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スタッフタイムレポート

伊吹山ドライブウェイヒルクライム 2024参戦レポート!年代別5位/46分11秒[スタッフ田中]

こんにちは!スタッフブログではご無沙汰してまひた、スタッフ田中です。

今年は長年出てみたいと思っていた、「Mt.富士ヒルクライム(富士ヒル)」に初めて出場することになりました!

また、MTBのシリーズ戦である、Coupe du Japon MTB (クップ ドュ ジャポン)で各地転戦し、エリートへの昇格も目指しますので、例年になくトレーニングにも気合が入っております!

さて、先週末に開催された「第15回伊吹山ドライブウェイヒルクライム」は、関西東海地域のヒルクライマーにとってはシーズンインを告げる人気ヒルクライムイベント。

岐阜県、滋賀県にまたがる伊吹山を舞台に、今年はコロナ禍以降最大の800人規模。しかもスタッフ田中としては辛酸を舐めた2019年ぶりのフルコース(15.9km/1036mUP 平均6.9%)での開催となりました。ちなみにフルコースを走ったのは今年が2回目です。

今年の最大目標は富士ヒルでのプラチナリング獲得なので、ピークをコントロールするため、伊吹はその通過点という位置付け。コンディション調整も機材もメンタルも、ほどほどで臨みました。

レース当日の動き、展開、機材など詳細をレポート致します!(毎度のことながらレースの特性上、自分の写真はありません)


いつも通りレース前日はなかなか寝付けず、浅い眠りを繰り返して6時起床。朝食はそうめん2束。アミノ酸などサプリメント摂取。

9:30のレース開始から逆算して8時前に現地入りしましたが、今回は参加人数が多くなった影響で駐車場が遠方になり、これが誤算でめちゃくちゃ慌ただしくレースの準備をする羽目になりました。ウォーミングアップは駐車場~受付~スタート地点の5kmの移動のみで、無理やり心拍数を上げましたが、最大150bpmまでしか上げれていません。山頂の荷物の準備、ゼッケン貼り付け、トイレなどで終始バタバタしていました。移動直前にマグオンやアミノサウルスなどジェル5個を2回に分けて補給してスタート地点へ。

スタート地点では、お客様や知り合いと会話して、本気で狙ってないとはいえ、なんやかんやしっかりと緊張してスタート順を待ちます。

今回、同年代は140人強で大体真ん中ぐらいの右端に位置取り。ネットタイム方式なので、基本的に後ろから追い上げる方が有利です。(とはいえ5年前に計測ライン以降で前が詰まった経験から極端に後ろには行きません。先頭が逃げた場合気づけない可能性もありますし)

そうこうしている内にスタートの合図!

伊吹はスタート直後が鬼門。勾配がきつく、いつもペースを上げすぎるので、なるべくFTP付近までを意識して落ち着いて走り出しました。しかしアップ不足は明白で心拍数はすぐに160bpmを超えて、いきなり不安がよぎります。

1km付近まで客観的に見てとても速い(ような気がする)ペースで進みます。毎度のことですが、速い人がこんなにいるのかと驚かされます。10位すら無理かも、とちょっと弱気になりますが平静を装いジワジワと順位を上げ、2km地点では徐々に先頭集団が形成されてきました(人数は不明)。先にスタートした別カテゴリーのお客様を見つけては声をかけつつ登ります。

実走ではパワーはかなり低く出るので300w/170bpmを大きく上回らないようペースを管理。先頭集団のペースもちょうどそれぐらいな印象。多少キツいけど無理ではないペースで距離を消化してゆき、6km地点で初めて先頭に出ました。

先にスタートした50分ぐらいで走るであろうお客様に声をかけて抜き、おそらく48分は余裕で切れるな、とちょっと安心。勾配がきつくなるタイミングでダンシングを入れ後続を離しましたが、大きな差はついてなさそうな感じ。振り向くとメンタルにくるので、あんまり集団の人数は確認していませんでしたが、おそらく8km地点で10人弱?ぐらいだったと思われます。

その後一旦ペースを落として集団に戻って3番手ぐらいに入れてもらう?・・・入れられる?

9km過ぎの短い下りからの登り返しなどでは前に出てそのまましばらく引き続ける。基本2番手か先頭が自分の定位置になってました。10.7km地点(短縮コースのゴール地点)は、たしか2番手で通過し、余力を残しつつ昨年より1.5分も早いタイム。でもここからが勝負の本番です。

短縮コースのゴール~山頂には数回のアップダウンがあります。機材的に、エアロ面で圧倒的に有利だと自負しているので、できれば後続を離した状態で下りと平坦を走りたいという意思がはたらいて、5年前の記憶では最後だったと思われる下り前の登りで下ハンダンシングで思い切って前に出ました・・・が、残念ながら後ろの一人は離れてくれず、いたずらに脚を削ってしてしまった形に。

6km地点でのアタック以降、集団後方に行くタイミングが一度もなかったので、この辺でやっと集団の全体像が見えてきて、7人であることを確認。体力的、人数的に逃げ切れなさそうなのでペースを落として、また集団前方に戻ります。

ラスト3kmぐらいから集団は横に広がり出し、後ろにずっと控えていた人たちが前に出てきました。

レースが大きく動いたのはラスト2km付近。勾配がきつくなるタイミングで右側から2人がペースアップ。自分は最後尾左側で右にも前にも進路が塞がれており、踏みたいところで踏めず1、2位の2人が少し抜け出す形に。

ここで一度追いついていれば、良くも悪くも展開は変わっていたのだと思うのですが、仕上げ切っていないメンタルでは勇気が出ず見送ってしまいました。

そのまま1、2位、少し離れて3-7位といった感じで距離を消化し、徐々にペースが上がるゴール直前では、自分は4位か5位を争う展開。

脚がないなりに5位からスプリントして、4位を躱して4位!・・・と思いきやゴールラインを見誤っており意気消沈。50m手前ぐらいで再度抜かれました。もう完全に気力がなく、抜かれた後は見送ってしまいました。ネットタイムでも4位と3秒差の5位でした。

タイム46:11 平均時速20.65km/h

自分史上、最も抑え気味のペース配分をしたつもりでしたが、実力が近い人たちとの勝負に徹するなら、もっと抑えて立ち回らないといけないですね。圧倒的な実力差がない限り、ヒルクライムレースも体力だけでは勝てないことを再認識するようなレース展開でした。

頂上でお客様や久しぶりに会う方たちにあいさつしたり、ゴールしてくるお客様たちを撮影したりして、リラックスしながら下山を待機。参加された皆様の写真はこちら

安全に下山した後、すぐ表彰式でした。

負けて悔しいのは事実ですが、攻めていない機材で2019年から3分以上短縮の46:11でゴールしたことは少し自信につながりました。タイヤ周りで100g軽量化と低転がり抵抗に出来るうえ、富士ヒルでは伊吹よりもかなりエアロが優位に働くはずなのでプラチナは決して無謀な目標ではないと感じました。

今回の機材

・FACTOR OSTRO VAM 2.0

・CADEX 50 ULTRA+VELOFLEX CORSA RACE TLR 25c(チューブレス運用)

・DURA-ACE R9270シリーズなど

ギア構成:フロント52/36  リア11-30

伊吹はスタートまでの道中のパンクが怖いので、毎回タイヤは耐パンクを考慮してチョイスしています。

重量はサイコン込み7.03kgと特別軽量ではないですが、エアロで有利な機材で臨みました。

他にもゼッケンを両面テープで貼り付けたり、ラテックスチューブで計測チップを取り付けしたり。

正直その年の展開次第ではあるのですが、今年の展開ならバイクもホイールも、もっと軽量に振った方が無難でしたね。

来年はもうちょっと軽量バイクに仕上げていきます(笑)


この経験を活かして、トレーニングメニューの見直し、展開のイメージトレーニング、コンディショニングなどに努めようと思います。

富士ヒルまで1.5ヶ月、最高の状態でレースに臨めるよう頑張りますよ~!

一緒に出る皆様も悔いのないよう頑張りましょう!

この記事を書いたスタッフ

HIROKI TANAKA
彦根店 店長 田中 宏樹
明るく朗らかな性格で常に元気に仕事をしているフロアスタッフ。
各メーカーのジオメトリーやサイズ、規格などに精通しており、それを諳んじるぐらいに記憶している。
元陸上部だったこともあり、高い心肺機能を有していることから、ヒルクライムのホビーレースで上位に食い込む実力がある。
とにかく時間があれば自転車に乗っている自称・他称「自転車バカ」。
イベントでは初めての方が安心して乗り出すための「デビューライド」や「モーニングライド」、
また平日休日問わずに行われる「トレーニングライド」など多岐にわたる。
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