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【FACTOR by TANAKA】なぜスタッフ田中は「FACTOR」を選び続けるのか

BY HIROKI TANAKA
FACTOR by TANAKA

FACTOR「ONE」と「OSTRO VAM 2.0」を実際に所有し、乗り込んできたスタッフ田中。
オーナーとして、そして数多くのFACTORをご案内してきた販売スタッフとして、実体験をもとにFACTORの魅力を深く掘り下げます。


2026年バイシクルオブザイヤー受賞、前代未聞の革新的スーパーエアロバイク「ONE」

超エアロな軽量オールラウンダー「OSTRO VAM 2.0」

この2台を所有するスタッフ田中が、「FACTOR(ファクター)」を選び続ける理由について本音を語ります。

「FACTOR」について

「FACTOR BIKES」というブランドは、元々は、フェラーリ、アストンマーティン、ランボルギーニなどの高級車やF1、MotoGPチームの設計・開発を手掛けていたイギリスのエンジニアリング会社「bf1systems」から2007年に誕生。F1のセンサー技術や航空宇宙分野のカーボン加工ノウハウを持ち、後に台湾に自社工場を持ち元プロライダーでもあるロブ・ギティス(Rob Gitelis)氏が引き継ぎ、現在に至るまで徹底的な「性能至上主義」を貫いたモノづくりを続けています。

Rob Gitelis氏と

「自分が乗りたいもの」を創るために立ち上げた背景から分かるように、売りやすい低~中価格帯のラインナップはなく、あくまでも理想を追い求めたハイエンドバイクの開発を行う、本当に「良いバイク」が欲しい方のためのブランドです。

現在ではトラック競技から、グラベル、MTBまで幅広いハイエンドバイクを作っていますが、空力の分野でも、超軽量バイクの分野でも、オフロードでも、その高い開発力と妥協のない生産体制により、世界最高峰のバイクが揃っています。

私と「FACTOR」との出会い

私がFACTORというブランドを知ったのは、2017年。当時、ロマン・バルデ選手らが所属するAG2Rに機材を供給し、ツール・ド・フランスをはじめとするビッグレースでFACTORの名前を見かけるようになりました。深く知らなかったのもありますが、構造的にも正直この時点ではまだ、私の琴線に触れるバイクメーカーではありませんでした。

2019年、「O2」から進化した超軽量バイク「O2VAM」が登場。世間ではまだリムブレーキが主流の時代で、ディスクブレーキへ移行するメーカーも現れ始めた頃に登場した「O2VAM」は、当時リムブレーキのバイクに乗っていた自分にとって、とても気になる存在でした。フレーム重量630gという軽さもさることながら、一番の理由はケーブルルーティング、ヘッド構造が美しすぎること。Di2で組む上で、この上ないスマートな配線が可能かつ、リムブレーキの最終形態であるダイレクトマウントブレーキ、考え抜かれたプレスフィットBB、全サイズで完璧に近いジオメトリーなど、見れば見るほど素晴らしいバイクでした。

(二股に分かれたダウンチューブを採用した、当時のONEも非常に気になる存在でしたね)

2020年、ツール前哨戦の定番、ドーフィネでのスパイショットが出回り話題となった、初代「OSTRO VAM」が登場。ディスクブレーキ専用、強烈なフォークの前後幅とケーブル完全内装の本格エアロロードでありながら、フレーム単体重量780gという異次元のスペック。さらに全サイズで100点満点のジオメトリー、20サイズから選べる「BLACK INC製一体型ハンドル」、ヘッドセットからBBまで「CeramicSpeed」を採用、美しすぎるヘッド構造など・・・一部のメーカーを除き、当時ほとんどのバイクの上位互換と言えるバイクでした。

私、スタッフ田中は2020年より「FACTOR」のロードバイクを愛車として選び続けています。リムブレーキ時代は平坦用とヒルクライム用のバイクを分けていましたが、「OSTRO VAM」の登場によりその必要がなくなりました。ホイール次第で軽量仕様6.4kg(35mm軽量ホイール)、平坦仕様7.1kg(65mmディープリム)と、あらゆるシーンに対応できると判断したためです。ヒルクライムでもロードレースでも競合に対する優位性を持ち、それでいてしなやかな乗り心地。快適で速いバイクに当時感動を覚えました。

2024年2月「OSTRO VAM 2.0」発表。過去のOSTRO販売実績から、正式発表前にオーダーするチャンスをいただき、自分が買う前提で即発注。調べた限りではおそらく国内最速に近いタイミングで組み上げ、現在に至るまで乗り込んでいます。

2024年にツールドフランスを走ったスーパーバイク11台の比較テスト(Cyclingnews)においては、バイク単体の空力性能で2、3位に対しても頭1つ以上抜けたデータを記録。その上で、UCIルール下限重量の6.8kgを下回ることも十分に可能なバイクであることから、未だ最速オールラウンダーの一角であると考えます。

2025年12月、ツール前からあまりにも特殊すぎるフォーク、ヘッドチューブ形状で話題となっていたプロトタイプ「SUPER ONE(仮)」改め、第三世代「ONE」が正式発表。異形と言えるフロント周りは、トラックバイク、TTバイクを思わせるかつてないボリュームとシャープさ。

正直購入はかなり迷いました。なぜならOSTROからの「乗り換え」ではなく、エアロに特化したバイクの性質上「買い増し」になってしまうから・・・。コンポもホイールも一式追加が必要です。ですが、欲しい気持ちには抗えず、数々のハイエンドバイクとFACTORをすでに5台所有するご常連様と共に、購入を決意。ハンドルサイズの関係で、私のだけが先に来てしまいましたが・・・(笑)

2026年現在は現行モデルのエアロオールラウンダーである「OSTRO VAM 2.0」、スーパーエアロバイク「ONE」の2台を所有しています。

「OSTRO VAM 2.0」と「ONE」を所有する理由

OSTROとONEを乗り分ける理由は、ONEが万能なバイクではなく、数あるエアロロードの中でも最も尖ったピュアエアロロードであり、1台でどこでも速いタイプのバイクではないからです。

そもそも私の脚質はクライマー~TTスペシャリスト(とパワーデータから判断される)であり、一定速度でのヒルクライム、巡航を得意とし、スプリントや急激なペースの上げ下げが苦手です。レースで勝つためにどんな走り方が必要かと考えると、終盤に差し掛かる前の段階から単独で逃げ、スプリント勝負にならないよう立ち回る必要があるわけです。(あと、接触が怖いので大集団内での走行が苦手)

つまり、単独で走行する時間がライバルより長いので、軽さよりも空力の優先順位が非常に高いです。思えば昔から、軽いだけのバイクを選んだことはありませんでした。上位互換となるようなバイクが存在しない2台を選んだ結果が今の「OSTRO」と「ONE」体制です。

エアロロードでありながらオールラウンドで扱いやすいOSTROと比較すると、ONEは明確に平坦に振り切った性能をしており、重量が軽くはありません。ヘッド周りが特殊で、独自のパーツ多数のため、サードパーティの軽量パーツがまだ存在せず、UCIルール下限の「6.8kg」で組むのは至難の業です。それならば軽量パーツで固めるよりもエアロに振り切った方が良いと判断し、それなりに軽量でありつつもエアロ方向に振ったパーツをチョイスし、ペダル込み「7.6kg」に仕上げました。

軽量ながらエアロなパーツを厳選して組み上げたOSTROは、50mmハイトのホイールを履いた富士ヒルクライム決戦仕様で、ペダル・ケージ込み「5.9kg」です。

ひたすらにエアロを追求し、ジオメトリーにも革新が詰まった平坦最速マシン「ONE」

多くの軽量バイクよりも軽量で、はるかにエアロなバイクに組み上がる「OSTRO VAM 2.0」

私が求める性能を追求した結果、この2台を使い分けることにしました。


私が考える、FACTORだからこその魅力

大前提として、FACTORは「人と被らない!」「見た目がカッコイイ!」と、少々ミーハーな理由で選んだとしても、絶対に失敗しないブランドです!

その上でもっと深いところで魅力を語りますが、まずは「ジオメトリー」

①世界最高。FACTORのジオメトリー

初代OSTRO VAM(2020年)の登場以降、全てのロードバイクで100点満点のハンドリングを実現するジオメトリーを採用しています。知る限り、これに匹敵しうるジオメトリーを現行モデルで採用しており、FACTORよりもサイズ展開が豊富なブランドはありません。

OSTROは45~61の7サイズを正式に日本国内でも展開しており、全サイズでハンドリングが適正範囲内と言えるメーカーでは最多のサイズ展開です。メーカー推奨値によると150cm~200cmの方までがお乗りいただけます。ハンドルサイズ(28種)、シートポストオフセット(2種)、付属BB規格(SHIMANO/SRAM)など選択するセミオーダー方式を基本とし、アップチャージでカスタムペイント「Prisma Studio」にも対応します。受注発注が中心になるので、ラインナップにある全サイズがオーダー可能です。

「ハンドリングが良い」ことの定義としてまず「トレイル値(TRAIL)」は外せません。ヘッドアングル、フォークオフセット、タイヤ外径から導かれる数値で、ハンドリングの軽快さと直進安定性のバランスを決定する最重要ファクターです。トレイル値を非公表としているメーカーの場合でも、ヘッドアングルとフォークオフセットの両方が公開されていればトレイル値は計算で導き出せます。

ロードバイクの場合、昔から57~60mm程度がトレイルの理想値とされており、これより数値が小さいとクイック、大きいとモッサリになります。この数字に一貫性がある場合は、そういうハンドリングを狙ったバイクなのだと理解できます。(例:レースモデル2車種で全サイズのトレイル63mmを貫く、BMCなど)

ちなみに、ヘッドアングルとオフセットのいずれか、または両方を非公表としているメーカーで、適正なハンドリングをしているメーカーは、私が調べた限りではありませんでした。ジオメトリーを見るのが昔から趣味なので、国内サイトにない場合は本国サイト、またはジオメトリー比較専門のサイトなどでも確認します。ジオメトリーに対する考えと姿勢はメーカーによって様々です。

ハンドリング(ジオメトリー)に妥協せざるを得ない理由の大半は「コスト」に他なりません。

開発の基準となるサイズは、ヨーロッパやアメリカの平均的なライダーが乗る、M~Lサイズ(56cm)付近のメーカーが多いので、そのサイズでハンドリングが良くなる(=トレイルが適正)フロントフォークを開発します。

そのフロントフォークのオフセットを変更しないまま、つま先がタイヤに接触すること(トゥーオーバーラップ)を避けようとすると、小さいサイズではヘッドアングルを極端に寝かせることになります。こうしないと急な坂道(登りも下りも)や発進時につま先がタイヤに接触し、バランスを崩して転倒するリスクがあるからです。

結果、小さいサイズに於いてはトレイル値が60mmを超えてモッサリしてしまうバイクメーカーが大多数です。70mmを超えてしまうメーカーも少なくありません。逆にヘッドアングルの立った大きいサイズではトレイル値が57mmを下回り、不安定になってしまうメーカーも散見されます。

つま先とタイヤの接触を避けつつ(=フロントセンターを確保)トレイル値を適正にするには、ヘッドアングルをサイズ毎に調整し、オフセットを変更したフロントフォークを複数用意することになります。開発費用や金型製作に費用や時間が掛かるため、当然コストに直結し、多くのメーカーはその選択をしません。1~2種類で全サイズに対応させようとするので、サイズ毎のハンドリングが全く異なるものになるのです。それでも、ハンドリングが良いと謳うメーカーは多数ありますが・・・。

余談ですが、Gen3以降のCannondale SuperSix EVOは小さい54サイズ以下で極端に大きな55mmオフセットを付けることでたった2種類のみでトレイル58~60mmを実現しています。ホイールベースが多少長いことよりも、トレイルの方がハンドリングや反応性に与える影響は大きいので、コストと性能、乗車可能身長の広さの面で、大変バランスの取れた設計をしています。

まとめると、オフセットの異なるフォークを用意するということは、コストを掛けてでも、理想とするハンドリングを全てのライダーに提供したいというメーカー側の意志であり、情熱であり、プライドに他なりません。(なお、フォークオフセットを複数用意しているメーカーでもトレイル値に一貫性がない場合もあるので、ここは注意が必要です。)

OSTRO VAM2.0ジオメトリー。49サイズのヘッドアングルは誤植で71.7°と思われます。

だからこそ、4サイズものフォークを用意し、全サイズでトレイル値58mmを妥協なく狙って提供するFACTORが、ジオメトリーに於いて世界一だと私は考えています。

とはいえ、実際のところ175cmの私が好んで乗るサイズ(52付近)の場合、7割程度のメーカーは妥当なハンドリングです。小柄な方、大柄な方の方が、FACTORだからこその恩恵が特に大きいと思います。ですが、乗る人全員に理想のハンドリングを味わって欲しいという想いが、明確に製品に表れており、真摯に全てのライダーと向き合っている。そこに私は強く惹かれます。

ここまでジオメトリーを重視するメーカーだからこそ・・・普通は避けたくなるような異例の前乗りジオメトリーを採用した「ONE」でも、FACTORを信じて購入に踏み切れたとも言えますね。

②無駄のない、最も美しいヘッド構造

2024年ツール時点のCyclingnewsによるエアロテストで、上位5社(1位FACTOR OSTROVAM 2.0、C社、S社、C社、C社の順)の共通点は、全てオリジナルのヘッド規格でした。具体的には上下のベアリングのサイズが異径(所謂テーパーヘッド)となっており、上下1.5インチを採用する6位以下のメーカーに比べてヘッドチューブの前方投影面積が小さくしやすい。これは個人的には非常に重要なファクターだと考えており、ベアリングが小さいことはエアロだけでなくシステム重量の軽量化にも貢献します。OSTRO VAM 2.0の場合は上側1-1/8インチ、下側1-3/8インチで、極限までくびれた砂時計型のヘッドチューブとなっています。

FACTORは、2020年のOSTRO VAM以降に発表されたフレームの全てが電動変速専用設計。機械式変速を使用可能にしつつ剛性を保つにはベアリングの大径化・ヘッドチューブを大径化する必要があり、ハンドル・ステムなどの選択肢も制限され、さらには電動には不必要な大きな穴を空けるなど、外観・剛性・重量・強度の面でも妥協せざるを得ない部分が出てきます。

機械式で組み立てるという選択肢を切り捨てるからこそ、極限までスマートで無駄のない配線を実現しています。

また、多くのメーカーでは、ステムとヘッドパーツの間に余計なパーツ(ブレーキホースを逃がすためのスペーサーなど)が入り、スタックが高くなってしまう他、重量や空力、美しさの面でもマイナスになります。完璧にケーブルを内装し、一切無駄なくヘッドチューブとハンドルが一体化するヘッド造形は、OSTROだけでなく、クライミングエアロバイクのO2VAMでも、OSTROの弟分のMONZAでも、ONEでも採用されています。

剛性面は上下1.5インチのヘッド(真円コラム)を採用するメーカーの方が有利な傾向にありますが、私はOSTROで剛性不足を感じたことがないですし、剛性が足りないとの声も聞いたことがないので、理想に近いヘッド構造であると結論付けます。(ただし、組むのは少し大変です。ハンドル交換は気軽に出来ませんので、購入前のフィッティングには細心の注意が必要です)

③自社生産により、妥協なく最高のものを最短サイクルで

イギリス・ノーフォークにルーツを持つFACTORですが、現在は「MADE IN TAIWAN」です。

超一流メーカーのOEM生産を行っていた台湾の工場を所有するロブ・ギティス氏が、製造現場で見てきたあらゆる“妥協”。そのコスト面や構造面の妥協を一切排除した、「自分が乗りたい理想のバイクを作る」ということを徹底的に追及し、それを可能にしているのがFACTORの自社生産体制。

徹底的なCFD解析→短いサイクルで新しいプロトタイプを作成し風洞実験を可能にする自社工場がFACTORにはあります。多くのブランドでは外部工場に製造を依頼して、実際に作ってテストするまでに莫大なコスト、時間が掛かることは想像に難くありません。なので、風洞実験を行わず、ソフト上の解析のみで開発を行うメーカーもあります。しかし実世界でのテストからしか得られないデータやフィードバックがあるのも事実で、そこに妥協なく何度も向き合うことが出来るからこそ、最高のモノを生み出すことが可能になっています。自社工場でその開発サイクルを回すことが出来る故にコストも下がるので、豪華な付属品(BLACK INC一体型ハンドルやCeramicSpeed製BB&ヘッドセット)を含めても価格面でライバルに対する優位性を実現しています。

安価なバイクではないことは事実。しかし、その品質や開発の背景、中身を知るほどに「この価格でこの性能を実現している」ことに気づくでしょう。

なぜFACTORを選ぶのか

私がバイクを選ぶ基準は、競合に対する明確な性能のアドバンテージがあること、構造面で美しいこと。そして、ジオメトリーをはじめ、妥協がなく最高のバイクを乗り手に提供したいという情熱が見えること。

その全てを満たすからこそ、私は「FACTOR」を選びます。

トラックフレームのエアロ形状をロードバイクに落とし込み、実用化した技術力の結晶「ONE」

重量とエアロのトレードオフの極致に位置する「OSTRO VAM 2.0」

それぞれの詳細なインプレッションをぜひご覧ください。

 


FACTOR by TANAKA

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後ほど、スタッフ田中よりメールにてご連絡させていただきます。




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HIROKI TANAKA
田中 宏樹

明るく親しみやすい人柄で、多くのお客様から信頼を集めるストラーダのムードメーカー的存在。
豊富な商品知識を活かしたパーツ選びはもちろん、バイクの選び方やサイズ選定など、初めてスポーツバイクに乗る方にも分かりやすく丁寧な接客を心掛けている。
自身もヒルクライムレースを中心にトレーニングを続けており、実際に走るサイクリストとしての経験を活かし、フィッティングやトレーニングに関するアドバイスも得意としている。
初心者向けのファンライドから経験者向けのトレーニングライドまで幅広いイベントを担当し、多くのお客様のサイクルライフをサポートしている。