STRADABICYCLES -ストラーダバイシクルズ-

注目のレポート

京都店:サロモン・トレイルラングッズ・インプレッション 2

 インプレ2回目です。こんなんでホント大丈夫か?
 みなさんこんにちは。P川のトレランインプレッション2回目です。おヒマな方は最後までお付き合いのほど…。そうでない方は「タブを閉じる」をポチっと。
 さて、今日は実際にトレイルを走った感想を。
 実は先週、インプレ用にP川が選んだコースは愛宕山。しかし途中から積雪に次ぐ積雪で、まさかの耐寒雪中行軍状態。途中で出会うハイカーはみんなアイゼン装着。こちらは見た目おハデなトレランシューズ。踏破性能の差は歴然で、上りは空回るわ下りはスベるわてんやわんや。しかし圧雪路面ではしっとりグリップするSALOMONの「S-LAB XT 5」。トレイルでの実力のほどはいかに?
 さて、目標はストラーダ京都店の向かって右手にそびえる霊峰比叡山。比叡山へのトレイルはいくつかありますが、今回選んだのは蔓殊院の脇から登る「雲母坂」。この道は比叡山への最短コースで、かの親鸞聖人が百日参籠の修行中に夜な夜な(?)都の六角堂へ行き来した道としても知られています(と五木寛之の「親鸞」で知りました)。
1. 雲母坂.jpg
 ストラーダの駐車場に車を置いて、シャッチョーに「戻らないときは遭難したと思ってくれ」とだけ言い残し、いざ出発。まず感じたのは、シューズの走り心地がズバリ「硬い」。なんせ舗装路を走ると、着地のショックがそっくりそのまま返ってくる。さすがに「倍返し」ではないにせよ、ロード用のシューズとはあまりにも勝手が違ってペースも上がらずキロ6分程度。しかも骨盤の前傾を意識して走ると、衝撃がモロに膝に返りついつい腰の落ちたフォームに。うーん、大丈夫かな?
 そんな状態で約20分。ようやく登山口の雲母橋に到着。ここからいきなりの激坂登り。路面は昨夜の雨でぬかるみ系。「足濡れると寒いし、難儀やな」と思いつつ走り出すと意外や意外。さすがにシームレスなスキンを纏った「S-LAB XT 5」。水分たっぷり山野愛子どろんこ美容法で使えそうなぬかるみでも、靴の中にはまったくと言っていいほど水気が侵入せず。むしろ、跳ね上げた水分がもう片方の足首あたりにかかるばかり。これはスゴイ!
2. シューズ.jpg
 しかもやや前傾気味の中敷きのため、激坂であっても苦も無く体重を前方にかけやすく、さらに強力なグリップ感を演出する靴底のブロックパターンのおかげで雪面のように滑ることなくグイグイ前に進む感じ。いやあ、これには驚きました。
 雲母坂の特徴は、多彩な路面状況。川底のようなぬかるみに、砂地のしっとりした路面。かと思えば手を使うほどの岩場にガレ場。つるつるに磨きこまれた根っこセクションや落ち葉フカフカの極楽エリア。これらの路面状況にも、このシューズは「ほれ、グリップしてんだからさっさと前へ進め」と言わんばかりに、しっかりプレッシャーを与えてくれるのでありマス(汗)。
4. 快適なシングルトラック.jpg
 小一時間走ってようやく山頂のバス停に。残念ながら視界ゼロなので、早々に雪の残るトレイルを下り始める。すると適度な重さのシューズが、まるで振り子のように脚を前に伸ばそうとけしかける。気を付けないとブレーキが…と恐怖心がこみ上がるものの、足元は結構しっかりグリップ。濡れた岩や木の根っこ、ぬるっと滑る泥でもしっかり踏ん張ってくれるので、余計な神経を使わずとも快適に下れる。靴底そのものの剛性も高く、着地の際に石を踏んでも痛みを感じることがない。うん、素晴らしい。
 オンロードでは突き上げ感がハンパなかった走り心地も、オフロードではうまく路面のギャップをいなしてくれる感じ。泥の上では不意に滑ることがあっても、コントロールできる範囲のスリップなので問題なし。ロードシューズでしかトレランしたことなかったP川にとって、異次元の快適さにひたすら脱帽。13.4kmの道のりを、楽しく走らせていただきました。
 次回はバックパック「ADVANCED SKIN 12 SET」の使い心地をレポート。乞うご期待!
 P川
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細川公志さん
○大阪で広告代理店を経営する敏腕企業オーナー。企業経営するかたわら、少ない時間を利用しレースとトレーニングに取り組むアラフォービジネスマンアスリート。シクロクロスのマスタークラス、マウンテンバイク、マラソンなどのホビーレースで優勝&表彰台に上ること数知れず。ストラーダ井上とは前職で電機メーカー営業マンとして東北・北海道地域を同時期に過ごした。井上より1年早く会社を辞め、広告代理店社長として転身。今年よりトレイルランニングに取り組む。ニックネーム「P川」「シャッチョー」

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