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セカンドグレードの常識を覆す・キャノンデール〜 SUPERSIX EVO STD-MOD2017〜

BY TOMOTAKA YAMAMOTO

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セカンドグレードが熱い??キャノンデールの意欲作、SUPER-SIX EVO STD-MODをテストライドしてきました。

2016年にキャノンデールのフラッグシップモデルとして生まれ変わった「SUPERSIX EVO Hi-MOD」
Hi-MOD(ハイモッド)の名が示す通り、最上級のハイモジュラスカーボンファイバーを用いた最上級モデルは「重量」、「剛性」、「強度」、「柔軟性」、「操作性」、「エアロダイナミクス」を最適化した「BALANCE
OF POWER」の名に相応しいトップモデルとして当店でも爆発的な人気を博しました。

※SUPERSIX EVO Hi-MODの記事はこちら
https://www.strada.jp/reviews/20160428/

そのテクノロジーを踏襲して新たに作り出されたモデル、それが「SUPERSIX EVO STD-MOD(スタンダードモッド)」です。

スポーツバイクにとって、一番大切な要素って何でしょうか?
軽さ?エアロ?快適性?

その答えは人それぞれですが、私、山本個人的には「剛性」なのかなと思います。「持って軽いけど、乗ったら進まない・・・」そんな軽くても剛性の弱いバイクって、意外と多いのも事実なんですよね・・・(苦笑)

バイクショップスタッフとして商談時に「軽さ」だけを気になさる方にはとりわけ「剛性」の大切さをお答えするようにしています。

例えば自分がダンシングしている時、この「横からの変形」に耐える事が出来ないフレームは、ライダーが加えた力を推進力に変換する事ができないって言われています。何となくイメージできますよね。下り坂で段差を超えたときに「縦からの変形」をいなせないフレームは、その衝撃をライダーにモロに伝えてしまう、つまり「乗り心地が悪い」という具合にです。
私が思う「良いフレーム」とは、この「剛性」を適正化する事、つまり「味付け」がバランス良くできたフレームです。
素材が良くても味付けが悪い料理って・・・美味しくないですよね?
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そこで「SUPERSIX EVO STD-MOD」です。
STD-MOD、その名の通り「スタンダード」なカーボン素材で構成されたSUPERSIX EVO。
「なんだ、セカンドグレードか」、「Hi-MODとは全くの別物でしょ?」
そういう声も聞こえてきそうですが、キャノンデールいわく、STD-MODはトップモデルであるHi-MODとほぼ同じ剛性値を叩き出す。
つまり、踏んだ時の進む感覚、下りでのハンドリング、段差を乗り越える時の衝撃、それらがHi-MODとほとんど変わらない、そこがSUPERSIXEVO STD-MODの真骨頂だというのです。

果たしてメーカーのいうとおりかどうか・・・・
前置きが長くなりました。実際にライディングしてみましょう。
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まず、乗ってすぐに感じた事。とにかく乗り心地が抜群に良い!
「空気圧低いんじゃないの?」と感じるくらい、振動が伝わってこないもちろん、試乗後に空気圧を確認しましたが、しっかり8気圧入っていました。乗り心地の良さで言えばHi-MOD以上かも。

次に驚いた事はダウンヒル時の路面追従性の高さ。
「びと~っ」と粘るように路面を這ってくれるのは、キャノンデールの十八番、「SPEED SAVE マイクロサスペンション」の賜物。
ビビりな私ですが、下りを思い切って攻める事ができるのは、この安心感から来るリラックス、力の抜け具合が大きな要因のように感じました。
そして、カーボンらしい「伸び」を感じる高速順行性能
ペダルを踏み込む時のBBがしなる感覚。踏んだらその反動で元の位置に戻る感じ。
これまたキャノンデールお得意のBB30ですので、力が逃げる訳ではなく、振り子のように踏んだら元に戻って、バネのように捻じれが戻る感覚。
このバネ感を感じながらバイクとシンクロして前に進む感覚は、体感したらやめられない快感です。
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普段、私が乗っているHi-MODと比較するとゼロ発進の際の加速感は一歩劣る感じはありましたが、これは単純にHi-MODとの重量差による感覚の違いが大きいのでしょう。とは言え、フレームセット重量はHi-MODが「777g」、STD-MODが「980g」と単純な差は「203g」しかありません。ボトルゲージ1本分にもならない差です。いや!その差は大きいよ!とおっしゃる方もおられるかと思いますが、実際に水を入れたボトルをセットしても、自転車の基本的なフィーリングはそんなに変わらないはず。なので、これは多分にフレームセットの違いと言うよりもホイールの差が大きいのでしょう。
逆に言うと、ホイールを今後バージョンアップする事により、更なる性能アップが期待できるフレームと言う事でもあります。
ホイールを変える価値があるフレーム、と言った方が良いかもしれません。バイクショップスタッフとしてはお客様と一緒に相談しながらステップアップできる素材となりますので、ススメ甲斐のあるバイクです。
その昔「それ相応のカーボンバイクを買うには40万円は必要だよ」と言われたものですが、このSUPERSIX EVOSTD-MODは20万円台から手に入るんですよね。良い時代になりました。

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最後にエクステリア。前モデルのSTD-MODではシフトワイヤーやブレーキアウターは外出しでしたが、ニューモデルからはHi-MODと同形状になり、Di2対応のフレームになりました。とうとう外見もHi-MODと同一になったのです!

最初の一台として、最良にして最高の選択肢になり得る・・・・。
フレームがこれだけ良質で優れた性能を有していると言う事、それは、そのフレームを育てていく事が出来る、その価値があるバイク。

今後、DURA-ACEやDi2、カーボンホイールにカーボンハンドル・・・これらハイエンドパーツをアッセンブルするに値するフレームである事、それが最初の一台を選ぶ際の決め手になるのではないでしょうか?

そう言った意味からも、最初の一台として、最良にして最高の選択肢として挙げられる一台。
それが2017年にニューモデルとして登場した「SUPERSIX EVO STD-MOD」だと感じました。

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TOMOTAKA YAMAMOTO
山本 朋貴

滋賀本店の責任者としてのみならず、IT企業での経験を活かし、自転車業界では類を見ない、独自の情報管理システムを構築している。
また社員教育も担当し若手スタッフの研修を手がけている。
イベントの得意分野は自身の経験を活かしたパワーメーター講習。
長年マウンテンバイクのレースを走ってきたが、昨年からトライアスロンに挑戦。
オリンピックディスタンスやアイアンマン70.3のレースを中心に出場する。
2011、2012年全日本マウンテンバイククロスカントリー選手権・マスタークラスチャンピオン。