「イタリアンブランド」というと自転車においてはトラディショナルなイメージが強いですが、最新の技術、トレンドを積極的に取り入れ、一目で「PINARELLO」だと分かる個性を持っているのが「PINARELLO」

TEAM SKYなど最高レベルのレースで活躍するUCIプロツアーチームに機材供給を行い、選手からの要望を製品開発に貪欲に取り入れています。

そして、パリ〜ルーベに代表されるクラシックレースでTEAM SKYが使用する「DOGMA K」の設計を踏襲したミドルグレードが、今回紹介する「RAZHA K（ラザ K）」です。

PINARELLO RAZHA K 105（￥273,240）

「RAZHA K」は、ロングライドやグラベルロードに対応する、グランフォンドバイク。とはいえ、乗り心地を良くして硬さを抑え、ただ乗りやすくしただけのバイクではなく、プロ機材「DOGMA K」から受け継いだ高い基本性能を備えています。

レースモデルとの大きな違いは、ヘッドチューブを長めに取ったジオメトリー。長時間のライディングでも腰や背中への負担が軽減されるように設計されています。

また、DOGMA、PRINCE、MARVELといったほとんどのレースバイクで採用される「ONDAシートステー」はあえて採用せず、シートステーは内側にアーチを描いた形状を採用。「ONDAシートステー」に比べると横剛性はわずかに劣りますが、振動吸収性、路面追従性において絶大な効果を発揮します。

その分、ダウンチューブ、トップチューブにはレースモデルにはない、波状のリブ（溝）を設けてあります。これは横剛性の向上を狙ったもので、大人しめなシートステーに対してかなりボリュームが感じられます。

これらの他、電動・機械式両方に対応するため、全てのケーブルを内蔵する「THINK2システム」、左右非対称にかかるバイクへのあらゆる負荷を最適化する「アシンメトリーデザイン」など、見た目にも機能にも優れた様々なテクノロジーが投入されています。

105搭載のエントリーグレードとしては少々高めの価格ではありますが、それだけのことはある、只者ではないロードバイク。