くするか、空気圧を0.2-0.3Barぐらい下げても良いかな、など考えながら楽しんでいる内に、下りは20分ちょっとぐらいで終わってしまいました。

登りと同様に下りもMTBならかなりイージーだと思うので、逆に物足りなさを感じてしまうかも。MTBほど走破性がない分、よりバイクコントロールが重要となる、グラベルロード“だからこそ”の楽しさに触れることが出来た気がします。

そして、自走でも様々なグラベルにアプローチ出来るフットワークの軽さ、自由さはグラベルロード“だからこそ”の利点ですね。

ライドの度に装備や空気圧設定を考えるのが楽しくなりそう!

そんなグラベルライドの魅力を再確認した、とある休日のライド日記でした。

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第11回全日本最速店長選手権~トレーニング編~[スタッフ田中]

こんにちは、スタッフ田中です。

第11回全日本最速店長選手権

4/17(日)に行われたサイクルスポーツ様の名物企画「アミノバイタルプレゼンツ第11回全日本最速店長選手権」に、ストラーダバイシクルズ彦根店・店長として、初出場してきました。

たくさんの応援、本当にありがとうございました!サイクルスポーツ様のYOUTUBEライブ配信にコメントされた方も、SNSでコメントされた方も、バッチリ後から見ましたよ~(笑) 今回は全国津々浦々の有力店長が28名出場。例年よりやや少ないですが、サイクルショップとしては繁忙期ですので、致し方ありません。(そんな中でレースに出られるのはとてもありがたいことで、他スタッフやお客様にも大変感謝しております。)

かなり長くなるので、「レースレポート編」、「機材編」、「トレーニング編」と、3部構成でお送りします。


遅くなりましたが、最後は第3弾「トレーニング編」です。

今年に入ってからZwiftを中心に走行距離を重ねているのは以前のブログでも書いておりましたが、レース3週間前からはトレーニング内容を変更しました。

3週間前までのトレーニングは、ほぼZwiftレースとリカバリー走などの繰り返しで、たまに実走という感じ。週間TSS500~600を目安に、その日の気分に任せて気ままに乗っていました。

Zwiftレースの場合、周りのペースアップに合わせてパワーを上げるので、強度は日によりけり。物足りなさを感じることもありましたが、何より「気軽」に「そこそこの強度」で「楽しく」走れるのが、メンタルが弱い私にはちょうど良いです。

では、3週間前からのトレーニングはどうなったかと言うと・・・

 

TM-POWER | TRY MAKE POWER!

FTPやTSSという概念を生み出し、パワートレーニングの礎を築いた「PEAKS COACHING GROUP(PCG)」公認コーチであり、自身も2度日本一に輝いたパワートレーニングのプロフェッショナル・スタッフ山本に、パーソナルトレーニングをお願いしました!!詳しくはこちら

トレーニングプランの組立の前に、まずはスタッフ山本と一緒に最速店長選手権のコースを昨年の動画などで研究し、どうやったら勝てるかを真剣に考えました。富士スピードウェイはテクニカルなコーナーがほぼないので速度が緩むことがなく、集団有利でアタックが決まりにくいコース・・・クライマーの私にはかなり不利な戦いであることが分かりました。ロードレースはシマノ鈴鹿ぐらいしか経験がないため、走行技術の面でも不利。その上で勝ちを狙えるとしたら、やはり逃げからの独走勝利しかないという結論に至り、それを実現するための自分専用のトレーニングプランを練ってもらいました。

まず1週目(3週間前)は準備期間。普段自分では取り組まない様な無酸素系のワークアウトも数回入っていて、体調とモチベーション次第では達成できないワークアウトもありました。逆に、テンポ~FTP領域は得意なので、余裕を残して完遂出来ることが多かったです。このバランス・強度の絶妙さは、自分に合わせてメニューを組んでくれているからこそ。やはり、人に管理されると手を抜けないのでトレーニングも気合が入りますし、朝もちゃんと起きれます(笑)

レース2週間前はガッツリ追い込み!1日2回のワークアウトで、毎日TSS100以上を目指すそう・・・マジか・・・!

しかし、諸事情によりほとんどのワークアウトは完遂出来ませんでした。仕事の都合や体調もありましたが、途中から致命的な股ズレを発症してしまいまして・・・

山本に相談したところ、悪化させ乗れなくなること(実際股ズレが原因で引退するプロ選手もいるほど)が最悪のケースだと言われたので、3日ほどは自転車を離れ、治療に専念。ゆっくりお風呂に浸かり、しっかり睡眠を取り、消毒し、患部を冷やし、寝る前にアミノ酸を摂取すると良いなどアドバイスをもらい、体調面のサポート・指導も万全で色々と勉強になりました!2日半で90%ぐらい治ってくれたので、以降はしっかりと股ズレ防止のクリームを塗り、トレーニングを再開。

休んだ分を取り戻すべく、ちょっと高強度を入れたかったので、しばらく計測していなかった最大10分パワーの計測にチャレンジ。結果は378w/10分と、20w以上の大幅更新。成果は確実に出ている・・・!

そして、もう残された期間は1週間。ここまで来たらテーパリング(レース当日にベストパフォーマンスになるよう最終調整)に入りますので、もうハードなトレーニングは行いません。ですが、休んで回復した分ちょっと腕試しをしてみたくなったので、レース6日前には湖北有数の長距離ヒルクライムコース「奥伊吹」へ自走で行ってきました。19.4km/548mUPと、長さに対する獲得標高はそれほど高くありませんが、とにかく長く、終盤に10%以上の勾配が登場します。

その結果は・・・KOMを1分30秒更新する好タイムでした!!勾配の変化が頻繁にあるのでパワー値で見ると若干不調ですが、以前よりも15wぐらい高い平均パワーが出ました。STRAVA 奥伊吹TT

4日前には、何とかギリギリクリアできるぐらいの無酸素領域を含むワークアウト。以前なら無理だったハードなインターバルメニューが、無事達成出来ました。これが最後の追い込みだったので達成出来たのは嬉しかったですし、自信に繋がりました。その後は当日に疲労が残らないよう徐々に負荷を落として、リカバリーメニューを中心に。レース2日前からは限りなくレストに近い練習で回復に努めました。前日には出発前に軽くローラーを回して脚の状態を確認しました。

当日のウォーミングアップ内容や、食事のとり方、出発前の緊張を和らげるゲン担ぎなども山本に指導してもらいました。残念ながらレースレポート編で書いた通り、レース当日は落ち着いてアップ出来る状況になく、アップ不十分ではあったのですが、注意事項を頭に入れて試走などで刺激を入れて体を目覚めさせました。

レース本番、体は十分に動きましたが、力及ばず結果は16位。もっと早くからコーチングをお願いしていたら、2週間前に万全の体調でトレーニングを完遂出来ていたら、と悔いは残りますね。一応、当初のプラン通り積極的に走りましたが、これでは勝てないと分かり、良い経験になりました。レースの空気感を知る事が出来たので、来年こそはもっと戦略を練って優勝狙います!

応援頂いた皆様、ありがとうございました!!


ということで、以上、トレーニング編でした!

結論から言うと、スタッフ山本にコーチングをお願いして本当に良かったと思います。ヒルクライムが得意でスプリントは苦手な私ですが、アタックで必要となる瞬発力も少しだけ身に着き、レース展開の選択肢が広がりましたね。誰しも苦手分野のトレーニングは避けがちですが、目標に合わせた複数のワークアウトを、絶妙なバランスで組み合わせてくれるので、メンタル弱めな自分でも飽きる事なくトレーニングに臨めて短期間でも成長を実感出来ました。最短で確実に強くなりたい方には、大変オススメです!詳しくはこちら

 

さて、次のレースは6/26(日)「若狭路レインボーヒルクライム」

得意のヒルクライムなので、今度こそは優勝します!!

5/26まで、追加エントリーも募集中ですよ~(上記リンクから)

そして、8/28(日)「赤穂トライアスロン大会」にもエントリー。

台風の影響でデュアスロンになったり、新型コロナで流れてしまっていた、私のトライアスロンデビュー。

心細いので、ぜひ一緒に出てください!(笑)

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第11回全日本最速店長選手権~機材編~[スタッフ田中]

こんにちは、スタッフ田中です。

第11回全日本最速店長選手権

4/17(日)に行われたサイクルスポーツ様の名物企画「アミノバイタルプレゼンツ第11回全日本最速店長選手権」に、ストラーダバイシクルズ彦根店・店長として、初出場してきました。

たくさんの応援、本当にありがとうございました!サイクルスポーツ様のYOUTUBEライブ配信にコメントされた方も、SNSでコメントされた方も、バッチリ後から見ましたよ~(笑)

今回は全国津々浦々の有力店長が28名出場。例年よりやや少ないですが、サイクルショップとしては繁忙期ですので、致し方ありません。(そんな中でレースに出られるのはとてもありがたいことで、他スタッフやお客様にも大変感謝しております。)

かなり長くなるので、「レースレポート編」、「機材編」、「トレーニング編」と、3部構成でお送りします。

機材編も4,000字オーバーになってしまいました(笑) なお、画像はクリックで拡大可能です。


では、第2弾はこだわりの「機材編」です。

まずは使用機材一覧から。

フレーム:FACTOR OSTRO VAM 52 Flicker

ホイール:CADEX 65 DISC TUBELESS

タイヤ:CADEX RACE 23c(フロント)/25c(リア) 、Muc-Offシーラント20mlずつ

コンポーネント:SHIMANO R9170シリーズ

クランク:4iiii R9100 53/39T 左右計測

スプロケット:R9100 11-28T

プーリー:Ceramic Speed OSPW R9100 Coated

チェーン:PYC DLCコーティング(SP1101)

チェーンオイル:Muc-Off LUDICROUS AF

BB・ヘッドセット:Ceramic Speed(FACTOR純正)

ハンドル:Blackinc 一体型バーステム 380mm-120mm(FACTOR 純正)

サドル:CADEX Boost

バーテープ:Guee SL Geo

ブレーキローター、パッド:Galfer (160mm/140mm)

ペダル:SHIMANO PD-R9100

サイコン・スピードセンサー:Garmin EDGE 530、GARMIN

ボトルケージ:ELITE Leggero、KCNC軽量アルミボルト

ボトル:Camelbak ポディウム

その他:ダイレクトマウントディレイラーハンガー、サテライトスイッチ SW-R9150、Alpitudeチェーンキャッチャーなど

総重量 7.10kg


バイクとパーツチョイスのテーマは「アップダウンのある周回コースでの独走に於ける、最高の効率

周回コースでの独走に於ける最優先事項は、何を置いてもまず「空力」でしょう。上り坂が余程の急勾配でない限り、それなりのパワーウェイトレシオであれば

下りと平地で稼げる時間 >上りで遅れる時間

となります。

もちろん、上り坂を勝負どころと考えたり、上り坂が苦手なら軽量なホイールを選ぶのも頷けます。実際に周囲の店長さん方は8割以上50mm以下のホイールを選ばれていました。40mm以下のホイールもかなり多かった印象です。

ただ、スプリントが苦手な自分にとっては「長距離の独走」こそが優勝するための最善策。そのため、とにかくエアロで優位に立つこと、上りでも不利にはならない程度に軽いことを重視して機材を選び抜きました。一部インプレを交えてご紹介します。


まずフレームは、自分が考える、最も無駄のないフレーム構造を持つ780gの超軽量エアロロード「FACTOR OSTRO VAM」

FACTOR OSTRO VAM

このフレームを簡単に説明すると、「レースに必要な要素の全てを、一切の無駄なく詰め込んだバイク」と言えるでしょう。Flickerカラーは、購入時最軽量のペイント。サイズは52です。

ベアリングの重量増なく必要十分なヘッド剛性を確保し、前方投影面積も少ない上側 1-1/8、下側1-3/8のテーパーヘッド。ワイヤールーティングは、ハンドルから一切ケーブルが露出しない本当の完全内装。

加えて空力に特に影響するフロントフォークはかなりの前後幅があり、ダウンチューブとの接点もかなり深いのでフレームのフロントセクションの空力は最上級だと思われます。以前にブログでも書きましたが、ヘッド周辺の構造とルックスは、これ以上美しいバイクを知りません。

逆にリアセクションは軽量化快適性を考慮。一度左右に広がってから後方に伸びる、ウイング形状を採用した極細ながらちゃんとカムテール形状のシートステーは機能美の結晶。

かなりボリューミーなBB周りですが、長時間でも踏み続けられる絶妙な剛性で、淡々とハイパワーを刻むシーンでは特に有効に作用します。過不足のない剛性という意味でも、自分にとって無駄のない相性の良いバイクと言えますね。

画像の状態で7.10kgですが、組み合わせるホイールとタイヤ次第では、ペダル・サイコン・ボトルケージ込6.5kgを実現します。


そしてホイールは、自分が知る中で理論上最も「速い」設計を採用している「CADEX 65 DISC TUBELESS」

リムハイト 65mm/内幅22.4mmの超ディープ&超ワイドリムで、ペア重量1,501g。この情報だけでもすごいホイールですが、これだけではこのホイールの良さは語れません。

 

リムとタイヤの境目に注目!

まず、フックレスリムであること。フックレスリムは、タイヤを理想的な形状に保ち、リムとタイヤ間の段差を限りなくゼロに近づけられます。さらに自分のこだわりとしては、特に空力に影響を与える前輪で、ホイールの外幅26mmをギリギリ超えないよう、前輪をCADEX RACE 23c(実測25.8mm)としていること。

空力的には理想的なタイヤ・ホイールのセットアップを実現していると思います。なお後輪の役割は前輪と異なり、転がり、グリップ、パワー伝達、快適性のメリットが上回るので25c(実測27.8mm)を使用。

太いタイヤのメリットは多いですが、それでも前輪に限っては空力、ハンドリング、軽量化のメリットが上回るというのが、私の経験からの持論です。

内幅22.4mmという特大のリム幅はタイヤの形状変化によるロスを抑え、タイヤのあらゆる性能を最大限発揮します。先述した通り、タイヤ幅の実測値は表記サイズより2.8mmずつ(CADEX RACEの場合)ワイドになりますので、ワンサイズ上のタイヤで得られる数々のメリットを、重量増なしで享受できるということになります。ワイドリムであるほど空気圧を下げても抵抗が増えませんので、思い切って空気圧は前後5Barで出走しました。

ウェットな路面でもグリップに一切の不安なく走ることが出来たのは、CADEX RACEのタイヤ性能と、空気圧を下げても転がり抵抗が増えにくい分しっかり空気圧を落とせた、チューブレスシステムおよびリム幅のおかげだと思います。

そしてリムだけでなく、スポークスポークパターンもCADEXホイールの特筆すべき点。DBL(ダイナミックバランスドレーシング)で組まれたエアロカーボンスポークは、他とは一線を画す異質な乗り心地。ダイレクトな掛かりと巡航時のマイルドさの両立はとにかく異次元で、長時間の高速巡航と、瞬発力を最高水準で両立しています。

専用設計のハブはDLCコーティングを施した30Tスターラチェットを採用。構造はDT SWISSのEXPシステムと同様ですが、内部を独自の高精度切削でベアリングへの負荷を排除し、回転抵抗を極限まで低減しています。レースレポート編で記述した、「脚を止めても前に出る」ことが多かった要因の一つでしょう。

とはいえ、こんなすごいホイールにも一つだけ弱点があり、強風の中での安定性はさほど高くありません。強風に煽られた際はコントロールに気を取られてしまうと思います。65mmハイトゆえの弱点ですが、周回コースでの「速さ」だけを追求した場合、やはりこのホイールが最善と判断しました。(当日、風がなくて良かったです)


その他は細かい抵抗減の積み重ね。

駆動抵抗の低減に欠かせない最高品質のCeramic Speedのビッグプーリー&BB。軽量で低抵抗なDLCコーティングのPYCチェーン。ちょっと前に世界最速を更新したMuc-Offの最新オイル。

130g台と軽量なのに、お尻が痛くなるのを想像できないほど快適なCADEX Boostサドル。

SHIMANOのハイエンドディスクローター&パッドよりトータルで50g以上軽量ながら制動力に不安のないGalferのローターとパッド。

変速性能を向上し、わずかに軽量化もできるダイレクトマウントRDハンガー。

オシャレで丈夫で軽量、フチの段差もないDEITYのヘッドキャップ(ボルトはCarbon Ti)

Gueeバーテープは握り心地も見た目もお気に入り。

15gなのに丈夫で出し入れもしやすい、ELITEの軽量ボトルケージLeggeroは、1個だけ使用。ボルトはKCNC。ドリンクボトルはELITEなどのスリムなボトルを使用することも考えましたが、自動開閉キャップで使い心地にも容量にも不安がない、Camelbakにしました。

安全で快適で、何より「速い」機材で臨みました。軽量化することでデメリットが生じるパーツは使用せず、逆にデメリットなく軽量化できるパーツはトコトン投入していますリスクを取ったパーツはありませんので、その上でトータル7.10kgという重量は65mmホイールを装備したディスクブレーキのエアロロードとしてはかなり軽量かと思います。

ここまでやって勝てないのは・・・やはりエンジンのせいでしょう(泣)

レース中の立ち回りも雑すぎました!(笑)

思い返すと悔しいですね~。


服装

ジャージ:BIORACER製チームジャージ STRADA DIVISION R(ほんとはSサイズが欲しい・・・)

シューズ:GIRO PROLIGHT TECHRACE、赤クリート (Textreme採用のソールで150g。軽い!)

ヘルメット:MET TRENTA 3K  (軽くて通気性抜群でこう見えてめっちゃエアロ!)

アイウェア:OAKLEY SUTRO LITE/PRIZM 24Kレンズ (ずれにくい、カッコいい、視界良好!)

ソックス:SILCA AERO SOCKS (普通のソックスより4w~8w速いらしい)

インナー:CRAFT 夏用(着た方が暑さにも寒さにも適応できる)

アームカバー:GIANT UVアームクーラー(同上)

グローブ&ニーウォーマー:Castelli(動きを妨げない)

装備品は、なるべくエアロかつ軽量で快適なものを妥協なく選びました。特にソックスは空力を優先するか、少しでもパワーが出せることを優先するかレース直前まで悩みましたね。最終的に空力を重視し、その他は気温に応じて必要な物を足した感じです。集中して走れたので、選択は間違ってはいなかったでしょう。

それでも勝てなかったのは・・・(以下略)


こんな感じで、機材編は以上!

トレーニング編は後日更新予定。お楽しみに!

レースレポート編

 

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スタッフタイム

第11回全日本最速店長選手権~レースレポート編~[スタッフ田中]

こんにちは、スタッフ田中です!

第11回全日本最速店長選手権

4/17(日)に行われたサイクルスポーツ様の名物企画「アミノバイタルプレゼンツ第11回全日本最速店長選手権」に、ストラーダバイシクルズ彦根店・店長として、初出場してきました。

たくさんの応援、本当にありがとうございました!サイクルスポーツ様のYOUTUBEライブ配信にコメントされた方も、SNSでコメントされた方も、バッチリ後から見ましたよ~(笑)

今回は全国津々浦々の有力店長が28名出場。例年よりやや少ないですが、サイクルショップとしては繁忙期ですので、致し方ありません。(そんな中でレースに出られるのはとてもありがたいことで、他スタッフやお客様にも大変感謝しております。)

かなり長くなりますので、「レースレポート編」、「機材編」、「トレーニング編」と、3部構成でお送りします。

ちなみに、この記事は4,000文字オーバーです(笑)


まずは「レースレポート編」から。レース中の写真は、お客様に撮って頂いた分ぐらいしかありません・・・なので大半をサイクルスポーツ様のYOUTUBEライブ配信より拝借しております。また、内容については必死だったのでうろ覚えの部分もありますのでお許しを・・・

前日は富士チャレンジに出場されるお客様と15時頃に現地入り。夕方ごろ、富士山がとても綺麗に見えました!

御殿場周辺を観光した後、夕食(良い感じの地元のお寿司屋さん)を済ませ、18時頃ホテルにチェックイン。

大浴場でゆっくりお風呂に浸かり、アミノバイタルゴールドを2本就寝前に摂取。リラックスした状態で20時半に就寝。しかし緊張から深い睡眠とはほど遠く、朝かと思い目覚めたら1時間も経っておらず。それでも目を閉じて体を休めました。

当日の朝は4時起床、目覚めてすぐに朝食。前日にコンビニで購入したパンなどを1,200kcal分ほど。満腹の2歩手前と言ったところ。気温は5度前後、外は雨で路面は完全にウェット。

会場の富士スピードウェイまでは車で25分。余裕を持って会場にに到着し、お客様と一緒に機材の準備を始めます。

アップ前には「アミノバイタルプロ」を3本摂取。主成分であるBCAAは筋肉のエネルギーになるだけでなく、集中力アップにも効果があるとのことだったので、レース3週間前から使用しました。レースやきつい練習の際にピッタリで、効果的なトレーニングの助けになりました。

アップは持ち込んだ4本ローラーでレース50分ほど前に10分しか出来ませんでした。緊張のせいか、あまり集中して行えず、時間になったので試走へ。

このコースを11周(50.2km)

コースは前半に大きく下り、アップダウンの後に50mを3段階で上昇するようなスピードコース。単独ならブレーキが不要なほどで、バイクを大きく倒しこむようなコーナーは最初の第一コーナーしかありません。

初見なので単独で、少しだけアタックをイメージした高出力で踏む。ここはアップがてら、疲労がたまらない程度に留めました。(試走を行わずローラーでアップをされる店長もそこそこおられた模様)

試走を経て、服装を決定。指切りグローブでは寒すぎて指先の感覚がなくなったので、用意していた薄手の防風グローブ(カステリ)に変更しました。下半身はニーウォーマー(カステリ)で決定。足先は大丈夫そうだったので、カバーなどは着用せず軽量化。ソックスはSILCAのエアロソックス。インナーは冬用をやめて夏用(クラフト)にし、アームクーラー(ジャイアント)を着用。ヘルメットの下には汗止めのヘッドバンド(HALO)。

そして、ゼッケンはバタつきを抑えるために特殊な両面テープで貼りました。

あらゆる気候条件を想定してグローブ3種、アームカバー2種、レッグカバー3種、インナー3種、シューズカバー2種などを用意していましたが、レース中の体温上昇と寒さ対策のバランスとしては、ほぼベストに近い選択だったでしょう。

店長選手権の開始は7時10分、その15分前に集合が掛かりスタート地点に並ぶ。路面は変わらずウェット、風はほぼ無風らしい。スタートまで少し寒かったので、何度かコース上で高回転スプリントなど。並んでいても何をしていても緊張がすごくて、ずっとドキドキしていました。お客様と談笑しているシーンがカメラの近くで映っていました。

さて、私の全体の戦略としては、成り行きに任せる気持ち半分、集団全体のペースを上げてきつい展開に持ち込み人数を減らしたい気持ち半分。あとは、なるべく目立ちたいなあ(笑)といったところ。中切れが起こった際に取り残されてしまうことが一番の懸念事項だったので、集団前方に居ることを心がけて走りました。

そして、定刻通りにスタート!最初の下りまでは先導車によるローリングスタートで、下りに入ってからリアルスタートが切られます。

昨年同様、集団の形は基本的に終始一列棒状。完全に個人戦なのでアシストなどいるはずもなく、全員が単独で優勝を狙うエースです。その上人数も少ないので、必然的にこうなるのは想定していました。

※お客様撮影の動画

1周目は無難に様子を見ながら集団中ほどで走り、ホームストレート辺りでローテーション先頭が回って来たので普通に90%ぐらいで踏んでたら意図せず集団から単独で抜け出す形に(笑) 後日機材編で紹介しますが、「最高効率」を狙った機材の恩恵です。前の坂で単独アタックしたサイクルぴっとイノウエ刈谷店・井上店長をそのまま躱し、独走。

お客様が応援している付近を先頭で走りたいという願望はありましたが、最初はあくまで自然に差が開きました。

そのまま様子見で90%ぐらいのパワーで単独で走り、1km強で集団に吸収。その後はメイン集団前方から中ほどでウロウロ。下りでは脚を止めていても自然と前方に出ることが多かったです。

3周目後半、4名の逃げ集団が出来たので、そこに乗っかり5人。4周目終わりのゴールライン手前まで協調(多分4割ぐらい先頭引いた)

一人だけポイント賞を狙うアウトドアスペース風魔横浜・高木店長がいたものの、他の店長方は狙ってなさそうだったので、せっかくなので軽くスプリントして2位通過!ポイントを加算。

その後は集団で少し休憩。逃げをある程度見送って、メイン集団の真ん中より前方で普通にローテーションを回してた気がします。

7周目終わりのホームストレート、ペダリングを緩めても自然と前に出るためローテの順番を飛ばして先頭へ。特に踏み込まず無難にローテして8周目へ。

8周目後半の上り、先頭のまま若干ペースアップ。ローテして下がったタイミングで発生した単独アタックにもすかさず追走し、ホームストレートまでに追いつきました。

しかし、ポイント獲得に向けた前4人の急激なペースアップに乗れず、2回目のポイントは全く絡めず5位。しかも前4人は協調して逃げに入ってしまい、一人孤立してしまう・・・

ホームストレート後半も、下りも全力で追って、9周目の約2kmを単独で追いつくも、当然バテました。

今思えばおとなしく休んで集団に戻ればよかった~(泣)完全に経験不足。冷静ではなかったですね・・・

そのまま逃げに合流し、また普通にローテ開始!・・・って、少しは休めよ~!(笑)と、自分で見返しても笑えますので是非動画で見てください・・・(笑)

集団は3名に減少しながらもちゃんとハイパワーで踏み続け、またもや先頭引いたまま上りへ。

上りの中盤で捕まって集団は一つに。これが9周目後半の上り。

そして9周目終わりのホームストレート(笑)間髪入れず、また引いてます。

この後、10周目前半で逃げが発生!見送って集団内前方でローテし2kmぐらいで追いつき・・・

ローテが回って来たタイミングで、アタック!!いや、それほど全力で踏んでいないので、誰もついてこないのはちょい想定外・・・ラスト1.5周強を残して個人TTに。

上りも一人で逃げ続ける!!カメラ独り占め、気持ち良い~(笑)

ホームストレートもなるべく抵抗を減らす上ハンドルを握るフォームで独走。

後続との差。集団とは150mぐらいはありそう?(スタッフ田中はこの前方)

津末サイクル・津末店長が単騎で合流!津末店長も何度も逃げてましたので、独走力があるのは把握していて、これは協調したいところ・・・(1位にはなれなくとも)

ラスト1周、ゴールライン上で「行きましょう!」と声をかけ、協調して逃げ始める。

何度か先頭交代しましたが、見返したら7割引いてました(笑)

理由は、下りと平地は自分が最も有利な機材だという自負があったので、その分上り以外は引いた方が効率が良いと判断したためです。

そして、勝負が決まった最後の上りへ。

1km以上先頭を引いたまま上りに入り、真ん中付近までとにかく全力。正直、もうエネルギーは残ってませんけど必死でした。

後方から単独でブリッジしてきたYOU CAN山梨店・高野店長。それに釣られ津末店長もペースアップ。もう、このスピード差は絶望的だったので、ここで気持ちと脚が完全に売り切れました。

ペースダウンして集団に飲み込まれるも、もう勝負するパワーはどこにも残っていません。最後は集団後方でひっそりとゴールし、「16位」となりました。

私の最速店長選手権 初戦は、辛くも残念な結果に終わってしまいましたが、大変良い経験をさせて頂きました。

基本的に不利であることは百も承知で臨んだコースでしたが、終わってみれば、賢く走ればきっと勝機はゼロではない、と手ごたえを感じましたね。百年早いか(笑)

当日のパワーデータなど。

パワー:TSS 102/平均280w/最大815w/最大20分304w/NP 307w/IF0.925(FTP設定332w)

心拍:平均160bpm/最大心拍 176bpm

消費カロリー 1,283kcal/当日推定体重 64kg以下

計測チップの関係でゴールラインを越える際何度かサイコンが停止したので推定ゴールタイム 1時間12分00秒ぐらい?

入賞者のインタビュー後に、偶然その場に居たためインタビューを受けた様子も放映されました(笑)

来年はもう少し本気で順位を狙う走りに徹してみようかと思う次第です。まあ、目立ちたい欲求に負けて結局は今年の様な展開になっても、それはそれでお許しを・・・(笑)

次は「機材編」を近日公開予定!鋭意執筆中なのでお楽しみに!

機材編

トレーニング編

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スタッフタイム

「全日本最速店長選手権2022」に出場します!![スタッフ田中]

こんにちは!スタッフ田中です。

ここ最近、かなり暖かくなってきましたね~。

休日はガッツリ、仕事の日もほどほどのトレーニングを欠かさない生活を、年始からほぼ休まず継続中です。

その結果、現時点の年間走行距離が4,200kmを突破しました!(笑)

残念ながら楽しみにしていた3/13の「若狭路レインボーヒルクライム」が中止(または延期)になったため、一時はモチベーションが下がりましたが、Zwift自体が楽しいので8割ぐらいはコンディションをキープしている状態でした。


さて、そんな折に・・・

ご存知の方も多いであろう、サイクルスポーツの名物企画「アミノバイタル®︎プレゼンツ 全日本最速店長選手権」に、なんと・・・私スタッフ田中が、招待されてしまいました!!

以前から密かに憧れていたレースであり、出場は出来なくとも結果を楽しみにしていた、サイクルショップスタッフにとっての一大レースイベント。

昨年11月に初開催されたZWIFT版では、個人的には大健闘の4位という結果でしたが、リアルの方にもお誘い頂く事が出来て大変光栄です。落ちてたモチベーションが一気に最高潮です!!

レースの日程は1か月後の「4月17日(日)

コースは昨年の東京オリンピックでの熱戦が記憶に新しい、約1.5kmのホームストレートが名物の「富士スピードウェイ

同時に開催される「富士チャレンジ200」の当日、早朝7:10から行われます!

 

そして、「富士チャレンジ200」は、それぞれのレベルに合わせて達成感を味わえる、大変人気のあるイベントです!

ゴールドレーサー、シルバーレーサー、ブロンズレーサー、富士チャレレーサーと、完走した順位に応じて称号の入ったフィニッシャータオルが貰えます!!

私は無謀ながらレース直後に最長の「200km」に「ソロ」で(笑)エントリーしていますので一緒に参戦する方も大募集!!

ぜひソロまたはチームで出場し、丸一日イベントを楽しみませんか?

正直なところ、朝のレース内容次第では走り切れる自信はありませんので、スタッフ田中がすみっこの方で休んでいてもお許しを・・・笑


11周回・50.2kmで行われる最速店長選手権の方は、クライマーの私にとっては非常に厳しい展開になると思われます。ですが、わずかでも可能性があるなら、全力で狙っていきたいと思います!!

現地でイベント参戦がてら、応援して頂けると嬉しいです!!

申込期限は「3/20(日)23:59まで」なので、富士チャレ200へのエントリーはお急ぎくださいね。

ご不明点は田中まで!!

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スタッフタイム

[スタッフ田中のトレーニング日記!]数年ぶりのアレに挑みました・・・

こんにちは!今日は草津でも雪がチラついて寒いですね~

若狭路レインボーヒルクライム入賞を目標に、年始からかつてないペースで乗りまくっているスタッフ田中です。

本日時点での年間走行距離は約2500km!!

(FACTOR OSTRO VAM トレーニング仕様 6.9kg)

ストアイベント以外の実走もたま~に行っていますが、最近のトレーニングは基本Zwiftです。

外を走る感覚は大切。しかし新型コロナウイルスによる医療体制の逼迫から、事故も不安ですしやむなし・・・


さてさて、今回はちょっとマニアックな「パワー」について語りますよ~!

これだけ乗り込んでいるとなると、気になるのはどれぐらい「成長」しているか。効率的なトレーニングプランを組み立てるには、成長度合を適切なタイミングでチェックすることが必要不可欠です。実力に対して負荷が低すぎると成長が見込めないですし、逆に高すぎるとオーバーワークに陥ってしまい故障したり、体調を崩す原因になりかねません。

成長の度合を見るには様々な指標がありますが、サイクリストにとっては「FTP(Functional Threshold Power)」が最も一般的な指標ではないでしょうか。FTPとは、一言で言うと「1時間を全力で走った際の平均パワー」です。しかし1時間を全力で走るのは、よほどのメンタルでない限り現実的ではないので、「20分全力走の平均パワーの95%」がFTPと言われています。

例に漏れず、私もそこまでのメンタルは持ち合わせておりません・・・。そして、20分全力走ですらめちゃくちゃ苦しいので過去に何度も途中で挫折しており、なるべくやりたくないというのが本音です。

ちなみに計測前のFTPは、以前ワークアウト中に記録した20分332wの95%に当たる「316w」で、ちゃんとした計測は2年以上行っていません。

ですが、最近のトレーニングの達成率やZwiftレースの結果から、そろそろ更新すべき時が来たと確信しました。前述した通りものすごく苦痛を伴うのですが、意を決してチャレンジしてみました!ベストに近いコンディションで計測に臨むため、前日までのトレーニング内容も少し軽めにし、疲労が少ない状態を目指しました。

なお、計測前には念入りにウォームアップを行います。確実にFTP計測を行うなら、ZwiftにFTP計測のウォームアップまで指導してくれるワークアウトがありますし、GARMINのサイコンにもFTP計測モードがあるのでぜひやってみてください。(ちゃんと計測するには、精度が高いパワーメーター、またはスマートトレーナーが必要です。)

複数のトレーニングデータなどから、なんとなくFTP325w以上は出せる気がしていたので、逆算して342wぐらいを目安にスタートしました。

5分時点、10分時点ではわずかに余裕を持って平均345w前後をキープ。でも正直・・・もう、ここでやめてしまいたいなぁという葛藤が常にあります。それぐらいハードなのが私にとってのFTP計測。

15分時点でもなんとか345wはキープ。もうここまで来たらあと少しと思えてきます。何と言うか・・・やりきらない方が損、もうこんなキツイ事をやりたくないというのが最大のモチベーションですね(笑)

ラスト30秒で気が緩み、転倒しかけて5秒間はパワーが200w台まで落ちたものの、なんとか踏み直して20分平均349wまで上げ、計測終了!!

20分349wなので、FTPは「332w」です!実に16wの向上!!(解析ソフトによっては、転倒未遂を考慮した333wになっていました!)

スマートコーチングの効果で、根性に頼らず高いパワーをキープできるペダリングを習得したことも、大幅なパワーアップに繋がりました。単純な走行距離と頻繁に出場しているZwiftレースもおかげもあるでしょう。あと、1週間足らずのプチ禁酒も効いたか・・・(笑)

FTPはトレーニング負荷や疲労度合(TSS・ATL・CTL・TSBなど)の指標の解析に多大な影響を与えます。なお、ワークアウトが大幅に苦しいものになってしまうのとTSSを稼ぐのは辛くなりますが、本来はこれが健全な姿・・・つまり、ここ最近はトレーニング不足だった可能性が高いですねー。反省・・・

また、FTPが上がったことで少し自信がつきました。レース中も、以前はしんどいと思っていたパワーでも、FTPより下と認識すると、自然と余裕が生まれます。ヒルクライムやTTでは特にペース管理が重要なので、適切なペース配分をする上で定期的なFTP計測はめちゃくちゃ大切だと再確認。(やりたくない事実は変わりませんけど・・・)


このようにFTP計測を行ったり、ピーキングの練習(自分で人体実験!)をして調子をコントロールし、レースの着々と準備を進めております。

入賞を目指して、あと3週間頑張りますよ~!!

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スタッフタイム

[スタッフ田中のトレーニング日記!]久しぶりのヒルクライムレースに向けて

こんにちは!スタッフ田中です。

先月に報告した走行距離からその後もZwiftを中心に順調に乗り続け、1月終了時点でおそらく過去最高の1,609kmに到達しました!

Zwiftは安全かつパンクや信号などの不確定要素が排除でき、下りなど時間の無駄もない分、効率よくトレーニングして距離を稼ぐには最高ですね。レースや現在開催中のTDZ(ツールドズイフト)も利用し、レース強度でのトレーニングが頻繁に行えているため、例年にない好調をキープ出来ています。

上記の通り基本的には屋内でZwiftばかりでしたが、130kmほどは実走も行いました。寒いので外に出るまでが億劫ですが、やっぱりリアルで風を感じるのも楽しいと再確認!

また、暖かくなるにつれて、実走も増やしていきたいですね。トレーニングのリカバリーやリフレッシュに、グラベルライドなんてのも気分転換になって楽しいかも・・・と、ちょっとずつBMJもカスタムしています。


さて、先日イベント告知でも紹介しましたが、3月13日(日)に行われる「若狭路レインボーヒルクライム」に、私スタッフ田中が出場します!

私にとっては実に2年半ぶりのヒルクライムイベントで、気合は十分です!比較的近場での開催かつ当日受付もあるので、ご都合がつく方は、ぜひ一緒に参戦しましょう!

久しぶりのレースに向けて、機材も身体もベストの状態で臨むべく、着々と準備を進めております!パワーカーブを見ると、10分以上の最大平均パワーはここ数ヶ月で更新されていることが分かります。20分と1時間は、メンタルの問題から全力でチャレンジはしてませんが(笑)

ちなみにレースに向けての最近のカスタムは・・・一部マニアの間では当たり前?な「ダイレクトマウントディレイラーハンガー」の導入です!

パーツ点数が減り5g~10g程度の軽量化と、剛性が向上するため変速性能の向上が期待出来ます。ホイールの着脱もしやすくなりますね。

8,800円でFACTORからお取り寄せ出来ますので、シマノユーザーでFACTOR乗りの方にはとてもオススメですよ~。

レースまで1ヶ月ちょっと。この調子でトレーニングを重ね、入賞目指して頑張ります!!

 

 

 

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スタッフタイム

[スタッフ田中のトレーニング日記!]2022年、乗りまくっております(笑)

昨年末、大雪に見舞われた彦根・・・除雪、本当に大変でしたね。

やっと落ち着いてきたと思った矢先・・・

昨晩からの降雪で早速本日も除雪を行いました。まだ降る事を思うと気が滅入ります・・・

さて、そんな中ですが!私スタッフ田中は年始より、過去にないほどのハイペースで乗りまくっております!!

一昨年までは淡々とローラーを回すだけで、なんとなく乗っていて正直全くモチベーションが上がりませんでしたが、昨年より本格的に始めたバーチャルサイクリングアプリ「Zwift(ズイフト)」が楽しすぎて、気付けば今年に入ってから既に720kmも乗っていました(笑)

機材購入の為のドロップ(お金)稼ぎとレベル上げ作業が、かつてRPGが好きだった私の性に合うのだと思います。

また、毎時間開催されているレースやロングライドなどのイベントが秀逸ですね。そういったイベントは、リアルではそう頻繁には開催されないうえエントリー費用も掛かり、天候や体調にも左右され、イベント前後の移動なども考慮しなければならない・・・それをZwiftでは、ヒルクライムやクリテリウム、個人タイムトライアル、ロングライドなどから「毎時間」「複数の中から」「レベルに合わせて」「エントリー費用ゼロ」で選ぶ事が出来ます。私自身は「アミノバイタル®全日本最速店長選手権 in Zwift」で初めてZwiftレースを経験しましたが、もっと早くから取り組みたかったぐらいです。

https://strava.app.link/up1Hqm0kMmb

上記は最近Zwiftで出場した、個人TTのSTRAVAログです。我ながらかなり頑張ったレースでした。

過去にはやったこともない、FTP以上の強度を30分以上維持するという過酷な内容も、わずかに余裕を残して達成しました。

 

 

一人では諦めてしまいそうな強度でも、誰かと競うとなると負けず嫌いを発揮しちゃう方は多いのではないでしょうか。

そんなZwiftのレースイベントを週に数回と、先週末に初詣ライドとして行ったMeetUp(招待制のグループライド)などを活用していたら、1月前半だけで約720kmになりました!

Zwift内では速さに関係なく、頑張れば頑張るだけ良い機材が買えるようになります。ド○クエやモ○ハンで同じ敵を倒しまくって、欲しかった装備を揃えるのと本質は同じです・・・(笑)

欲しかった機材で行うライドは、他のゲームや現実世界同様、新鮮でウキウキしますよ!機材毎の重量や空力がスピードにも反映されるため、コースに合わせた機材選びも戦略の一つで奥が深い。そして、乗りたいバイク見ているだけで楽しくなるのは、ウィンドウショッピングと同じかも。

月額で課金していることも、“やらなきゃ損”と思えますので、そういう意味でも性に合っていると思いますね。

と、いうことで!今後もZwiftを活用しつつ、トレーニングを重ねて春までにもっとパワーアップしたいと思います!!

Zwiftに関するマニアックな知識やローラーを劇的に快適にするアイテムなど、色々仕入れてますので、気になる方はぜひ田中と語り合いましょう!(笑)

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【スタッフ上野のテックマイスター!】クランクとスプロケットの関係性について…

久しぶりのblog投稿になりますが、これから、定期的に更新していきたいと思います。
テック関連に関しては、シリーズ化していきます。販売員ならではの目線からテックを掘り下げていきます。

その名も【スタッフ上野のテックマイスター!】その第1弾は、クランクとスプロケットのお勉強をしましょう。
DURA ACEとULTEGRAがフルモデルチェンジを果たし、12速化した事により、お客様からクランク、スプロケットの歯数のご質問をいただく事が多くなりました。

クランクには大きく分けるとノーマルとコンパクトと2種類あります。
ノーマルクランクとはアウターリングが53T以上になり、コンパクトクランクは50T以下の事を言いますが、明確な定義はありませんが、大まかにはこのように言われています。
近年はセミコンパクトクランクが登場し、52Tが流行しています。
因みにTとはToothの略なので、歯という意味ですね。

ヒルクライムメインの方、ビギナーの方は軽いギアを選べるコンパクトクランクがおすすめ。
平地メインやロードレースへの出場を考えている人はノーマルクランクやセミコンパクトクランクがおすすめです。
因にスタッフ上野はセミコンパクトクランクを使用しており、歯数は52/36になります。意図としては、平地、登りの両方での練習が多い事や、ヒルクライムやクリテリウムの両方に対応しやすいからです。

スプロケットに関しては、11-30を使用しております。走るシチュエーションにより、歯数は変更致します。
練習では11-30ですが、平地メインでしたら11-25、ヒルクライムなら11-34を使用します。
スプロケットを複数、所有するのは、色々なコースのバリエーションに対応できるのでオススメです。

スタッフ上野は数学は苦手ですが、ここからはちょいと数字のお勉強です。
ギア比と速度の関係ですが、「フロント歯数÷リア歯数」の計算になります。

例えば、フロント歯数が53でリア歯数が18の場合はギア比=2.94になります。
フロント歯数が50、リア歯数が17の場合はギア比=2.94といった感じで計算式が成り立ちます。
と、なると上記のギア比は同一になるので、出せる速度やギアの重さ(負荷具合)は同じなのです。

1時間当たりの走行距離の出し方は下記の計算式になります。
2.94(フロント歯数÷リア歯数)×100(ケイデンス数)×60(時間)×2.105m(ホイールの周長、700×25C)=37.13になります。
1時間当りの走行距離は37.13kmになります。

同一ケイデンス、同一タイヤサイズの場合、ギア比が大きければ大きい程より大きな推進力が生まれますが、その分脚力も必要となります。
このように、ただ乗るだけでなく、効率よく進むにはどうしたらいいかを考えると自転車の無限大の可能性を感じますね。

ギア比で、お困りの方は、是非、スタッフ上野までお聞きくださいね。
お客様にとって最適なギアをチョイス致します!!

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グラベルロードに「チタン」という選択。MULLER BMJを購入しました![スタッフ田中]

こんにちは!スタッフ田中です。秋も深まり、日中は最高のライドシーズンになりましたね。

私はと言うと鈴鹿8時間エンデューロ(6時間2人チーム)にエントリーし、久しぶりのレースイベントに向けて、やっとモチベーションが上がってきました。

「アミノバイタル 全日本最速店長選手権 in Zwift」にも出場することが決まり、さらに火が付いております!!

そして、乗るモチベーションになる出来事がもう一つ。そう、ニューバイクが完成したのです!


今年の4月にお客様と共に三重県桑名市にある「MULLER(ミューラー)」のショールームを訪問しました。

コロナ禍以前に開催したブランドサーカスでは、フラットペダルで少し乗っただけだったためその真価に気付く事が出来なかったのですが、訪問時に改めてチタンバイクの魅力に触れて感動しました。そして、ちょうどグラベルが欲しいタイミングと重なっていたため、その場でオーダーに至りました!

他にもMULLERには様々な金属バイクがあります。素材はチタン、クロモリ、ステンレス、マンガンモリブデン・・・カテゴリーはレーシーなロードバイクからシクロクロス、グラベルロードにツーリング専用のバイクまで。美しさと乗り心地の点ではどのバイクも本当に甲乙つけ難いので、かなり迷ってしまいます。

その中で私が「BMJ」を選んだ理由は、チタン由来の最上級の耐久性に、最もマルチに使えるタイヤクリアランスと性能バランスの良さ、さらにはBB規格や配線などのフレームとパーツの互換性が挙げられます。

もちろん、今回もこだわり120%で組み上げました!! 写真と共に紹介させて頂きます。


MULLER BMJ(53サイズ・ゴールドロゴ・参考フレーム価格 466,400円~)

MULLERの謳い文句としては、“一見ロードバイクのようだが、ただ者じゃ無く速い。そして、ギア歯数とタイヤをシクロ仕様に変えると、プロ仕様のシクロバイクに変身。また、隠されたマウントにキャリアを付け大きめのカセットに変えれば、グラベルツーリングバイクとして、旅に出ることも可能だ。 一度こぎ出せば、今までに無い快感を味合うことができるのは間違いない。”

グラベルも走ってみたいけど、基本的にはロングツーリングをメインに考えている方!・・・このバイク、ピッタリだと思いませんか!?

社外品のカーボンフォークを採用するパターンがチタンバイクでは散見されますが、BMJは自社設計のチタンフォークを採用している、生粋のフルチタンバイク。フレームもフォークも、チタンの中でもしなやかで体への負担が少ない3Al2.5Vチタニウムです。完全なホリゾンタルのフレームワークは、普遍的な美しさを感じさせます。

ダウンチューブはBBに近づくにつれ扁平しており、これも振動吸収性に貢献しています。ケーブルの配線はダウンチューブ上部から内装となっており、一般的なクロモリバイクなどに見られるケーブルストッパーはなく、クリーンなルックスを演出しています。

フレーム・フォーク内側に隠されたフェンダーやキャリア用のダボ穴。使用しない場合も考慮したスマートな設計ですね。個人的にはいつか活用したいところ。

シートクランプもチタン製が付属します。私はヘッドセットもアップチャージでアルミからチタンに変更しました。

 

今回はトラブルが少なく可能な限り軽量で、タイヤを交換すればオンロードでもオフロードでも快適に走れること。そして、とにかく美しくカッコ良いことを重視したパーツで組み上げました!

まずコンポーネントは、変速性能、重量、握りやすさなどを考慮し、SHIMANO DURA-ACE Di2をメインに。未舗装路をガンガン走る場合を除けば、不満が出る事はまずありません。

クランクは以前から使用しているCANNONDALEにしました。BB規格がほぼすべてのクランクが使える68mm幅のT47だったので、ついつい軽量化に走ってしまいました(笑)長距離走る際のペース管理に重宝するパワーメーターも以前4iiiiで取り付けてもらったものを流用しました。

ブレーキは今年登場し、すでに大好評のGROWTAC EQUAL。元々機械式のものを別メーカーで用意していたのですが、これが発表された直後に即変更しました。機械式ディスクブレーキとしては最軽量級かつ、カラー展開も豊富で制動力、調整のしやすさなどにも不満がない逸品。日本のものづくりのすばらしさを実感できます。

ブレーキケーブルはカラーの美しさとタッチの滑らかさに定評のあるNISSENを使用しています。敢えて隙間から見えるように施工しました。

BBはベアリング関係で最も信頼できるブランドの一つであるCHRIS KINGを選択。あらゆるBB規格・カラーの在庫が欠品している中、奇跡的に在庫があったのが偶然にもGOLDだったことには運命を感じましたね~(笑)正直、価格には躊躇しましたが、結果的に大満足です!本当にこれにして良かった。

プーリーは耐久性の面で最も信頼できるKOGEL KOLOSSOSに。剛性、変速性能、耐久性などに問題がないのであれば、グラベル走行やツーリングでも、抵抗は小さいに越したことはありません。やはり疲労軽減に大きく貢献してくれます。

一体型ハンドルステム、シートポストはBLACK INC(ブラックインク)をチョイス。ポジションが出ているなら一体型のハンドルが断然カッコ良いですし、重量・剛性バランス・空力・快適性も高い。美しいバイクに相応しい物を吟味して選びましたが、サイズ展開やフレアも含めて大変満足しています。

ロードよりも2cm高いポジションと2cm広いハンドルは、マッタリ走る時に最高ですし、速く走る時もストレスを感じにくい絶妙な具合でした。バーテープはOSTRO VAMでも使用している、お気に入りのgueeです。

ホイールはアルミホイールの最高峰でありながら約10万円という、コストパフォーマンスに優れるMAVIC KSYRIUM SL DISCを選択。優しい乗り心地と走りの軽さを両立する点に於いて、MAVICのホイールはやっぱり最高! ISM4DとFORE採用のハイエンドアルミリム、特許取得の鋭利な楕円エアロスポーク、ハイエンドモデルと全く同じハブの組み合わせにより、特に掛かりの良さと快適性を両立したモデルです。

タイヤはグラベルロード用のド定番の一つ、パナレーサーのグラベルキング(無印)にしました。ノブがないのでハードなグラベルライドには向きませんが、街中、舗装路中心のツーリングはとても快適ですし、少し荒れたぐらいの道ならこれでも問題はありませんね。もうちょっと太くしても良かったな~とも思いますので、トレッドパターンも含めてその時その時の用途に応じてカスタムを楽しみたいと思います。

全てのパーツチョイスに共通しているのは、耐久性・信頼性に心配がないなら、なるべく軽くて抵抗が少なく、美しい物を選択しているということ。その分価格は上がってしまいますが、何よりも「乗っていて気持ちの良い、満足できるバイク」に仕上がりましたね。総重量はペダル・小物込みで8.2kgでした。


こんな感じでこだわり抜いた私のMULLER BMJ。山岳を含む100km以上のロングライドを入れて400kmぐらい走りましたので、特長を簡単にまとめます。

・体に優しく、長距離ツーリングを楽しむのに最適なペダリングフィールと振動吸収性

・30km/h程度での巡航なら難なく維持でき、しなりが心地よくスムーズに加速する

・低ケイデンス高トルクより、回転型のペダリングと相性が良い

・ハンドリングはやや安定よりで扱いやすく、ダンシングもしやすい

・チタンは錆びず、ヘアライン仕上げはキズが入っても付属のスポンジで擦れば元通りになるので、管理が楽で長寿命

 

選ぶホイールやタイヤサイズによってもフィーリングは変わりそうですが、概ねこのような感触です。激坂やスプリントなど、瞬間的な入力への反応は得意ではないですが、一定のケイデンスをキープ出来る道なら斜度を問わずとても気持ちよく走ることができます。カーボンとも異なる金属的な粘り、芯のある走りが心地良く、良い意味で“速く走らなくても良い”と思える大人なバイクです。これからの人生、永く共に走りたい一台です。

過剰な剛性・軽さのカーボンバイクに疲れ、満足できなくなった方。

グラベルやツーリングで新たな楽しみを開拓したい方。

MULLERの金属バイクなら、そんな貴方の新しい相棒にピッタリかもしれません。

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