滋賀店 店長の山本が2014年にメインとして使用するバイク、「SPECIALIZED S-WORKS EPIC CARBON WC 29」

SPECIALIZED S-WORKS EPIC CARBON WC 29 FRAMSET（￥460,000）

「WC」は正に「WORLD CUP」を意味し、SPECIALIZED RACING TEAMの山本幸平選手も全く同じバイクフレームで世界を舞台に戦っています。

WORLD CUPで使用されている機材と全く同じ物に一般のライダーが乗る事ができる。

それはいわゆるF1に乗れるのと殆ど同義では無いでしょうか？

スポーツバイシクルズだから許される特権なのかもしれませんね。

そんなWORLD CUPモデルが完成し、早速、シェイクダウンを行って来ました！

まず衝撃的なのが「ダンシング時の加速の凄さ」

近年のWORLD CUP XCレースはレース時間の1時間30分の間で「いかに短いインターバルで鋭いダッシュを繰り返せるか」という内容に変わって来ています。

そんなレース内容の変化に合わせ、このEPIC WCはチェーンスティを短くし、リアの反応性を向上させました。

その為に必要だったのが「フロントディレーラーの排除」

この思い切ったジオメトリを採用することで、29インチバイクが持つ「リアのもっさり感」が一掃されています。かなり強烈な加速です。正直、ハイエンドモデルロードバイクと勝負しても互角以上なのでは無いでしょうか・・・

フロントディレーラーが排除される、つまりフロントシングルの機構を持つコンポーネントは「SRAM XX1」しか現段階では存在しません。

当初はフロントシングルに不安を感じていましたが、一度ライディングするとその不安は杞憂に終わりました。

フロントを「28T」、そしてリアが「10-42T」という、今までに例の無いワイドギアは、正直、日本のトレイルならばこの範囲で全く問題ないと思います。

「脚力が無いとキツいんでしょう？」と良く聞かれますが、フロントを「28T」にしてしまえば全く問題無いと言う事がわかりました。

そしてBRAINショック。

古くはアルミのM5 FSR等でも採用されていた「動いて欲しい時だけ動くサスペンションシステム」

きっとこのリア追従性はリア142mmアクスルも起因しているかと思いますが、その昔、TREKのABPに初めて乗った時と同じか、それ以上の衝撃を受けました。いやはや、技術の進化って凄まじいです。

フロントのROCKSHOX BRAINフォークはダンシングの際、まったくヨレず、「剛性の塊っ！」というフィーリング。

ダンシングを多様する昨今のXCレースですので、ダンシングした際のサスペンションセッティングについては突き詰められている感じが強くありました。

リアサスペンションのセッティングについては、ブレインショックの4段階のみ。非常に明確で簡単です。

XCレースならば1番か2番目に動きを制限し、王滝やトレイルライド等では一番緩くしてあげるだけで、おもいっきりリアの表情が変わってくれます。相当面白いです、これ。

アッセンブルしたホイールは「MAVIC CROSSMAX SLR」もはや私の鉄板ホイール。

軽いホイールは他にも多くありますが、MTBライドで必要なのは「ラインをしっかり安心してトレースできる剛性」

SRAM XX1のカセットスプロケットにいち早く対応しているのもセレクションの一因でした。

アッセンブルされた「S-WORKS CARBON HANDLE」や「S-WORKS FAST TRAK」も「なるほど！うむむ・・・」と唸るクオリティでした。

特に「FAST TRAK」は今まで鉄板として使ってきたタイヤから思わず乗り換えたくなる程で・・・

※「FAST TRAK」については、後日、改めて商品紹介させていただきます！（笑）

あまりに衝撃的だったEPIC WC

ついつい長文、駄文を綴ってしまいましたが、このバイクを乗ったマウンテンバイカーは、きっと私と同じくらい饒舌になる事でしょう。

ご紹介した「SPECIALIZED S-WORKS EPIC CARBON WC 29」はストラーダバイシクルズ滋賀店にてご試乗いただけます。

また、当店が開催するMTBイベントの際には実際にトレイルライドもお楽しみいただく事が可能です。

※当店メンバーズカードをお持ちでない方は身分証等をご提示いただく必要がございます。詳細は当店スタッフまでお問い合わせください。