【レポート】東海道五十三次を自転車で走破!<五日目>
朝5時に宿をでて自転車を組み立てていると、また雨がぱらついてきました・・・。台風こそ過ぎ去ったものの、やはり雨に祟られている感じのあるこの旅。でも江戸時代の旅人も、道中一度も雨が降らなかったというのはあまりなかったんじゃ無いでしょうか?景色や季節の移ろいが美しいと言われる日本。雨の日だって思い出深い旅になるはず。そう思って出立しました。
沼津宿の道標。アーケードの端っこにあります。
<三島宿>浮世絵で有名な三島大社に来ました。中に入ろうとすると突然の冷たい雨が!入るのはあきらめて先を急ぐ事にしました。
住宅街の端にある看板。表の広い道はほとんど通らずに箱根を上って行きます。どうやら乗車区間はほぼ無さそうです。
ところどころ舗装路を乗りながらも度々こういった石畳に入って行きます。高度が上がって雲の中に入りました。
カメラの露出の関係で明るく見えていますが、実は相当に暗い状況です。石畳が光って美しいですが・・・ツルツルです・・・
あまりに幻想的な情景に、しばらく足を止めて見とれてしまいました。
蔦が絡まってトンネルのようになっており幻想的でした。しかし滑る上に雲の中なのでビショビショに濡れてしまいました。
気がつくとホイールはこんな状態・・・落ち葉がまとわりついて取れません。
<箱根宿>1時間半転げ回ってようやく芦ノ湖とうちゃく。雲の切れ目からサーッと登場したときは嬉しかったです。
今日ばかりは湖面以外なにも見えません。気温も低く寒いです。
饅頭に甘酒で暖をとることに。甘いものが染み渡ります。これで元気復活できました!
店のご主人に行く先を聞かれ「旧街道で小田原まで降ります」というと「石畳はやめた方がいいよ・・自転車乗れないよ」と言われました。
もちろん一度も乗っていません。押し歩きなのですがでもシナプスは軽量なのでそんなに苦になりません。マウンテンバイクなどだとかえってその存在が気になったと思います。
そうそう休んでられないのですぐに出立。この辺りは良く整備されています。
下りだからと甘く考えていました。江戸時代の石畳が数多く残っており、しかも苔むしているためさらに滑りやすく危険です。
熊よけとしてiPhoneで音楽を流しながら行く事にしました。
七曲がりはほとんど走らず、その下を行く階段や石畳の連続。しかも街道中最も急峻な場所な上に例の苔むした石畳で危険きわまりない状態です。
急な個所では石と石の土が流されてシューズやタイヤがすっぽりハマり、足を挫きそうになります。
<畑宿>峠道の途中にある小さな宿場町でようやく海が見えました!
<小田原宿>やっと明るい環境に戻ってきました。しかも晴れています!安心したためかお腹がすいてきました。
<大磯宿>GARMINが耐えきれずにバッテリー切れ。木立の間を走ったからでしょうか?取り付けたバッテリーがどういうわけかうまく機能せず、ついでにiPhoneもバッテリーが切れそうなので仕方なくドラッグストアで停まってパソコンから給電。しかし秋の日はつるべ落とし。あっという間に夕暮れになってしまいました。夜走っても街道ツーリングは全く楽しめないし今日は次の宿が取れそうな平塚まで走る事にしました。
<平塚宿>GARMINがログを取れるぐらいに充電してようやくスタート。ログは続けて取りたいですからね。街道の並木にホーロー看板がくくってありました。幹が太くなって針金を飲み込んでしまっています。
本陣跡が到着地点。早めに宿に入ってバイクの整備をします。あまりに汚れてしまいましたからね。