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【ストア情報】2012パリルーベ MAVICカー同乗レポート

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最も有名なクラシックレースと言われる「パリ・ルーベ」。全長250キロを超えるコースのうち、27カ所がローマ帝国時代の石畳の道で構成されており、晴れれば高速ゆえの激しい振動と埃、雨になると滑りやすい石畳に泥という、ロードバイクにはあまりにも悪条件な設定のため、しばしば「北の地獄」という別称がつけられているレースです。
サポートカーからメカニシャンが腰まで乗り出し、スプロケットの泥を排除してオイルを差し込んでいる写真や、泥で滑って流血してリタイアしている選手。顔は泥だらけ。
クラッシックレースの中で、最も過酷なレース。一度はこの目で見てみたい・・・ずっとその思いがありました。
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今回、世界のレースで、ニュートラルサポートチームを展開しているホイールメーカー「MAVIC」社、日本のディストリビューター「アメア・スポーツジャパン」さんのご好意により、憧れのパリルーベを、しかもMAVIC SSC チームのニュートラルサポートカーに同乗させていただいて、先頭集団を追いかけるという、本場のファンでもなかなか出来ない体験をさせていただきました。
国内レースでのMAVICカー同乗の経験はあるものの、本場は初めて。しかもパリルーベなんて・・・全くもって私は本当にラッキーで幸せ者です!(近々死ぬんじゃないかと・・・)
全行程を走っての感想は・・・
・選手や関係者からのMAVICスタッフへの信頼が、とにかく厚い!
・MAVICカーは人気者。常に手を振ってもらえる。最後は振り返す手がダルくなった。
・テレビやネットでは伝わっていないが、MAVIC SSCチームは、集団リカバリーを補助してあげたり、良い仕事をした選手に声をかけたりと、見えないところで選手を助け、場合によってはレース演出をしている!これもすごい事!
・みんなとにかくプロフェッショナル。抜かりが無い。しかもヨーロッパ中のチームスタッフがレース毎に集まってくる。会話はすべて英語。年間の半分以上も帯同している。冬季はサロモンでスキーチームのサポートをしているヒトもいた。
・モト(日本語でいうオートバイ)のスタッフは命がけ。オフロードバイクを乗っていた経験からわかるが、石畳ってブロックタイヤだと結構滑る。後輪を落っことしながらスライドしつつ分断した集団からボーネンが規定のタイムギャップを稼いだ時点で、コミッセールの指示を聞いたモトライダーは、選手がパベ区間一杯なのを見ると、突然進路変更!泥をタイヤから飛ばしながら、観客の停めている車の後ろを走ってぶち抜いていった。
・普通に乗ると車酔いする。(私は三半規管が腐っているのか全く問題ありませんが)でもこれはツアーオブジャパンの奈良ステージの方がすごかった。
・PAVEは、想像以上にえげつない区間。1車線しかないのにチームカーが畑の畝に乗り上げて、観客を押しのけて前方に移動する様はあぜんとした。
・レース後はサクッと後始末して帰ってしまう。ウダウダしない。かっこいい!
・とにかく同乗していて恐怖を感じた事は数えきれない。左右10センチの隙間があったら突っ込んでいく(大げさではないんですよ!これが)
とにかく動画と写真をご覧ください!
                           ストラーダバイシクルズ
                                 井上 寿
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