セルフディスカバリーアドベンチャー in 王滝 2025[スタッフ田中レポート]
長野県木曽郡王滝村が誇る日本一の長さといわれる国有林林道を使用して行う大会「セルフディスカバリーアドベンチャー in 王滝」
自分の力だけで完走を目指す、過酷でチャレンジングな、オフロード界の一大イベントです。昨年は台風の影響により大会の開催が見送られましたが、今年は2年ぶりに開催。普段味わえないダイナミックなオフロードコースを存分に楽しんできました。
前日は夕方より雨予報、深夜は7mm前後の豪雨という天候。雨音で深夜に目覚めてしまい、私は2時間ちょっとしか眠れませんでした。早朝、宿を出る時はまだ雨が降っていましたが、会場に到着する頃には雨が上がりました。駐車場はぬかるんでドロドロ。
今回、お客様と共に出場したのはミドルコース(当初51kmの予定が約44kmに短縮)です。

今回のコースはこんな感じ(緑)

スタート前に一枚
スタートセレモニーでは、路面が雨の影響で大変滑りやすくなっており、先にスタートしたエキスパートとロングではすでに落車リタイアとなった選手がいることを知らされました。前回大会のMTBミドル総合チャンピオンとして出場したスタッフ田中は、名前を呼ばれ先頭に並び、突然ひとことコメントを求められ焦りましたが、とにかく安全第一で走ること、その上でなるべく上位入賞を目指すことを宣言しました!
8時のスタート後は、約8km、林道の入り口まで舗装路をパレード走行。先導車の軽トラに着いて走るのですが、私は4kmほど2列目で走った後に軽トラの真後ろを確保。そこそこのペースで先導され、私が離れないように走ると逃げるように軽トラもペースを上げます。それに着いていく内に、集団の人数はかなり絞られたようです。(私は一人先頭で、ほぼ後ろを見ていませんでした)
パレード走行区間が終わると先導車が横に避け、私を先頭に林道の入り口に突入。登り基調でアップダウンのある道を8~9割ぐらいの感覚で走っていたので、すでに心拍数はかなり高い状態。スタートまでのペース配分は完全に失敗しましたね。

心拍データなど
前半は舗装路中心ですが、ところどころ未舗装になったり舗装路に戻ったりでオンオフ半々ぐらいの印象。深い水たまりも多く、走り慣れていない私はその度に身構えてしまいペースが落ちます。
林道に入って数百メートルのところで一人に抜かれる。実はこの時点で心拍数は最大心拍の90%を超えており、追う余裕がなかったので見送る。少し離れて形成された2位集団4人(内グラベル1人が4番手固定)で固まって走ることになりました。
ところどころ現れる下りでは前2人と明らかに差が開き度胸と技術の差を痛感。ごく短い下りで10~30m離され、登りでなんとか追いつくことは出来ましたが追いつく度に体力を消耗します。最初の登り切り(約7km/400mUP)は、MTB3人で通過。ここでも心拍数は90%前後ながら着いていくことは可能なぐらいのペースでした。
ですが、直後の長いダウンヒル(約5km/400mDOWN)で、もう全く見えなくなるぐらいに離されました。恐らく2分以上、1~2kmは離されたのではないかと思います。登攀力でも同等以上と思われる2人に追いつける余地はもはやなく、4位狙いに切り替えて走ることに。

平坦な舗装路を通過し、2度目の長い登りに差し掛かりました。下りで心拍数は100bpm付近まで落ち着き、後ろには遠目にグラベルの選手が一人見えている状態。2度目の登りは、前半は舗装路ですが、途中からこぶし大の岩が無数に転がっており1本目よりもかなりガレガレ。腰にダメージが蓄積されます。慣れない荷物を背負った状態で腰が痛み集中力が低下し、踏み込む気力がなくなってました。
気力がないなりに、70-80%ぐらいの力でとりあえず登り区間では後続が全く見えないところまで振り切りました。ショート部門の走者に追いついた際には全員に声をかけながら抜きました。
一旦3kmほどの緩い下り、また100m強UPの登り返し。この緩い下り(ガレガレ&深い水たまり多数)で爆速で1人に抜かれ、一瞬で見えなくなりました。恐らくこの時点で5位。登り返しでも追いつけないぐらい離されました。
最後の下り(10km/560mDOWN)の序盤でも爆速で1人に抜かれ(まあ分かる)、グラベルの1人にも爆速で抜かれ(マジかよ・・・)、何度かコーナーでヒヤッとする場面もありましたが自分なりに無理のないペースで下り切りました。
下りで負けないようにと、前回大会より0.2インチ太くしたタイヤ(とそれが入るニューバイク)、ドロッパーを初装備、ブレーキもハイエンド、前後サスもフロント20mm/リア60mmずつ増加した最上級品にしているにも関わらず、下りでは全く勝負になりませんでした。着いていけそうにないスピードで下る猛者たちに、完敗です。
握力が何度も限界を迎えそうになり、腰も限界寸前・・・ゴールが見えた時には心底安堵しました。この時点でおそらくMTBでは6位だろうなと思ってましたが、ケガもトラブルもなく完走出来たことに嬉しくなり、片手で小さく、力のないガッツポーズをしてゴールアーチを通過しました。
ゴール後にはチップ回収とその場で荷物チェック。携行必需品を持っているか念入りに確認されます。後から分かったのですが、私は2つ繰り上がりでミドルのMTB部門で総合4位となりました。携行必需品のチェックは厳しく行われますので、漏れなく準備しましょう。

荷物チェックに対応してる間に、ゴールされたSさんの撮影は間に合わずでした・・・やっとレースデビューのダウンカントリーバイクはさすがに速い!得意のヒルクライム区間でも相当タイムを稼いだ模様。
O君は序盤でパンクしたのにしっかり速くて、ドロッパーなしのハードテイルで度胸ある走り。シクロクロスの経験が活きてますね。(ちょっと分けてほしいぞ)

ゴールする頃には昨晩の雨が嘘のような快晴。ドロドロのバイクもすぐに乾きました。洗車が大変・・・

無事、ゴールさせてくれた愛車にも感謝。バイク性能をちゃんと活かせるよう、もっと下りのスキルを磨こうと思いました。おそらく半分も性能を引き出せてないです。

汚れすぎ。

20代の部 1位 O君(前回に続き1位)

40代の部 2位 Sさん(6年ぶりの王滝)

私はミドル部門総合4位。(出走337人、完走318人中)

私自身は連覇には程遠い結果に終わってしまいましたが、お客様の入賞が大変嬉しく、良い一日となりました。
路面は最悪に近いコンディションで本当にしんどかったですが、全員が怪我無く完走出来たからこそ、楽しかったと思えますね!
MTBの一大イベント、SDA王滝。
チャレンジしてみたい方は、田中までお気軽にご相談ください!


















