第18回ヒルクライム大台ケ原 since 2001[スタッフ田中レポート]
毎年恒例となった、「ヒルクライム大台ケ原 since 2001」への挑戦。
コース全長28km、標高差1240mと、平均勾配だけで見るとそれほどでもないかもしれません。ですが、約10%の坂が7.5kmに渡って続く関西屈指の「激坂区間」が登場するため、実は非常にタフなレースです。
近場ではなかなか味わうことの出来ないハードなヒルクライムレースに、今年もストラーダライダーズのお客様とスタッフ田中が参戦してきました。
スタート地点は奈良県南部に位置する上北山村、草津からは車で約3時間です。前日受付かつ、レースは朝7時からなので、前泊は必須。今年も昨年同様コテージにて宿泊しました。21時前には消灯し、翌日に備えます!
台風の影響が心配された当日、朝から雨模様で路面はかなりウェットな状態。幸いにもレース中は小雨の予報で、レース開催には問題ありませんでした。
スタッフ田中は今回が3回目の挑戦で、過去に、2位(2015年)、4位(2018年)と入賞した経験があります。コースは大体把握していますが、練習でこんなに長いコースを走る機会は全くありませんので、不安はもちろんありました。
今回は機材的にも肉体的にも昨年よりは良い状態でレースを迎えれたような気はしますが、雨音と緊張からなかなか寝付けず、2時間も寝られませんでした。ベストコンディションではないかもしれませんが、昨年のタイムは上回り、なんとか入賞したいところ。
ウォーミングアップは、実走行。ところどころで路面状態を確認しますが、ヒヤヒヤするぐらいスリッピー・・・タイヤが全く喰い付かず、攻めた走りは無理と判断。もう既にタイヤの選択ミスが悔やまれます。
スタート周辺は混雑していたので、集まれた方だけでスタート前の記念撮影。ストラーダでは、このレースのために今年バイクを新調された方も多数!雨ではありますが、楽しみましょう!
その後は組ごとに別れ、スタート位置につきます。6組中、私は2組目なので、1組が出発した2分後にスタートです。大台ケ原が一筋縄で行かないのは、エントリー順で年代に関係なく組分けが行われる点。ゼッケンでは年代も特定できないので、となりにいるのが同年代の競争相手かどうかも分かりません。また、組自体が遅ければ前半の平地区間(約8km)だけでも大きな差が生まれてしまいます。
なので、今年は先頭付近に位置取り、必要なら脚を使ってでもローテに加わりペースを上げる作戦。グロスタイム方式なので後ろに並ぶメリットは少ないため、自由に動けつついきなり先頭を牽くことのない2列目に並びました。昨年は20番手ぐらいを走り、コーナーの度に大幅な減速と急加速を強いられたため、その反省も活かした位置取りです。
作戦はうまくいくのか?緊張しながら、レースがスタート!
まずは人任せですが、約40km/hぐらいのペースで平坦区間(9km/250mUP)をスタート。悪くないペースなので、ここは5番手以内で温存しつつ走る。一列棒状の隊列。ただ、コーナーは倒し込むと明らかに横滑りしたので、自分だけやや膨らんでしまう状態。先頭が回って来たので、激坂区間1km手前で500mほど牽いて、交代。
激坂区間(7.5km/710mUP)へは、流れで組の先頭で突入。この時点で同じ組から付いてこられるのは5人ぐらい。2、3kmぐらいは人のななめ後方でペースを合わせて走る。昨年も経験したが、案の定後輪が空転してダンシングが一切出来ない。ダンシングを多用する私にはかなり苦しい状況・・・。そんな中、後ろから同じ組の猛烈に速い選手が抜かしてゆく。少し喰らいついたが、1kmもしない内にあっけなく千切られる。(おそらく、約13km地点)後ろを振り返ると、後ろにも誰も居なくなっていたので、この時点で2組の2位。
激坂区間の後半に差し掛かると、短い下りが数回登場する。例年ならば思いっきり攻めたが、今年は本当に攻めれない。気づけば、同じ組の人が後ろに迫っていた。一度は抜かれるも、なんとか抜き返して激坂区間はそのまま組2位で通過。約100m前には1組目でスタートしたHくんが。
激坂区間を抜けた後は10km強のドライブウェイ。緩い上り基調で下りも数回あり、集団走行が出来ればかなりペースアップが見込める。昨年はペースの合う集団を作れず泣いたので、早々に激坂で競った後ろの人(Mさん)に声を掛け、協調に成功。同年代の場合はスプリントになるが、今は気にしない。その少し先で、Hくんを吸収する。
(写真:マルコマルオ様)
交代しながら私自身は全体の4~5割ほど牽いて、多くの集団をパス。バランス良くMさん、下りはHくんがローテーションして助けてくれた。勾配が緩み、少しはダンシングが出来るので、ちょっとはマシなペースに。しかし、下りは安全第一。可能な限り攻めるもブレーキ多め。もどかしい・・・
(写真:マルコマルオ様)
ラスト2km付近で、気づけばMさん(写真左後方)と2人に。きっかけは覚えていないが、いっぱいいっぱいになった私が少し離れた。次第に差が広がり、最後には100m以上離れてしまった。追いつく気力も体力もなく、自分のペースに切り替えて、最後は前の組の人たちを数人パスしてゴール。なんだか出し切った感が薄い。展開は予定通りに行ったが、激坂では自分の走りがほとんど出来なかったせいだろう。
ゴール後、協調してくれたMさんと握手。下山後知りましたが、別の年代で無事入賞されてました。Hくんも3年連続入賞!おめでとうございます!さて、私はと言うと・・・昨年より8秒遅れ、あと一歩のところで入賞を逃す7位・・・(泣)他の年代なら入賞ラインのタイムですが、やはり同年代のレベルが上がっているのを感じましたね。本気度が足りなかった自覚はあるので、次こそは優勝狙います!!
ゴール後は頂上で、全員がゴールするのを待ち、なんとか少しだけ写真に収めることが出来ました。(少なくて申し訳ありません)今年新車を購入されて初レースの方も無事完走され、満足気だったのが嬉しい限り!
そしてめちゃくちゃ寒かったですが、頂上にてみんなで記念撮影!来年こそは晴れるのを祈りましょう!!(笑)
上りでは応援してくださり、下りでは最後まで手を振って私達に温かい声を掛けてくれる、村の方々。毎年、本当にありがとうございます。運営スタッフの皆様も悪天候の中ありがとうございました!すごく良い雰囲気の大会なので、また次も参加したくなります。
ハードな分、達成感も格別な「ヒルクライム大台ケ原 since 2001」
リベンジに燃えるスタッフ田中と、ぜひ来年も参戦しましょう!!
初めての方も、もちろん大歓迎です!!