STRADABICYCLES -ストラーダバイシクルズ-

スタッフタイム

グラベルロードに「チタン」という選択。MULLER BMJを購入しました![スタッフ田中]

こんにちは!スタッフ田中です。秋も深まり、日中は最高のライドシーズンになりましたね。

私はと言うと鈴鹿8時間エンデューロ(6時間2人チーム)にエントリーし、久しぶりのレースイベントに向けて、やっとモチベーションが上がってきました。

「アミノバイタル 全日本最速店長選手権 in Zwift」にも出場することが決まり、さらに火が付いております!!

そして、乗るモチベーションになる出来事がもう一つ。そう、ニューバイクが完成したのです!


今年の4月にお客様と共に三重県桑名市にある「MULLER(ミューラー)」のショールームを訪問しました。

コロナ禍以前に開催したブランドサーカスでは、フラットペダルで少し乗っただけだったためその真価に気付く事が出来なかったのですが、訪問時に改めてチタンバイクの魅力に触れて感動しました。そして、ちょうどグラベルが欲しいタイミングと重なっていたため、その場でオーダーに至りました!

他にもMULLERには様々な金属バイクがあります。素材はチタン、クロモリ、ステンレス、マンガンモリブデン・・・カテゴリーはレーシーなロードバイクからシクロクロス、グラベルロードにツーリング専用のバイクまで。美しさと乗り心地の点ではどのバイクも本当に甲乙つけ難いので、かなり迷ってしまいます。

その中で私が「BMJ」を選んだ理由は、チタン由来の最上級の耐久性に、最もマルチに使えるタイヤクリアランスと性能バランスの良さ、さらにはBB規格や配線などのフレームとパーツの互換性が挙げられます。

もちろん、今回もこだわり120%で組み上げました!! 写真と共に紹介させて頂きます。


MULLER BMJ(53サイズ・ゴールドロゴ・参考フレーム価格 466,400円~)

MULLERの謳い文句としては、“一見ロードバイクのようだが、ただ者じゃ無く速い。そして、ギア歯数とタイヤをシクロ仕様に変えると、プロ仕様のシクロバイクに変身。また、隠されたマウントにキャリアを付け大きめのカセットに変えれば、グラベルツーリングバイクとして、旅に出ることも可能だ。 一度こぎ出せば、今までに無い快感を味合うことができるのは間違いない。”

グラベルも走ってみたいけど、基本的にはロングツーリングをメインに考えている方!・・・このバイク、ピッタリだと思いませんか!?

社外品のカーボンフォークを採用するパターンがチタンバイクでは散見されますが、BMJは自社設計のチタンフォークを採用している、生粋のフルチタンバイク。フレームもフォークも、チタンの中でもしなやかで体への負担が少ない3Al2.5Vチタニウムです。完全なホリゾンタルのフレームワークは、普遍的な美しさを感じさせます。

ダウンチューブはBBに近づくにつれ扁平しており、これも振動吸収性に貢献しています。ケーブルの配線はダウンチューブ上部から内装となっており、一般的なクロモリバイクなどに見られるケーブルストッパーはなく、クリーンなルックスを演出しています。

フレーム・フォーク内側に隠されたフェンダーやキャリア用のダボ穴。使用しない場合も考慮したスマートな設計ですね。個人的にはいつか活用したいところ。

シートクランプもチタン製が付属します。私はヘッドセットもアップチャージでアルミからチタンに変更しました。

 

今回はトラブルが少なく可能な限り軽量で、タイヤを交換すればオンロードでもオフロードでも快適に走れること。そして、とにかく美しくカッコ良いことを重視したパーツで組み上げました!

まずコンポーネントは、変速性能、重量、握りやすさなどを考慮し、SHIMANO DURA-ACE Di2をメインに。未舗装路をガンガン走る場合を除けば、不満が出る事はまずありません。

クランクは以前から使用しているCANNONDALEにしました。BB規格がほぼすべてのクランクが使える68mm幅のT47だったので、ついつい軽量化に走ってしまいました(笑)長距離走る際のペース管理に重宝するパワーメーターも以前4iiiiで取り付けてもらったものを流用しました。

ブレーキは今年登場し、すでに大好評のGROWTAC EQUAL。元々機械式のものを別メーカーで用意していたのですが、これが発表された直後に即変更しました。機械式ディスクブレーキとしては最軽量級かつ、カラー展開も豊富で制動力、調整のしやすさなどにも不満がない逸品。日本のものづくりのすばらしさを実感できます。

ブレーキケーブルはカラーの美しさとタッチの滑らかさに定評のあるNISSENを使用しています。敢えて隙間から見えるように施工しました。

BBはベアリング関係で最も信頼できるブランドの一つであるCHRIS KINGを選択。あらゆるBB規格・カラーの在庫が欠品している中、奇跡的に在庫があったのが偶然にもGOLDだったことには運命を感じましたね~(笑)正直、価格には躊躇しましたが、結果的に大満足です!本当にこれにして良かった。

プーリーは耐久性の面で最も信頼できるKOGEL KOLOSSOSに。剛性、変速性能、耐久性などに問題がないのであれば、グラベル走行やツーリングでも、抵抗は小さいに越したことはありません。やはり疲労軽減に大きく貢献してくれます。

一体型ハンドルステム、シートポストはBLACK INC(ブラックインク)をチョイス。ポジションが出ているなら一体型のハンドルが断然カッコ良いですし、重量・剛性バランス・空力・快適性も高い。美しいバイクに相応しい物を吟味して選びましたが、サイズ展開やフレアも含めて大変満足しています。

ロードよりも2cm高いポジションと2cm広いハンドルは、マッタリ走る時に最高ですし、速く走る時もストレスを感じにくい絶妙な具合でした。バーテープはOSTRO VAMでも使用している、お気に入りのgueeです。

ホイールはアルミホイールの最高峰でありながら約10万円という、コストパフォーマンスに優れるMAVIC KSYRIUM SL DISCを選択。優しい乗り心地と走りの軽さを両立する点に於いて、MAVICのホイールはやっぱり最高! ISM4DとFORE採用のハイエンドアルミリム、特許取得の鋭利な楕円エアロスポーク、ハイエンドモデルと全く同じハブの組み合わせにより、特に掛かりの良さと快適性を両立したモデルです。

タイヤはグラベルロード用のド定番の一つ、パナレーサーのグラベルキング(無印)にしました。ノブがないのでハードなグラベルライドには向きませんが、街中、舗装路中心のツーリングはとても快適ですし、少し荒れたぐらいの道ならこれでも問題はありませんね。もうちょっと太くしても良かったな~とも思いますので、トレッドパターンも含めてその時その時の用途に応じてカスタムを楽しみたいと思います。

全てのパーツチョイスに共通しているのは、耐久性・信頼性に心配がないなら、なるべく軽くて抵抗が少なく、美しい物を選択しているということ。その分価格は上がってしまいますが、何よりも「乗っていて気持ちの良い、満足できるバイク」に仕上がりましたね。総重量はペダル・小物込みで8.2kgでした。


こんな感じでこだわり抜いた私のMULLER BMJ。山岳を含む100km以上のロングライドを入れて400kmぐらい走りましたので、特長を簡単にまとめます。

・体に優しく、長距離ツーリングを楽しむのに最適なペダリングフィールと振動吸収性

・30km/h程度での巡航なら難なく維持でき、しなりが心地よくスムーズに加速する

・低ケイデンス高トルクより、回転型のペダリングと相性が良い

・ハンドリングはやや安定よりで扱いやすく、ダンシングもしやすい

・チタンは錆びず、ヘアライン仕上げはキズが入っても付属のスポンジで擦れば元通りになるので、管理が楽で長寿命

 

選ぶホイールやタイヤサイズによってもフィーリングは変わりそうですが、概ねこのような感触です。激坂やスプリントなど、瞬間的な入力への反応は得意ではないですが、一定のケイデンスをキープ出来る道なら斜度を問わずとても気持ちよく走ることができます。カーボンとも異なる金属的な粘り、芯のある走りが心地良く、良い意味で“速く走らなくても良い”と思える大人なバイクです。これからの人生、永く共に走りたい一台です。

過剰な剛性・軽さのカーボンバイクに疲れ、満足できなくなった方。

グラベルやツーリングで新たな楽しみを開拓したい方。

MULLERの金属バイクなら、そんな貴方の新しい相棒にピッタリかもしれません。

この記事を書いたスタッフ

HIROKI TANAKA
彦根店 店長 田中 宏樹
明るく朗らかな性格で常に元気に仕事をしているフロアスタッフ。
各メーカーのジオメトリーやサイズ、規格などに精通しており、それを諳んじるぐらいに記憶している。
元陸上部だったこともあり、高い心肺機能を有していることから、ヒルクライムのホビーレースで上位に食い込む実力がある。
とにかく時間があれば自転車に乗っている自称・他称「自転車バカ」。
イベントでは初めての方が安心して乗り出すための「デビューライド」や「モーニングライド」、
また平日休日問わずに行われる「トレーニングライド」など多岐にわたる。
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