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レース注目のレポート

京都店:【イベントレポート】ストラーダトレイルランニングチームレポート

ストラーダバイシクルズの店舗内外装のデザイン&施行でお世話になっている、経営者アスリートの細川氏にストラーダトレイルランニングチームとしてのレースレポートをいただきました。
 
 
 
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みなさまこんにちは。1年ぶりにストラーダバイシクルズのHPに戻って参りましたP川でございます。えっ、知らない?実は小生、ストラーダトレラン普及委員会の委員長を拝命しておりまして、シューズやザックなどの機材を〝見た目オトコ前〟の井上社長から提供いただきつつトレランの魅力を発信させていただいてるモノでございます。どうかお見知りおきを。

なんのために山ん中を...

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さてトレイルラン。魅力は何
かと聞かれたら、答えはひとつ「飽きないから」。そもそも走るコトが大嫌い!という方にはただの禅問答にしか聞こえないセリフですが、ロードをランニングする人ならこの「飽きる」という感覚は共有できるかな、と。つまり、ロードではアップダウンやコーナーなどコースレイアウトはともかく、路面の状況に限れば「ほぼフラットな舗装路」というシチュエーションに変化がないのに比べ、トレランは不整地路面とひとくちに言っても泥、砂、小石、岩、草、ウォーターハザード、人工的な階段などの構造物、根っこ...てな具合。ゆえに飽きない、というより飽きる=集中力の欠如=即転倒という地獄と隣り合わせな緊張感が、心の弛緩を許さない極めてストイックな雰囲気を醸し出すので
あります。
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「おーい、こっちこっち!」
ではレースの模様をリポートしましょう。

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昨年と同じく、4/18(土)の京都はみごとな日本晴。山科にある毘沙門堂付近の気温はやや低めながら風もなく、絶好のトレラン日和。定員500人のレースは、予定通り8時半の号砲とともにスタート...のハズが、なんと先頭集団がいきなりミスコース。「おーい、こっちこっち!」というマーシャルの声にその場で方向転換を試みるランナーと、なにもわからず後方から流れてくるランナーとが交錯して、ほぼほぼ渋谷のスクランブル交差点状態に。幸いなことに衝突やケガもなく、スムーズに集団の方向転換に成功したのは皆さんオ・ト・ナ、だったからでしょうか?これがシクロクロスだと、まず間違いなく怒号と落車による阿鼻叫喚の地獄絵図さながらの状況になっていたことでしょう、ナンマイダブ。
ペースがつかめない
20人くらいの先頭集団の中ほどを、ややゆったりめのペースで走行。何人かは集団から飛び出しソッコーで姿を消していきますが、これに付いて行ってはいけません。そう、昨年と同じ轍を踏む訳にはいかないのです。あくまでも余裕を持って、近くのランナーと談笑しつつ風景など愛でながら、時には立ち止まって写真撮影(この原稿用)にいそしみながら淡々と走ります。が、なんだかペースが一定に保てない。なんとなくしっくりこない、まるで自分のだと思ってたのに実は他人のパンツをはいていた、みたいな違和感。井上社長ならこの感覚、わかってくれるかな?(注・細川氏は以前レース前にビブショーツを忘れたことがあり、ストラーダ井上の履いていたビブショーツを脱いで渡したことがあったのです。当然それを履いてレースに出場されました)

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中間地点でガッカリ
比叡山の人工スキー場跡地のチェックポイントに到着。ちょうど距離的に中間地点であるため、時計をチェックすると前回に比べて約10分の遅れ。えっ?遅れ??自分のアタマの中では、大文字山をゆったりペースで越えた分、比叡山の上りで挽回してプラマイゼロ、のつもりだったのに。ちなみにレースプランでは、前半を昨年と同様のタイムで通過し、足がつって散々な目に遭った後半にタイムを稼いでトータル10分を短縮する、となっている。ところが前半だけで10分も遅れた、ということは...。どうしてもタイムを見ると気が焦るので、タイム表示を消して感覚だけで走ったことが完全に裏目に出てしまいました。まさかこんなに遅いとは!?
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あ、これだ
いったん比叡山に登ってしまうと、しばらくは緩やかなアップダウンの連続。ただ、丸太のステップとコンクリの人工階段がビミョーに歩幅に制限を与えるイヤな区間。そこ
でハッと気付いたのが、足の歩幅というかストライドの量。そう、いつもよりゆっくりペースを心掛けたせいか、歩幅が普段の練習より若干広く大股になっていることが判明。本来であればピッチを落しつつ歩幅はそのままキープ、のはずが周囲のランナーのスピードに焦ったため、ピッチを落した分ストライドの量を増やすという禁じ手を、知らず知らずのうちに使っていたという訳です。そこで、ステップの間隔に合わせて歩幅を狭く、その分回転というかピッチを上げると「おっ」。そう、これこそいつもの感覚。感覚さえ蘇るとキロあたりのペースも1割ほど向上。それでいて違和感もなく、呼吸も安定。なるほど、すべての基本はランニングフォームにあり。
効果抜群、魔法のサプリ
横高山、水井山のまさに「這って登る」ピークをふたつ越えると、あとは一気に下るのみ。前回はここで足がつってえらい目に遭いましたが、今回は井上社長からスペシャルなサプリメントを用意してもらいました。そう、その名は「Mag-on」。つまりマグネシウムのサプリ。マグネシウムといえばMTB草創期の1991年、アラヤが〝Muddy Fox〟のブランドで発売したモノコックフレーム。当時その斬新なデザインと素材が注目の的でしたが、フレームのリコールで回収され、モデルチェンジした2代目は剛性確保のため重量がハンパなく増加し、結局そのまま生産中止が決まった悲劇のモデル。時々ネットでドナドナの如く売られているフレームを見るにつれ、せつなさが募る今日この頃。いや、こんな話ではなくサプリメントの「Mag-on」。足のつりを防ぐ、という効能を期待して実戦投入した結果、一度もつることなく無事完走。いやー、確かに効きました。お値段はやや高めですが、日本ハムの大谷投手のような足のつりに悩む方はぜひお試しあれ。
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やっぱり楽しい
最後のピークである江文峠を越えると、ゴールの静原神社まではあと僅か。まだ脚はしっかり残ってて、前回と違って余裕を持っての
ゴール。・・・が、タイムはやはり昨年を上回れず屈辱の4時間オーバー。ま、それだけ奥が深い競技ということなんでしょう。ゴール地点では地元のボランティアの方々の献身的なサービスを受け、あらためて完走の喜びが込み上げてきました。うん、しんどいけどやっぱりトレランは楽しい!このリポートに最後までお付き合いいただいた皆様、自分の身ひとつで山野を駆け巡る快感を、ぜひ一緒に味わいましょう!!
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細川公志さん
○大阪で広告代理店を経営する敏腕企業オーナー。企業経営するかたわら、少ない時間を利用しレースとトレーニングに取り組むアラフォービジネスマンアスリート。シクロクロスのマスタークラス、マウンテンバイク、マラソンなどのホビーレースで優勝&表彰台に上ること数知れず。ストラーダ井上とは前職で電機メーカー営業マンとして東北・北海道地域を同時期に過ごした。井上より1年早く会社を辞め、広告代理店社長として転身。今年よりトレイルランニングに取り組む。ニックネーム「P川」「シャッチョー」
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