ナイトライド&フォト 石山寺秋月祭編 [スタッフ松岡レポート]
去る9/24、中秋の名月のその日、ストラーダバイシクルズ草津本店では石山寺までのナイトライド&フォトを開催いたしました。近江八景の一つ、石山の秋月を目指して旧東海道をのんびりライド。実は今回担当の松岡の準備の都合で出発が30分ほど遅れてしまいました。これが後の幸運に繋がりますが今はただ遅れて焦っています。
さて、遅刻して焦っているとはいえ安全運転で出発です。各自ライトを点灯、走行順をきめて旧東海道へ漕ぎだします。走り出した時はやや蒸し暑いかな、と感じるくらいでしたが瀬田川を越えると急にひんやり。石山寺の参道に入るとそれと思しき人たちが増えてきます。空には薄いとはいえ一面に雲がかかり名月は見えそうにありません。まさに「雲隠れにし夜半の月かな」ですね、と言いながらバイクを押し歩く一行。
僕も含めて参加の皆さんそれぞれがカメラやスマートフォンでああでもない、こうでもない、露出や構図にこだわって撮影をされるのでちっとも前に進みません。それでもろうそくの揺らめきに先を焦る事もなくのんびり階段を上ります。石山寺はその名の通り石の山、まるで仙人の潜んでいそうなゴツゴツした岩山を縫うようにして伽藍(重文)や多宝塔(国宝)を仰ぎ見たり説明書きを読んだり、月が顔を出していないか空を見上げ、薄明りに照らされた石畳を撮ったり、なかなかに忙しい。
途中本堂で催されているミニコンサートをのぞいたり、御朱印帳持参のお客様が集印されたりしながら頂上へ。見上げると月見亭の上に見事な中秋の名月が浮かんでいました。カメラをむけるものの何とも荘厳な雰囲気についカメラをおろして見とれてしまいます。
「出だし遅れて良かったですね」
「結果オーライ」などと言いつつお月さんから目が離れません。
名残を惜しみつつ下山の途に。さっきしゃがんで見ていたろうそくの明かりが階段の下でチラチラ瞬いています。
我々もそうでしたが、他の皆さんもなんとなくホウっとしたどこか夢見心地な顔で階段を降りてこられます。満ち足りた思いで駐車場までたどり着いたらいよいよお楽しみです。銘店 叶匠寿庵の月見団子とみたらし団子、もちろん全員二本買いです。
石山寺の秋月祭、観光バスも来ていましたが人の出もほどほどで気持ちよく散策する事が出来ました。たまにはこんなイベントも楽しいですね。
秋の夜長、軽く一枚羽織ってご近所のナイトライドいかがでしょう。昼間とは違う町の表情が興味深いですよ。
*今回の写真は松岡撮影の物と瀬崎さん撮影(タイトル写真も)の物です。瀬崎さんいつもありがとうございます。