STRADABICYCLES -ストラーダバイシクルズ-

ハイエンドアルミバイクのダークホース・ジェイミス〜ICON〜

BY HIROKI TANAKA

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ヒルクライムが大好きな京都店の田中です。今回はジェイミス・ジャパン株式会社様の試乗車「JAMIS ICON」をお借りしてテストする機会を得ました。

普段、他社の有名なハイエンドアルミバイクを乗っている私にとって、このICONは以前から気になっていたバイクなのです。普段のバイクはシートピラーを細くし、シートステー&チェンステーを平たく加工して衝撃吸収とトラクションの両立を図っているバイクですが、このICONは、34.7mmのシートピラーを包みこむオーソドックスなシートチューブ径。一瞥しただけでは「硬いんじゃないか?」と思わせる乗り味予想。

しかし実際に100kmあまりをテストライドしてみると・・・・

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普段のハイエンドアルミと肩を並べるくらい衝撃吸収がいいことに驚き!ホイールが影響していることはもちろんですが、どうやらトップチューブが細い設計が乗車時の衝撃吸収を司っているようです。すなわちダウンチューブ&チェーンステーがバイクの剛性感を醸し出し、トップチューブ&シートチューブが衝撃吸収を創出するオーソドックスですが効果的な手法でフレームをまとめ上げているような感じです。

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アルミもハイドロフォーミングが主流になって以来、ギョッとするような造形のバイクが増えました。見た目のインパクトはとても大きいのですが、そのどれもがどこかに硬さや重心の高さを感じるものが多いように思います。その点このICONは一見するとおとなしいデザインとカラー。他メーカーと一緒にずらりと並べても、見た目には埋もれてしまう(失礼!)ような感じがするのですが、乗車した時のフィーリングは全く真逆!上質で乗りやすく長距離もこなせるバイクなのです。本当にバイク好きな人でもその良さを感じられる「わかるライダー」向けのバイクだと思います。初めてロードバイクに乗られる方でしたらしばらく買い換える必要がないのでは?と思える万能感が感じられます。自転車はデザインとカラーで選んではいけない。ましてや価格だけで選んではいけない。と常々思っていますが、このICONはまさに良い例です。(個人的にはこのデザインが大好きです!!)。私が乗車したサイズは54cmでしたが、ジェイミスは「SIZE SPECIFIC TUBING」と呼ばれるサイズごとのパイプ径とパイプ厚の調整をモデルごとに行っていますので、小サイズのバイクをお選びいただいても同様のフィーリングが楽しめると思います。真面目にバイクを作っているアメリカンバイクの老舗ならでは、ではないでしょうか?

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JAMIS ICON、自信を持ってオススメします!

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HIROKI TANAKA
田中 宏樹

明るく朗らかな性格で常に元気に仕事をしているフロアスタッフ。
各メーカーのジオメトリーやサイズ、規格などに精通しており、それを諳んじるぐらいに記憶している。
元陸上部だったこともあり、高い心肺機能を有していることから、ヒルクライムのホビーレースで上位に食い込む実力がある。
とにかく時間があれば自転車に乗っている自称・他称「自転車バカ」。
イベントでは初めての方が安心して乗り出すための「デビューライド」や「モーニングライド」、
また平日休日問わずに行われる「トレーニングライド」など多岐にわたる。