STRADABICYCLES -ストラーダバイシクルズ-

こだわりのカラーでクロスカントリーの頂点へ ~ ORBEA OIZ ~

BY HIROKI TANAKA

スペインの自社工場にて製造される、正真正銘のMADE IN SPAIN「ORBEA(オルベア)」

オンロードからオフロードまで、レースの最前線で活躍するプロチームに機材を供給し、ブラッシュアップを重ねた性能。そしてスペインの自社工場から販売店へ直接納品するスタイルを取る事で最大限コストの上昇を抑えているORBEAは、価格面でも他社に対するアドバンテージがあります。

アップチャージなしでカラーオーダー「MyO」が利用出来ることもORBEAの特徴であり、全ての方に個性的なバイクでライドを楽しんでもらいたい!というメーカーの姿勢が素敵ですよね。

そんな魅力満載のORBEAですが、今回、私が選んだのはクロスカントリー用フルサスMTB「OIZ(オイズ)」です。

過去に優勝したSDA王滝での勝利を再度目標とし、相応しいスペックを備えたグレードで、最初から必要なものは全てオプションで追加してオーダーすることにしました。

バイクをオーダーするにあたり、最も楽しくて、最も悩ましいのが、カラーを選ぶこと・・・

複数パターンを試しましたが、最終的なPC画面上のイメージ画像はこんな感じ。

私は近年、ネイビー、グリーン、ゴールドが好きです。そして、カーボンの透かし塗装(Carbon View系)をどうしても入れたいという思いがありました。軽そう(実際軽い)ですし、高級感があるので。

でもメインをネイビーにすると、システム上シートステーの色が選べなくなる上にOIZの過去モデルで定番カラーの一つだったため既視感のある感じ(カラーオーダーの意味が薄い)になってしまう。

代わりにグリーンをメインとした場合、シートステーの色は選択可能ですが、ネイビーと組み合わせたバイクの前例が、全然出てこないのでハズしてしまった時にショックが大きい・・・そもそもForest Green Carbon View(グロス)の、ディティールが確認出来る画像も全く出てこない。

まあ、でもやっぱり個性は出したいので、自分の感性とORBEAを信じて、ちょっと冒険した「グリーン×ネイビー」の組み合わせにすることにしました!

ロゴはグリーンともネイビーとも相性の良い、ゴールド。カシマコートとのマッチングも最高なはず。

ハンドル、ホイールにBlue Carbon Viewを入れるとバランスが取れるかな・・・と、イメージ画像と脳内で何度もシミュレーション。

数か月悩み、12月に正式にオーダーしました!

そしてオーダーから2ヵ月半・・・バイクが到着。

そこからさらに細部までカラーとパーツ構成にこだわり抜いて仕上げた、自慢の愛車です!!

ORBEA OIZ M-TEAM AXS MyO(Forest Green Carbon View/Metalic Navy/Golden Sand)

※MyOで選択可能なオプション以外のカスタムも多数行っています。

透けたカーボンが、光の加減で様々な表情を見せてくれます。イメージ画像では確認できなかったマルチカラーのラメが入っていて、想像していたよりもキラキラ。これがまた良いです。

ダウンチューブ上部にはカラー選択可能な「Tech Star」というパターンを入れました。クローム調のゴールドがゴージャスで、ここも大変お気に入り!

カラーオーダーでBlue Carbon ViewをチョイスしたOquoのハイエンドカーボンホイールMP30LTD。内幅30mmのフックレスリムがタイヤ性能を最大限引き出します。同色の一体型ハンドルは入荷待ちですが、代わりの最上位アルミステム、カーボンハンドルで納品されました。正規のハンドルが出来上がるまでの繋ぎとして、自由に使って良いとのことなので、ありがたい限り。

以下、スペックなど・・・

フレームはプロ仕様、ハイエンドのOMXグレード。フレーム重量1740gは、フルサスバイクとしては超軽量です。

コンポーネントはオフロード界で最強のフルマウント規格、完全無線のX0 Eagle AXS Transmission。最新のT-TYPE Transmissionのリアメカはリアエンド、スルーアクスルと一体化しており、パワフルで正確な変速は感動もの。落車の際、フレームとディレイラーにはほぼダメージのない構造で、ルックスも性能も、耐久性も文句なしです。

ブレーキは軽量かつ堅牢な構造を持つ、Shimano XTRを選択。コントローラブルでタッチも素晴らしく、流石のフラッグシップモデル!

ブレーキ台座は、Reverse Componentsに変更。シマノ純正と重量変わらずですが、この深いグリーン色が欲しくて・・・性能云々だけでなく、そういうカスタムも大切ですよね。

サスペンション(上側)、ドロッパーポスト(下側)をそれぞれコントロールする、ORBEA独自のレバー、新型Squid Lock。ブレーキレバーに共締めされ、操作性も良好。サスペンションは3段階のロックアウトを1つのレバーで操作出来ます。中間の位置、絶妙に便利です。

OIZはMTBではまだ珍しい、フレームに余計な穴が一切ない、ヘッドセット上部からのフル内装を実現しています。ワイヤー、ブレーキホースを引っかけるリスクが低く、ヘッド剛性も向上、クリーンな外観と空力にも優れる最先端のフレーム構造です。

入荷待ちの一体型ハンドルをアッセンブルすれば配線もさらに美しくなるので、入荷が楽しみで仕方ありません。

サスペンション、ドロッパーシートポストは全てカシマコートを施したハイエンドのFOX FACTORYシリーズで統一。初めて自分で使用するのですが、あまりにも滑らかな動きに感動しました。軽量なうえ、想像していた通り、見た目も最高です。

前後120mmトラベル、2.4インチタイヤを標準とした設計で、荒れた路面のハイスピードな下りでも以前より安心感があります。以前乗っていたバイクに比べて、2°もヘッド角が寝ているため、ジオメトリーの面でも下りで大幅に安定するようになりました。王滝のロングダウンヒルでは、ドロッパーと相まって、劇的なタイム短縮に繋がると確信しています。

以前はフロント100mm/リア60mm、タイヤは2.2インチ、ドロッパー不使用でした。普通なら重量は1kg前後は増えてしまいそうなもんですが、コンポーネントのグレードアップに加え、クランク、スプロケ、サドル、細かなボルト類など可能な限りの軽量化にも注力した結果、現時点でペダル、ボトルケージ込みで10.5kgにまで軽量化出来ました。

中でもGarBaruk(ガルバラック、ポーランドの高品質パーツメーカー)のクランクとスプロケットは、計200g以上の軽量化に貢献しています。クランクアームのブルーを引き立てる、ゴールドのロックリングとチェーンリング。全体的なまとまりを意識しつつも、しっかり個性を追求しました!

スプロケットにもゴールドと、駆動系で色の流れを意識。SDA王滝は急勾配が少なかったと記憶しているので、チェーンリングは純正の34Tから38T(OIZの仕様上の最大歯数)にアップデート。下り、平坦で爆走します!(笑)

ドロッパーのおかげでペダリングに振り切ったサドル高に設定出来るようになりました。サドルは最もライトが美しく取付出来ることと、快適性の高さからロードでも愛用しているCADEX BOOST。

軽量で段差なくフィットし、ずり落ちてしまう心配もない名品、BIKEYOKE Squeezyシートクランプ。美しくて機能的、本当に名品だと思います。

ここまでこだわり抜いたので、間違いなく世界に一台のOIZになったでしょう!

また、MyOでは英数字と記号のネーム・メッセージなどを入れることが出来ます。実は記事内のどこかに隠れていますので、探してみてくださいね(笑)

スタッフ田中自慢の愛車。休日のライドやMTBイベント時以外は、基本的に彦根店の店頭にて実車をご覧いただけるように展示しております。

カラーオーダーにあたってのご相談、マニアックなカスタマイズのご相談など、ロード、MTB問わず、お気軽にどうぞ!

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HIROKI TANAKA
田中 宏樹

明るく朗らかな性格で常に元気に仕事をしているフロアスタッフ。
各メーカーのジオメトリーやサイズ、規格などに精通しており、それを諳んじるぐらいに記憶している。
元陸上部だったこともあり、高い心肺機能を有していることから、ヒルクライムのホビーレースで上位に食い込む実力がある。
とにかく時間があれば自転車に乗っている自称・他称「自転車バカ」。
イベントでは初めての方が安心して乗り出すための「デビューライド」や「モーニングライド」、
また平日休日問わずに行われる「トレーニングライド」など多岐にわたる。