STRADABICYCLES -ストラーダバイシクルズ-

スタッフタイムレポート

ヒルクライム大台ケ原 Since 2001に出場しました![スタッフ田中]

2019年以来、実に4年ぶりの開催となったヒルクライム大台ケ原 Since 2001。

私スタッフ田中は過去に3回出場し、2位、4位と2度入賞している大会です。

今回もお客様と一緒に前泊からレースまで楽しんできました!

大台ヶ原山のある上北山村までは、ノンストップなら草津本店から3時間ちょうどぐらい。ほぼ下道の、とても長いドライブです(笑)

道中、当日のための買い出しを行ったり、毎度昼食をとっている道の駅で休憩したり、リラックスしながらゆったりと現地入り。昼食は唐揚げカレー(並)

受付会場に着いたら、受付を5分で済ませ、長居せずそのまま宿へ。

今回は大台ケ原山頂(1695m)にある「心・湯治館」に宿泊。大台ヶ原ドライブウェイを経由して向かうのですが、後半11kmはそのままレースコースとなるので、踏むべきところ、休めそうなところ、注意すべきポイントなどを下見しながら車を走らせました。

宿に着いたら早々にお風呂を済ませ、18時に夕食を取り、20時には就寝。夕食は野生の猪の猪肉煮やボタン鍋、アマゴの塩焼きなど、新鮮な地産の食材が多く、とても美味しくいただきました。ごはんは1回おかわりして、明日へのエネルギーは充分!

と、ここまでは良かったのですが・・・夜中0時前に一度起きてしまったが最後、寝ようとしても全く寝付くことが出来ず、起床時間を迎えました。毎度のことながら、レースは常に寝不足で迎えています。仕事帰りの電車なら気持ちよく寝落ちするのですが、なかなかうまくいかないもので(笑)

少し眠いですが、朝食を済ませ、真っ暗な中を車で下山。レース開始90分前ぐらいに受付会場へ。機材についてはリクエストが複数あれば書きます。

スタート地点へは約2km。

スタート地点で荷物を預け、開会式の合間に5kmほど実走でウォーミングアップしました。疲労はそれほどないものの、かといって絶好調ということは全くなく。前日の睡眠不足、お腹の調子を含めコンディションは60点ぐらい。CTLは30台と慢性的なトレーニング不足で、不安要素が多い中でのレースとなりました。

チャンピオンクラス以外は、組ごとのレース展開次第で大幅に年代別順位、タイムが変動してしまう、運要素も絡むのが大台ケ原の特徴。なお、今回に至っては組すらランダムっぽい(以前はエントリーの先着順だった)ので、本当に運が大きく影響していました。体感的に、組次第で1~2分前後の差が生まれてくるでしょう。

コースはこんな感じ

知り合いやライバルたちと会話している内に、スタートの時刻。チャンピオンクラスを先頭に、2分ずつの間隔で70名のグループが順にスタートしてゆきます。前半ではあまり引きたくないと思っていたので、先頭から4列目ぐらいに位置取り。そして自分のいる第4グループがスタート!

スタート直後から先頭付近の6名がハイペースで飛び出す。自分は前の人がスタートで詰まって前に出ることが出来ず、100m前後差が開いてしまいました。なのでちょっとだけ出力を上げ、単独で詰めました。一切引かずに温存してやり過ごすことも出来そうでしたが、引いてもらったら、その分は自分も引いてお返ししなければならないのが自分の流儀。2kmぐらいからは自分も積極的にローテーションに加わりました。計3回先頭を引きましたが、緩い登りが始まると後ろが千切れがちだったので、第4グループ内では上位の脚力はあるだろうなと感じました。

激坂区間(7.5km/710mUP/9.3%)前には、後続を100m以上離して完全に一人になり、そのまま激坂区間に突入!終始車1台分の幅しかないのですが、前方にいる200人程度をこの区間で抜くことになります。

30回以上は声を出して右を開けてもらいましたが、前方スタートではこの分のストレスがないのは有利だなぁと後から思いました。タイム狙いならチャンピオンクラスでの出場が良いと思いますが、今回は順位狙いなのでやむなし。

激坂区間では、心拍数が180を超えないようにペース管理。パワーで言うと大体270-300w程度です。ローラーより50wほど低いですが、実走ではこれぐらいが妥当っぽいのでパワーを出すことに躍起にならず、誰かが来るまでマイペースで。

激坂を20分ほど走ったところで、初めて第4グループの方が1人追い付いてきました。自分は補給食を飲むのにやや苦戦して呼吸が乱れていたタイミングで、一旦は30-50mほど先行を許します。そのままグループ2位をキープしていると、後ろから第5グループの選手(2分の差を詰められた・・・)に抜かれました。追いすがることも出来ず、第4グループ1位の方も抜き去り、しばらくしたらもう視界から消えてしまいました。後の同年代1位の選手でした。

さて、激坂区間の終わりとともにドライブウェイに合流。辻堂分岐~山頂は約11kmです。ここは下りも含まれ勾配も5%前後のゆる登りなので協調出来たらタイムが大幅に短縮できるポイントです。

追い付いてしまうような第3グループ以前の選手と協調するとペースが上がり切らない可能性があるので「同グループの別年代の方」とローテーションできるのが理想的。ただ、年代を判別する方法が外見か直接本人に確認するかしかありません。一緒にゴールまで行ったらほぼ競り負けるため聞くに聞けず、第4グループ1位の方と協調という形を取らずにつかず離れず、たまに抜き返して順位交代と微妙な距離での走行になりました。

残り4km付近の登り返し

写真:マルコマルオ様 (前大会も今回もありがとうございます!)

ゴール後の会話で別年代と分かり、早々に声を掛ければ良かったと反省。ゴール前ではその方に登りでやや離され、案の定スプリントの余力もあまりなく30mほど後方でゴール。最高の協調ができた、8年前の1時間14分01秒を切りたかったですが、6秒及ばずでした。この時点では順位、正式なタイムわからず。

頂上ではゴールしてくるお客様を撮影しようとしましたが、普通に皆さん速くて、ゴールの瞬間に間に合ったのは1人だけ(しかもギリギリ)

山頂で記念写真(文字見えない)

この時点で、お客様から年代別2位であることを教えていただき、実はウキウキです(笑)

下山は安全にゆっくりと、2回計30分以上の休憩を挟みつつ。上北山村の一大イベントとあって、沿道の声援がレース中もレース後もすごく温かいんです。村じゅうの人々のお疲れ様、の声にありがとうございました!と返事しながら温かい気持ちで下りました。

下山後、表彰式!公式リザルトを確認したところ、年代別2位、総合8位、激坂区間9位でした!

先述のとおり、年代別1位(総合2位)の方には第5グループから2分差を詰めて抜かれたので大差で敗北。15秒差の3位の方は第1グループの1位だったそうですが、全く絡みがないまま勝負が決まってしまったようで残念そうでした。公平な条件で競い合うには、やはり先頭で全員がスタートするチャンピオンクラスで出場するしかないですね。(運任せな年代別も、それはそれで楽しいですが)

健闘を称え合い、今後のレース予定などをしばし談笑して帰路につきました。

来年、ヒルクライム大台ケ原 since 2001は、記念大会となる第20回を迎えます。上北山村の人々に支えられた、本当にアットホームで温かい雰囲気の素敵な大会。来年はより多くの方と一緒に楽しめると良いですね!

チャンピオンクラスでもそこそこ走れるよう、もっと真剣にトレーニングしておきます!!(笑)

この記事を書いたスタッフ

HIROKI TANAKA
彦根店 店長 田中 宏樹
明るく朗らかな性格で常に元気に仕事をしているフロアスタッフ。
各メーカーのジオメトリーやサイズ、規格などに精通しており、それを諳んじるぐらいに記憶している。
元陸上部だったこともあり、高い心肺機能を有していることから、ヒルクライムのホビーレースで上位に食い込む実力がある。
とにかく時間があれば自転車に乗っている自称・他称「自転車バカ」。
イベントでは初めての方が安心して乗り出すための「デビューライド」や「モーニングライド」、
また平日休日問わずに行われる「トレーニングライド」など多岐にわたる。
LINEで送る
メールで送る