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ツーリングレポート熊野編 二日目 その三

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朱塗りの神殿が鮮やかな熊野速玉大社には、日本最古の夫婦神が祭られています。夫である伊邪那岐(イザナギ)と、妻である伊邪那美(イザナミ)は日本神話では国土やたくさんの神々を生み出した偉大な神さまです。

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また神仏習合色濃い熊野では、イザナギ神は薬師如来、イザナミ神は千手観音菩薩であるとされています。でも如来と菩薩が夫婦というのは何か変な感じですが、それはさておきお参りに移りましょう。

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ここに至るまで、台風被害の爪痕をまざまざと見せつけられていたので、一日も早い復興を祈らずにはいられませんでした。街中のわりには静かな境内に、柏手の乾いた音が響きます。

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さて、そろそろお腹が空いたのでお昼にします。川原家横丁は熊野川原に昭和初期まで存在した集落を再現したもので、釘を一切使わない解体しやすい家造りが特徴です。こちらでめはり寿司とサンマ寿司をいただきました。

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紀州といえば梅とみかんが有名です。しそサイダーのラベルに八咫烏が描かれているのは熊野ならではですね。デザートのみかんシャーベットは、少し溶けたくらいがおいしいです。少し落ち着いたので、次は神倉山に向かいます。

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神倉山は熊野三山の神々が最初に降り立ったとされる聖なる場所で、山上には神倉神社が鎮座しています。山上へと続くこの538もの石段は、源頼朝の寄進と伝えられています。早速一段ずつ踏みしめていきます。

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とんでもない急勾配に足がすくんでしまいます。それでも10分ほどで山上に到着しました。山門をくぐると一枚岩が現れて視界が広がり、太平洋が一望できます。そして、いよいよご神体のゴトビキ岩が見えてきました。

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この巨岩の下から弥生時代の銅鐸が発見されています。日本神話が作られる以前から自然崇拝の対象となっていたようです。本当に大きな岩なので、自然に手を合わせたくなる気持ちがよく分かります。毎日でも来たい場所です。

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元来た石段を降りるのは勇気がいります。後で知りましたが、日本最古の火祭りである神倉神社名物「お燈まつり」は、この石段を2000人もの上り子(男衆)が松明を掲げながら一気に駆け下りる勇壮なお祭りです。スゴイですね。


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ツーリングレポート熊野編 二日目 その二

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二日目は熊野川に沿って国道168号線を東海岸まで走り、熊野三山の一つ熊野速玉大社を目指します。実は風邪をこじらせて治りきっていないまま旅に出ました。でも持参した風邪薬は必要ないくらい回復してきています。

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二日目のルートは黄色で表示しています。

早速コンビニを発見し朝食と補給食を買います。スタッフの方が店長のことを「おかみさ〜ん」と呼んでいるのがほほえましい。元気が出たのでまた走り出します。今日は下り基調のコースなのでちょっと楽です。

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エメラルド色の静かな熊野川。その美しさに目を奪われながら走っていると、次々と山の崩落現場に出会います。これは昨年9月の台風被害によるもので、未だに復旧されないままになっています。

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台風による豪雨で熊野川は大洪水となり、流域の道の駅や集落を押し流し、これから向かう河口域の新宮市にも多大な被害をもたらしたそうです。未だに仮設住宅で苦労されている方も多いと聞き、複雑な気持ちになりました。

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国の天然記念物にも指定されている名勝、瀞峡(どろきょう)。手前の歩道は完全に崩落しています。道路も仮設の信号機による片側通行が多く、道も荒れていて走りにくい状況でした。

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それでも前へ進み続けます。この日だけで10個のトンネルを越えました。細いタイヤの方が軽快に走りますが、小石が散乱している荒れた路面だと、少し太いタイヤの方が安心できます。

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日も真上に差しかかった頃、ようやく街が見えてきました。そこかしこにみかんの売店があるのも和歌山県らしいですね。そんな街中に溶け込むように熊野速玉大社は鎮座しています。さぁいよいよ新宮に参拝です。

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ツーリングレポート熊野編 二日目 その一

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背中がふとんにへばりついたように動かない朝……。でも、朝風呂に行かなければ! 昨日は公衆浴場を楽しんだので、今日は内風呂から。湯の峰ではほとんどの宿に源泉から引いた内風呂温泉がついているのです。

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ちょっと熱めの湯に眠気も吹っ飛びました。次は公衆浴場の壺湯に向かいます。開湯1800年という日本最古の温泉で、世界遺産にも登録されています。

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券売機で切符を買い、番頭さんに説明を受けていざ壺湯へ。一組30分貸し切りというシステムなので、時間一杯まで存分に味わいます。

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簡素な扉を開けると、薄暗い湯面が見えました。一日に7回も色が変わるそうです。そのままでは熱湯なので、うめ水(加水)をしてから入ります。とてもいい湯です。柱時計がきっちり一時間遅れなのはご愛敬でしょうか。

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ちょっとのぼせ気味になったところで薬湯に移動。泉質はほとんど同じですが、天井が高いので開放感があります。浴内には「湯の花」という白い浮遊物が漂っています。

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そろそろ日も昇ってきたので、チェックアウトを済ませてツーリング二日目の開始です。夜にパンを食べたので朝ご飯がありません。まずは売店探しから始めます。今日もいいお天気です。

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ツーリングレポート熊野編 初日 その三

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西日に照らされた大斎原(おおゆのはら)からほどなくして、遂に熊野本宮大社に到着しました。全ての熊野古道の終着点にして、熊野三山の総本山。つまり熊野最大の霊場(パワースポット)になります。

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鳥居の向こうは薄暗い参道が続き、158段の石段が境内まで延びています。掃き清められた玉砂利を踏みしめ、脱ヘルして一礼の後に鳥居をくぐります。中央は神さまの通り道なので、右側を歩くのが一般的です。

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本宮の主祭神は日本神話に登場する素戔嗚尊(スサノオノミコト)ですが、それは阿弥陀如来であると熊野では信じられています。これは日本古来の神道の神さまは、仏さまの別の姿として現れたもの(権現)という理論(神仏習合)が今でも根付いているからです。

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熊野は霊場としてはきわめて珍しく、古来より女性の参詣や不治の病の人も貧しい人も全てを受け入れてきたと言われています。その懐の深さの象徴が神仏の調和ということなのでしょうか。

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重厚な神門の向こうに本社殿があります。平安時代では京都を出てここまでたどり着くのに20〜30日歩いたというのですから、古人の苦労が偲ばれます。それでは私もお参りをいたします。

二拝────ペコ、ペコ

二拍手────パン、パン

合掌────(……災害の傷跡がひとときでも早く癒されますように)

一拝────ペコリ

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熊野三山のシンボルマークは三本足の鳥、八咫烏です。三社ともデザインが違うので要チェック。かわいいですね。ちなみに日本サッカー協会(JFA)のシンボルマークも昭和初期から八咫烏が使われています。

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参拝を済ませたので、本日のお宿である湯の峰温泉に向かいます。来た道を少し戻りますが、同じ道ではおもしろくないので、敢えて峠道を行きます。神隠しに会ってもおかしくないような静かで薄暗い坂道です。

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ようやく人里が見えてきました。ここは日本最古の公衆浴場がある湯の峰温泉です。早速お宿にチェックインしてお風呂につかります。この硫黄泉の泉質がたまらなくいいです。もうお腹が空いてたまりません。

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長湯をしていると19時にはお店が閉まってしまいました。素泊まりなので本日の夜ご飯は、補給食のジェルとまんじゅうだけです。ガビーン!! 

走行距離は65kmですが獲得標高は1900m。鉄のシクロクロスバイクにブロックタイヤの仕様なので、ツーリングとしてはほどよいコースでした。ようやく一日ぶりに横になることができます。


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ツーリングレポート熊野編 初日 その二

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すでに太陽は天高く、5月の陽気に少し汗ばみながらJR朝来(あっそ)駅前で自転車を組み立てます。異常ナシ! ヘルメットをかぶり、おもむろに進みだして向かうは国道311号線、その先の熊野本宮大社が本日の目的地です。

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Google map に今回の走行ルートを表示させてみました。初日は青色。

ユネスコの世界遺産に登録された「紀伊山地の霊場と参詣道」。有名な「熊野古道」は熊野三山(熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社)に至る参詣道の総称です。

伊勢とは異なる熊野信仰、その総本山を目の当たりにしたい。ツアーバスではなく自分の足でたどり着きたい。そんな思いから今回の二泊三日のツーリング行程を練り上げました。

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海岸線から内陸へ進むと、紀伊山地の山々がどこまでも続きます。そのスケールの大きさに圧倒されながらも、たくさんのトンネルを越えてゆきます。この深い山の奥には巡礼の路、熊野古道が続いています。

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その昔「蟻(あり)の熊野詣」と例えられるほど平安貴族の間で広がり、江戸時代には伊勢参りと並んで一般庶民にも熊野詣が浸透していたったそうです。1000年の時を経ても人々を惹きつける魅力。次第に胸が高鳴っていきます。

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と、その前にお昼ご飯。コンビニのない山道では観光用の売店が助け船です。左からめはり寿司・サンマ寿司・こんにゃく稲荷。めはり寿司は高菜の塩漬けでご飯を包んだもので、この地方ではポピュラーな食べ物だそうです。

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後半はかなりアップダウンが多いコースで、先行きが心配になってきました。そんな時、巨大な鳥居が見えてきました。田んぼの真ん中に参道があり鳥居の方に続いています。吸い込まれるように和製のパヴェを進んでみました。

ここは大斎原(おおゆのはら)という場所で、熊野本宮大社がかつて鎮座していた旧社地です。3つの川に囲まれた大斎原は明治の大洪水により一部の社殿が倒壊したため、現在の丘陵地に本宮は遷されたのです。

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江戸時代までの参拝者は、橋のない川を渡りながら身を清める禊(みそ)ぎを行っていたそうです。今では禊ぎを簡略化して、手水舎(てみずや)で手と口をすすぐことで済ませています。すすぎ方にも実は作法があります。

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風の通り道のような境内を進む内に、頭の中が空っぽになっていきます。大きな杉の木立に導かれ、奥まで進むと大きな石垣の上にぽっかりと開けた場所が現れます。今では二基の石祠(せきし)が立っているのみの旧社地です。

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静まりかえった旧社地に、乾いた柏手の音が消えてゆきます。とても厳かな雰囲気に名残惜しさがありましたが、先を急ぎます。遷された本宮大社は一体どんな姿なのでしょうか。いよいよツーリング初日のクライマックスです。



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ツーリングレポート熊野編 初日 その一

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仕事を終えて帰宅すると、未整理の荷物を一つずつまとめてシャワーを浴びる。すでに1時を過ぎた時計を横目に、もう一度コースの再確認。出発の4時半まで寝る間もなく朝を迎えます。いよいよストラーダツーリング研修第二回目の始まりです。

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人もまばらな早朝のJR瀬田駅前、焦らず確実に自転車を袋に入れます。目的地の和歌山県紀伊田辺駅まで5時間近い輪行の旅になるので、道中荷崩れしないように最初のパッキングが肝心です。

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JR大阪駅で環状線に乗り換え、天王寺駅で阪和線に乗り換えます。平日なので通勤ラッシュまでに大阪を抜けたかったのですが、環状線で少し乗客が増えてきました。サラリーマンの波を尻目に、自分だけはこれから旅に出るという「開放感」にひたります。

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JR和歌山駅で紀勢本線に乗り換えると、乗客もまばらな各停列車に揺られます。輪行バッグを担いでいると、慣れない駅での乗り換えには一層時間がかかります。乗り過ごしにより、すでに1時間近く予定より遅れてしまいました。

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いよいよ南紀の海が見えてきました。紀伊半島を海岸線に沿って南下します。遅れをカバーするため終着点を紀伊田辺から朝来(あっそ)駅に変更。長い列車の旅もようやく終わりを告げます。静かな高揚感が眠気を退け、一睡もしないままここまで来ました。いよいよ自転車ツーリングの始まりです。


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ツーリングレポート伊勢編 初日 その三

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外宮の参道を下ると間もなくしてJR伊勢市駅に突き当たります。この短い通りの界隈は、老舗の食べ物屋さんとおしゃれなブティックが隣り合うおもしろい町並みです。その一角にある「伊勢のゲストハウス 風見荘」が本日のお宿です。

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「ドミトリー 素泊まり2,600円」は格安です。10人用の相部屋は自分を入れて3人しかいませんでしたが、個室の方は学生さんなどでにぎわっていました。お腹も空いていましたが、朝からの雨で足の先までグチョグチョになった体を温めに、まずは銭湯に行くことにしました。

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場所をスタッフの方に聞いたものの、近所なのに10分くらい自転車で迷ってしまいました。やってきたのは汐湯が評判の「旭湯」(なぜか郵便ポストの上に福助が……)。旭湯の汐湯(=塩湯)というものは、伊勢湾に面する二見浦から汲み上げた海水を沸かした海水温泉のことです。

実は私、大の銭湯好き。今日は時間を気にせず長湯と決め込んで、サウナと水風呂の往復を繰り返しました。張り詰めた体を少しずつゆるめてリラックスしていきます。3往復する頃には気分爽快、ナチュラルハイの出来上がりです。肝心の汐湯がどこにあるのか分からなかったので、明日にお預けします。空腹も限界にきていましたので、次はご飯どころを探しにGOです。

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銭湯の近所にある、ワインと家庭料理のラウンジ「珠家」。160年前の蔵を改装した趣あるお店です。事前にリサーチしていましたが、まさか駐輪用にミノウラのバイクハンガーが置いてあるなんて知りませんでした。とても感激! 

二階建ての蔵の中はモダン様式に改装されています。カウンターでご飯をいただきながら、翌日の観光プランを女将さんのアドバイスを受けながら練ります。ミニマップにお勧めポイントを記入していただきました。フムフム。

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〆は「お茶漬デラックス」をいただきました。チープトリップなのにちょっと贅沢? いえいえツーリングの時こそ土地のものをいただく「地産地消」も醍醐味の内でしょう。地元で親しまれているお茶漬け用の海苔「磯小町」をベースにした具だくさんのお茶漬け、おいしかったです。ごちそうさまでした。

さて居心地の良い蔵を出ると、またサワサワと雨が降ってきました。古い家屋が夜雨に光るのも情緒があります。宿に戻ると、共有スペースのこたつを旅人たちが囲んでいました。すぐに消灯の時間になったので、一緒に話せなくて残念でした。つづきはまた明日ということで、ぐったりとベットに入りました。おやすみなさい。


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ツーリングレポート伊勢編 初日 その二

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そもそも伊勢神宮とはどいういう場所でしょうか?

伊勢神宮は内宮(ないくう)外宮(げくう)の二つの正宮(本宮のこと)を持ち、14の別宮、109の摂社・末社・所管社が4市2郡にまたがって散在しています。一般的にはこれら125のお社を総称して「伊勢神宮」と表現されますが、正式な称号は「神宮(じんぐう)」と言うようです。

内宮は日本神話に登場する太陽の神さま、天照大御神(あまてらすおおみかみ)をおまつりしています。

外宮は天照大御神のお食事の守護神である、豊受大御神(とようけのおおみかみ)をおまつりしています。

参拝の順序は、通常は格上の社から格下の社へと進みますが、神宮においては外宮から内宮へという順序が正しいとされています。
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さて、雨の8時間の末に外宮たどり着いたのは16時過ぎ。雨脚は弱まり辺りが急速に暗くなっていく中、素早く駐輪して参拝の準備をしました。

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たそがれの時間、人気も少なく厳かな雰囲気がヒヤリと伝わってきます。帽子を取り、一礼して鳥居の奥へ進みます。神社の象徴であるこの鳥居の起源は定かでないようですが、ここから神領であるという境界、あるいは邪悪を払う結界を意味しているようです。

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鬱蒼と林立する樹木の呼吸により、辺りはぼんやりと霧がかっていました。ミストの中に大木の影があちらこちらに見えます。下鴨神社の糺(ただす)の森を連想させる光景でした。

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古代から守られてきた大木の「足」。たくましく大地に根を突き下ろして、その巨体を支えています。まるで生きた化石に出会うような驚きと、外界とは異なる時間の流れに、それまでの疲れをしばし忘れてしまいました。

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社務所を右手に曲がった奥には静かな池が広がっていました。苔むす樹木がこのエリアの湿潤さを物語っています。この横手に豊受大御神をおまつりする宮殿が鎮座しており、垣根に隠れた奥は撮影禁止になっています。衛士さんが見張りをしているので、緊張する中いよいよ神宮参拝です。

でも……? 賽銭箱らしきものはなく、鈴もないので……恥ずかしいけど衛士さんにどこでお参りしたらいいのかを聞きました。なるほど、そこですね。衛士さんの奥には小さな社があり、神官が座して神さまを見守っています。そして二人の視線を感じながら二拝二拍手一拝をし、無事参拝を終えました。

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その後、境内にある別宮(分家のようなもの)を一巡しました。闇が迫る中、モヤの中にぼんやりと浮かび上がる社務所の灯がとても幻想的でした。もっと散策したいモードでしたが、神宮では夜間参拝が禁止されているので18時には出なければなりません。

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ここでタイムアウトとなったので、足早に切り上げます。既に閉められた柵を乗り越え、後は本日のお宿を目指してもう少し走るだけです。長い一日の終わりがようやく見えてきました。
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ツーリングレポート伊勢編 初日 その一

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2月6日(月)予報通り雲から雨がしたたり落ちる中、私は瀬田から伊勢に向けてツーリングを開始しました。大戸川〜瀬田川〜関津峠〜R422〜朝宮交差点〜R307〜伊賀市を目指します。

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アサレンで何度も見て来た風景が別の表情を見せていました。低くけぶる雲に行く手をさえぎられているようで、早くも不安になってきました。

R307から再びR422に乗り伊賀市へ向かうルートは初めて走るので、少し緊張していました。道を間違えて時間と労力を無駄にすることはできません。でもお約束通り道を間違えました。予定ではR165初瀬街道を目指していましたが、R163伊勢街道に出て津市を目指します。

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街道といっても山間の田舎道のようなものです。所々に道標が立っており昔の人はこれを目印に旅をしていたのでしょうか。大阪・京都から歩いて5日かかったというお伊勢参り、近代的な二輪馬ならわずか半日で着いてしまいます。

特に急坂はありませんでしたが、ゆるく長い峠道は体力との勝負になります。水しぶきを巻き上げながら長い下り坂を越えて津市に入ります。とにかく寒いです!

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里に下りてようやくコンビニを発見したので、ここで暖を取り手足の感覚を戻します。後は松阪市を抜け伊勢市を目指すのみです。時間を短縮するため殺風景な広い国道に出ました。

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松阪市に入り地図を確認すると競輪場を発見。閑静な住宅街の裏手にバンクがあるというのは、どこか不思議な光景でした。すぐ脇に旧街道が抜けているので、今度はこれを南下。

伊勢神宮の案内板を過ぎるたびに、ここまで来たという安堵感と、高まる興奮とがない交ぜになりながら、いよいよ伊勢市街に到着。出発から8時間かかって遂に神宮前にたどり着きました。



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ストラーダ流ツーリング研修

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今日のようなしっとり雨が降りしきる中、一週間前の私は短い旅に出ました。
その理由は、ストラーダ流ツーリング研修のため。
その目的は、「自転車と旅」という楽しみ方を身をもって味わい、皆さまのステキな自転車ライフにツーリングを提案していくことにあります。

旅の条件は3つ。なるべく自転車に乗ること、あまりお金をかけないこと、たくさんの物事と出会うこと。プラスアルファ写真を残すこと。
これがストラーダ流ツーリング研修。

では、どういう旅にすればいいのか。二泊三日の行程を煮詰めて出たきたテーマは、「街道をゆく ― 伊勢参詣の路」。街道づたいに伊勢神宮まで走り、「お伊勢さん」の文化に触れるというものです。伊勢に行ったことがないので、たどり着けるのか不安で一杯でした。

振り返れば旅は苦難の連続でしたが、生きて戻って参りました。
次回以降、道中の楽しい話を三部構成にてレポートいたします。

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