TREK DOMANE Gen5詳報!比類なき快適性を維持したまま大幅軽量化
先日モデルチェンジが発表され第5世代となった「DOMANE(ドマーネ)」
パリ~ルーベに代表される、過酷な石畳のクラシックレースで勝つため、初代DOMANEは2012年に誕生しました。
シートチューブとトップチューブを分割してピボットで繋ぎ、独立させたシートチューブを大きくしならせる、「IsoSpeed」テクノロジーによる他の追随を許さない快適性。クラシックレースでの多くの勝利に貢献し、登場以来エンデュランスロードとしての地位を確固たるものにしました。
昨今、ディスクブレーキの普及に伴いタイヤはますますワイド化し、チューブレスタイヤも普及。タイヤが快適性を大きく左右するため、エンデュランスロードに求められる性能が変化しているのは皆さんも感じていることでしょう・・・
これまでで最も大きな変化を遂げた、エンデュランスロードの最前線をご紹介します。
TREK DOMANE SL 4 Gen5(税込価格339,000円)
TREK DOMANE SL 5 Gen5(税込価格379,000円)
TREK DOMANE SL SL 6 AXS Gen 5(税込価格630,000円)
TREK Domane SL 7 AXS 1x Gen 5(税込価格880,000円)
TREK Domane SLR Gen 5(税込価格1,100,000円~)
今回のモデルチェンジにおける最も大きな変化は、DOMANEのアイコンであった「IsoSpeed」が完全に廃止されたこと。「IsoSpeed」に頼ることなく、従来と同等の快適性を確保することに成功しています。
必須だった「IsoSpeed」のメンテナンスが不要になり、約300gの軽量化も達成。BB剛性はGen4とMADONE Gen8の中間になり、踏み込んだ際の推進力も明らかに向上。「エンデュランスロード=遅い・重い」というイメージを完全に払拭しています。
実際にミドルグレードの「DOMANE SL(35cタイヤ装備)」においてはヒルクライム向けの「EMONDA SL(28cタイヤ装備)」よりも200gほど軽量に仕上がるという逆転現象が発生しています。それほどまでに最新世代のDOMANEは軽量に仕上げることに成功しました。
普段はリラックスしたポジションと快適性で最大限ロングライドを楽しみたい。とはいえ、しっかりヒルクライムでもタイムを狙いたい!という層に、これ以上ない価値を提供してくれます。
このようにロードバイクとしての運動性能を大幅に向上させていますが、4つのアプローチで快適性を維持しています。
まずは「タイヤ」。標準タイヤを32cから35cへワイド化することで空気圧を10%引き下げることが可能になり、大きな段差、路面の凹凸をスムーズに吸収。最大タイヤクリアランスは40mmに拡大。
次に「シートポスト」。新設計の27.2mm真円シートポストを採用しています。エアロ形状であった先代と比べ、より垂直方向にしならせやすく、軽量に仕上がっています。
そして「ハンドル」。20mmのライズを与えられた「Domaneライザーバー」を多くのモデルで採用。すっきりとしたルックスでありながらリラックスしたポジションを可能にし、安定感に優れたアップライトなジオメトリーと相まって、より長時間のライドを楽しめるでしょう。
最後に「フレーム」。ダウンチューブのストレージは廃止され、先代から各部形状、カーボン積層を刷新。ギミックを動かすための構造面の制約がなくなったため、BB周辺は駆動剛性を6%アップしつつ、フレーム全体で路面からの衝撃を逃がすカーボンレイアップになっています。
ヘッドチューブはMADONE以上にシンプルでスマートに。ダウンチューブはMADONEを思わせるチューブ形状でエアロ性能も向上しています。
これらの積み重ねにより、複雑なギミックに頼らずも先代と同等の振動吸収を維持しながら、軽量でエアロになりました。ロードバイクとしての基本性能が大きく向上したことで、重量や剛性から生じていたもっさり感が完全に払拭されており、より多くのライダーに間違いなくオススメできるモデルになりました。
DOMANE Gen5発表の直前、展示・試乗会に参加。プレゼンテーションをしっかり聴いた後に、サイクルジャージに着替え「SL」、「SLR」の両グレードをアップダウンのあるコースで試乗してきました。
サドル高を調整し、ペダルも交換して、まずは「DOMANE SLR 7」から。ペダル込みでも8kgあるかどうかぐらいでしょうか。持ってみても明らかに軽量です。身長175cmのスタッフ田中は、TREK推奨サイズどおり「Mサイズ(52-54)」に乗りました。
まずはスタートの瞬間のペダリングの軽快感、歩道から車道の段差での衝撃のマイルドさに感動!
あえて2-3cmの大きな段差を何度か上り降りしてみても明確に身体に優しく、タイヤの太さからパンクしない安心感があります。細かな凹凸は全く気にならず、DOMANEらしい疲れ知らずな直進安定性と振動吸収性を体感できました。
以前の「800シリーズOCLVカーボン」から、MADONE Gen8と同じ最上位「900シリーズ OCLVカーボン」へとアップデートされたことで、明確に軽く、程よくダイレクトな加速感です。信号からのスタートダッシュや、力を込めたダンシングの際はBB付近にしなりを伴いつつ、リズム良くレスポンスを返してくれる印象。
直進安定性の高さから、お尻を休める目的で平地でダンシングをする際にも不安はなく、ダンシングに苦手意識をお持ちの方も安心してお乗りいただけるだろうと感じました。
ハンドルの高さは景色を見ながら、まったりと走るには最高ですね。後ろを振り向くのも苦にならず、ハンドルを取られませんので、ツアーやイベントで、先頭を走る際には大活躍すると思います。
続いて、「DOMANE SL5」に試乗。105にアルミホイールなので、ペダルを付けて9kg前後でしょう。
フレームやタイヤのグレードが異なり、アルミハンドルとなりますので、SLRと比べてしまうと漕ぎ出しの軽快感は多少薄れますが、乗り味の傾向は変わりません。
平地では十分に軽快、長い上り坂では流石にSLRに比べて重さは感じましたが、ホイールとタイヤ次第で劇的に変わりそうです。
従来から大幅に進化した加速感、楽なハンドルポジション、届きやすくなった価格設定など、このクラスのエンデュランスロードをリードする存在であることは間違いありません。

トレイル値は全サイズで62~63mmと一貫性があり、非常に真面目な設計。エンデュランスロードらしい、落ち着きのある素晴らしいハンドリングを、全てのライダーが平等に体感できます!
































