【FACTOR by TANAKA】唯一無二のエアロオールラウンダー FACTOR OSTRO VAM 2.0

FACTOR 「ONE」と「OSTRO VAM 2.0」を実際に所有し、乗り込んできたスタッフ田中。
オーナーとして、そして数多くのFACTORをご案内してきた販売スタッフとして、実体験をもとにFACTORの魅力を深く掘り下げます。
軽さとエアロの極限を追求したエアロロード「OSTRO VAM 2.0」
高い快適性と反応性も備え、幅広い体格のライダー全員が最高のハンドリングを味わえる、世界一のジオメトリー。
カラーオーダーも可能で、「どこを走っても速い万能レースバイク」を求める方に、唯一無二の価値を提供します。
「OSTRO VAM」というバイク
ヒルクライムバイク「O2VAM」と、ピュアエアロロード「ONE」の間を埋める存在として2020年に登場した、初代「OSTRO VAM」。”Quiver Killer”をコンセプトに、2020年のツール・ド・フランスで正式にデビューした、FACTORの超軽量エアロロードです。
VAMは平均登坂速度(Velocità Ascensionale Media)を意味し、同社のヒルクライムバイク「O2VAM」の軽さを予感させる名称と、見るからにエアロに優れたボリューミーなフォーク周辺の造形が話題となりました。
石畳を走破する快適性も併せ持ち、当時のエアロロードとしては間違いなく最軽量クラスのフレーム重量780gを公称。ジオメトリーも全サイズで完璧。Quiver Killer(これ1台であらゆる状況に対応し、他のバイクを不要にするという意味)のコンセプト通り、全方面に優れた性能を備えており、これ以上のバイクは数年先まで出ないだろうと思い、購入を決意しました。
ヒルクライムバイクとして見たら最上級の空力性能。エアロロードとして見れば優れた空力に加えてありえないレベルの軽さ。その上、レースバイクとしては間違いなく上位の快適性。多くのバイクの完全上位互換にあたり、複数の項目で明確に勝るような競合バイクは当時存在しませんでした。
突如登場した「OSTRO VAM 2.0」
2024年1月、レース開幕戦として有名なツアー・ダウンアンダーでその存在は初めて確認されました。砂時計の様にくびれたヘッドチューブ、極細のシートポスト・シートステー。おそらく正式発表はツール・ド・フランス辺りだろう、と高を括っていたところ、あっさり2月に正式発表されました。

先代を超える本気のエアロロードでありながら、完成車重量で7kgを容易に切る軽さ。剛性・快適性を維持しつつ、サイズ展開も豊富になった「OSTRO VAM 2.0」は、購入を決断するまで時間は必要ありませんでした。私は正式発表直後に入荷した初回便を入手することができ、調べた限り国内最速(2024/02/17)で組み上げました。
第三者機関で「最速」を証明した空力性能
上下異径ベアリングを引き続き採用しつつ、絞り込んだヘッドチューブ
ノーズコーンの延長により前後方向にはチューブ表面積を拡大
極限まで低いフォーククラウンと鋭く薄いフォークレッグが前方投影面積を低減
その他各部の形状を新UCIルールに則った形状へアップデート
2024年のツール出場スーパーバイク11台を集めて行われたCycling Newsの風洞実験では、バイク単体のエアロ性能において名だたる競合メーカーのエアロロードを相手に、大差をつけて1位。競合がコンマ数ワット、わずか数秒を競う中、250w/40kmの走行において2位に10秒以上の差をつけ、明確な優位を証明。特に大きなヨー角における性能で明らかに有利であるという結果になりました。

これはFACTOR公表のデータですが、Cycling Newsのデータとほぼ一致します。空力だけで見ても2024年当時の最速バイクと言っても差し支えないでしょう。この優れた空力に、剛性、重量、快適性、ハンドリングまで妥協がないのがFACTORクオリティです。
エアロだけではない「OSTRO VAM 2.0」の万能性
多くのサイクリストが求める「軽さ」を、最大限のエアロを維持したまま追求。DURA-ACE完成車でも、無理なくペダル込み6.8kgを達成可能です。サードパーティの軽量ハンドルやシートポストを用いることで、6kgすら下回ることも不可能ではありません。
太いタイヤに頼らずも衝撃を逃がすべく、前三角とは対極的な極細シートステー
先代で好評を得た、石畳をも走破可能な振動吸収性をキープすることも開発目標の一つ。本モデルでもレースバイクとしては高い水準の快適性を維持しています。

シートチューブのカットアウトも柔軟性とエアロに貢献。前後方向にもカットアウトされ、少しでも空力を高めることと、チェーンステー長を縮めて反応性を向上することに注力しているのが窺えます。

(49サイズのヘッド角は誤植で、正確には71.7°かと思われます)
ハンドリングに関するジオメトリーは右に出るものなし。全サイズでトレイル58mm。それでいて身長150cm程度の方でも乗車可能なフレームリーチ(360mm)を用意するメーカーは他にないでしょう。

さらに、付属する一体型ハンドルは幅360~420mmまで20mm刻みで4サイズ×ステム80~140mmまで7サイズ=全28サイズを展開。バイクメーカー純正品としては最多のラインナップの中から、ご自身の体格に合わせて、アップチャージなしでお選びいただけます。
最も無駄のない、どこまでもスマートな設計

電動変速専用にすることで実現した、オリジナルのヘッド規格でケーブル類を完全内装。ベアリングは上1-1/8、下1-3/8とスマートで、重量と剛性、エアロのバランスに配慮。バイクフレームの寿命までメンテナンス不要なCeramicSpeed SLTヘッドベアリングを標準装備。
BB規格はFACTORが生み出し2020年の「OSTRO VAM」で初めて採用された、「T47A」を採用。軽量かつ剛性を維持しやすい「大口径」、さらに「ねじ切り」でメンテナンス性・互換性に配慮した規格となっており、高性能クランクの大半が採用する「DUB」規格にも最適。24mmを前提とした「BSA」「ITA」「BB86」などのBB規格に対して、耐久性の高いベアリングが使用可能であり、なおかつプレスフィットよりもフレームへのダメージが少ない規格であります。
上記のコラムでは、BBに対する強いこだわりと情熱を垣間見ることができます。既存の規格に満足せず、どこまでも理想を追い求める姿勢。最も妥協なく、高性能なものを求めるFACTORらしさを感じずにはいられない部分です。もちろん、世界最高峰の性能と耐久性を誇る、CeramicSpeed社製のBBを標準装備しています。
スタッフ田中が「OSTRO VAM2.0」を選んだ理由
OSTRO VAM2.0はオールラウンダーとしての高い基本性能を持ちつつ、最高のジオメトリーと最速級のエアロ性能を備えるバイクです。2026年現在においては、エアロ性能・重量のバランスだけならば追いついてきたバイクは数台存在しますが、ジオメトリーや設計・構造面の美しさまで含めて採点するなら、私の中では未だOSTROに勝るオールラウンドバイクはありません。
上位互換となるバイクが存在しないからこそ、登場から2年半経過した今でも愛着を持って乗り続けられますし、自信を持ってオススメできます。ヘッド構造やBB規格、Di2配線、FD台座の着脱可否、ダイレクトマウントハンガーの有無、使いたいカスタムパーツが使用可能かどうか、など・・・
乗り味で惚れ込むバイクこそありますが、減点法でバイクを選ぶならば、やはり私の中ではOSTROが最高のバイクになります。
乗車インプレッション
組み上げてから2年半、あらゆるコース、コンディションで実走したスタッフ田中。実際に乗り込んで見えてきた「OSTRO VAM2.0」というバイクの乗り心地をレビューしたいと思います。
バイク情報
サイズ:52
ハンドル:EXS AEROVER 360×120mm
シートポスト:DARIMO 15mmオフセット
コンポーネント:R9270 デュラエース、ELILEE X-Novanta X260など
ホイール:Vcycle 1.1SL
総重量 5.9kg(ペダル、マウント類込み)

ボリューミーなフォーク、ヘッドチューブの見た目からは想像できないほど軽量に仕上げることが可能です。重量に由来する漕ぎ出しの軽さと空力により、平坦な道では35km/hまですんなりと到達します。
軽量パーツを多用したヒルクライム決戦仕様でも、不安定な挙動は皆無。ダウンヒルも不安はありません。極めてニュートラルなハンドリングで直進安定性に優れ、極細シートステー由来のトラクションをかけやすい接地感と振動吸収性。28cのタイヤでも十分な快適性を得られ、ロングライド適正は高いです。それでもまだ乗り心地が硬いと感じるなら、最大32cへ変更することで、より高い安定性とマイルドな乗り心地にカスタムすることも可能です。
ONEに比べるとBB付近の剛性はややマイルドで、わずかにしなりを感じますが、しっかりとレースバイクらしい剛性が与えられています。路面追従性と振動吸収性の高さから、シッティングでの踏みやすさは抜群。硬すぎないことで、雑なペダリングでもある程度は許容してくれる懐の深さを感じます。
ダンシングでの挙動もまた絶妙な加減です。パワーを逃がさず受け止めて、無駄無く推進力に変換してくれるのですが、脚へのダメージは少ない印象。高速域でのハンドルの振りやすさ、狙ったラインをトレースできるシャープなハンドリング特性とヘッド剛性も相まって、スプリント適正も高いバイクです。
このように弱点らしい弱点がないOSTROですが、あえて言うなら、ヒルクライムにおいては同社の「O2VAM」など超軽量オールラウンダーや他社の軽量特化バイクには一歩及ばない部分があります。富士ヒルなどの緩斜面がメインで平坦を含むヒルクライムならOSTROが有利なものの、15km/h以下まで速度が落ちるような激坂が続くコースは得意ではありません。
速度が落ち切ってペダリングの慣性がなくなった時、左右にパタパタとバイクを倒すようなダンシングをしたいことがあるのですが、フォーク重量、エアロ形状が邪魔をする印象です。フォークからダウンチューブまで細身な軽量バイクの方が、左右にバイクを振る際の抵抗が小さく、出足も軽いので速度を回復させることが容易でしょう。
得意な速度域が軽量バイクよりも高いところにあり、個人的には30~38km/hの維持が一番OSTROの良さを感じられます。それよりも上の速度域ではONEが活躍します。
FACTORのロードラインナップにおいて、最もカバー範囲が広いOSTRO。激坂を上り続けるようなレース以外は、基本的にこれを選択すれば間違いないと言えるでしょう。
OSTRO VAM2.0が合う人
・ロードレースもロングライドもヒルクライムも1台でこなせる、最速級のバイクが欲しい
・細部までこだわりを持ち、妥協のない製品を求める方
・身長が小さいor大きい、他社のバイクではハンドリングが破綻する体格である
・ポジションが定まっており、後からハンドルやシートポストの変更が必要ない
・カラーオーダーで、こだわりの世界に一台のバイクを創り上げたい
OSTRO VAM2.0が合わない人
・激坂ヒルクライムがメインである
・極端なアンダーステア・オーバーステアを好む
・求めるハンドル位置が高い、近い(アップライト・ロングライド特化)
・ポジションが全く定まっていない
・もっと尖った性能のバイクが欲しい
オールラウンダーとしても、エアロロードとしても最高レベルの性能を持つ「OSTRO VAM2.0」
スタッフ田中が考える、最も美しく、最も無駄のない構造を持つ究極のエアロオールラウンダーです。

明るく親しみやすい人柄で、多くのお客様から信頼を集めるストラーダのムードメーカー的存在。
豊富な商品知識を活かしたパーツ選びはもちろん、バイクの選び方やサイズ選定など、初めてスポーツバイクに乗る方にも分かりやすく丁寧な接客を心掛けている。
自身もヒルクライムレースを中心にトレーニングを続けており、実際に走るサイクリストとしての経験を活かし、フィッティングやトレーニングに関するアドバイスも得意としている。
初心者向けのファンライドから経験者向けのトレーニングライドまで幅広いイベントを担当し、多くのお客様のサイクルライフをサポートしている。






