R9200シリーズ解禁!SHIMANO DURA-ACE & ULTEGRA がフルモデルチェンジ!
DURA-ACE(デュラエース)は日本のSHIMANOが誇る最高、最先端のドライブトレイン。
今回のモデルチェンジで10世代目となるR9200シリーズが掲げるテーマは、“SCIENCE of SPRRD”
モデルチェンジにおけるメインのトピックとしては、
①リアカセットの12速化
②コックピット部のワイヤレス化
③変速パワー、速度の向上
④ブレーキコントロールの向上、摩擦の低減
⑤ホイールの大幅なアップデートとプライスダウン
が挙げられます。
なお、今回のモデルチェンジでは、従来なら1年遅れで登場する「ULTEGRA」シリーズもまさかの同時の発表となりました。
では、細かく見ていきましょう。
①リアカセットの12速化
12速を選ぶ理由は一言で言うなら、効率性。12速カセットに移行することで、ライダーは常に必要なハイギアとローギアを確保できます。従来の段数では存在しなかったスイートスポットとも言える箇所にギアが追加され、最適なケイデンスを維持しやすく、コースや速度の変化に対応しやすくなっています。
歯数は11-30T、11-34Tが用意され、リアディレイラーはSS、GSの区分がなくなり一本化されました。今後サードパーティから展開されるであろう、ビッグプーリーなどのカスタムパーツの互換性なども考えなくて良くなりそうですね。MTBで採用されるマイクロスプラインの導入は見送られため、シマノ11速対応のホイールをお使いの方はそのまま移行が可能です。
②コックピット部のワイヤレス化 ※但しリムブレーキ用は有線接続になります。
エレクトリックワイヤーを配線する手間がなくなり、すっきりとしたハンドル回りを実現し、レバー形状も見直されています。その上最も速く、最も正確なシフティングをも実現しているのには驚嘆するばかり。使用する電池はCR1632と入手も容易で、1年半~2年の長寿命も実現しているそう。
フレーム内には新型バッテリーを搭載し、そちらの寿命も1,000kmと、業界最長レベルの長寿命を実現しています。以前に増してロングライドも安心ですね。
③変速パワー、速度の向上
ペダリング負荷の大きな条件下でも素早くシームレスなシフティングが、あらゆるレース状況において最高の効率と加速性能を提供します。
それを支えているのは、MTBで高評価を得ているHYPERGLIDE+テクノロジー、33%小型化しつつ前作比45%の速度向上を果たしたFD、58%速度向上し、従来のジャンクションA・ワイヤレスユニットを内部に搭載したRD。
トルクが掛かった状態でもシフトアップ、シフトダウン双方に滑らかに変速するため、ペダリングを緩める必要もないとのこと。スプリントやヒルクライムでも大きなアドバンテージとなりそうです。
④ブレーキコントロールの向上、摩擦の低減
ディスクブレーキ用のDURA-ACEはこれが2世代目。つまり、初のモデルチェンジになります。前作からブラッシュアップしたブレーキは、25gの軽量化と耐久性を同時に達成した堅牢な一体成型ボディを採用しています。しかもパッドクリアランスは10%広く取られ、ローターの擦れによる音鳴りなどのストレスから解放されます。
ディスクローターは現行XTRで採用されているRT-MT900になりました。熱によるローターの変形を、以前より66%も抑えています。(そして、ちょっと軽量です)
ブレーキタッチに関しても改良が加えられ、制動の立ち上がりからフルブレーキ時の挙動までも改善されています。あらゆるシーンでさらに安心して、自信を持って走ることができます。
ブリーディングプロセスも見直され、メンテナンスしやすくなっている点も良いですね。
⑤ホイールの大幅なアップデートとプライスダウン
ホイールは、C36(36mm)、C50(50mm)、C60(60mm)の3つのリムハイトにチューブレス(TL)、チューブラー(TU)がそれぞれラインナップされます。リムブレーキは現在チューブラーのみが発表されています。
スペックを見て驚くのは、まず重量。全体的に前作より200~300gの軽量化を実現しています。ヒルクライム重視のC36チューブレスで1350g、万能なC50チューブレスで1461g、平坦特化のC60チューブレスで1609g。
その上リム幅は内幅21mm-外幅28mmというトレンドのワイドリムに。以前よりかなりエアロダイナミクスを向上し、安定感も転がり抵抗も前作とは比べものにならないほど高いと思われます。
リムもハブもスポークも専用設計された、全く新しいホイールに生まれ変わったと言えます。しかも価格は全モデル共通の税込み233,530円。この価格でこのスペックは、かなり優秀ではないでしょうか?!
残念ながら「12速専用」となっておりますので、11速のコンポーネントには非対応となります。
⑥その他にも・・・
パワーメーター搭載のクランクもアップデートされ、待望のペダリングベクトルデータが計測可能に。
クランクアーム、チェーンリングのデザインも、以前より角ばったエッジの効いたデザインになっています。
レバーのブラケット部はエルゴノミクスを追求して全体的に大きくなりました。電池が入る箇所の確保を逆手に取ったとも取れます。ブラケットの頭を持ったエアロポジションでは力が入れやすいよう内向きに。また、レバーの間に指を入れて握る際には3本の指でしっかり握りこめるように、クリアランスを広く取っているそうです。
このようにあらゆる性能が向上し、革新的な技術が多数投入されたDURA-ACE R9270グループセット(パワーメーター非搭載、BB別)の価格は、税込み約45万円です。重量はわずかに増加していますが、段数が増えていることや明確に変速性能が向上し、よりストレスなくライドに集中できることを考えると、その価値は大いにあるでしょう。
そして、同時発表されたアルテグラR8100シリーズ。新技術が多数搭載され、新たにパワーメーターも登場しました。DURA-ACE同様の3種類のリムハイトのホイールもラインナップに加わり、ますます魅力的なセカンドグレードになりました。
DURA-ACEとの重量差が約300gありますが、グループセット価格は約28万円と、DURA-ACEよりもかなりリーズナブルに12速&ワイヤレスシフトを体感できます。素材や細部の構造の違いだけで価格は2/3ですから、これはかなり魅力的ですね!
なお、今回のモデルチェンジはDi2のみとなっており、機械式変速機の展開は現時点ではありません。
発売開始は10月となっておりますが、当店では初回入荷分を多数確保しております!
最新コンポーネントをいち早く入手したい方は、ぜひお早めにご相談ください!!