フルモデルチェンジを果たし大幅に進化。PINARELLO PRINCE FX
PINARELLO「PRINCE(プリンス)」といえば、初代から脈々と受け継がれる名車の系譜。
名実共に最強のイタリアンブランド「PINARELLO(ピナレロ)」のPRINCEシリーズが2019年モデルに於きましてフルモデルチェンジを果たし5代目となり、全く新しいバイクとして登場しました!
PINARELLO PRINCE FX ULTEGRA(税込価格 570,240円)
GANシリーズの後継モデルとしてでリリースされたPRINCEシリーズ。今回紹介するPRINCE FXはフラッグシップたる「DOGMA F10」に次いで高い性能を誇るセカンドグレード。しかし、その中身はというと決してDOGMA F10のグレードダウンではありません。
コンケーヴ(凹)形状を採用し、Di2ジャンクションをスマートに内蔵する「eLinkシステム」も搭載したDOGMA F10と瓜二つのダウンチューブ。しかし、実はDOGMA F10を上回る性能を実現する工夫が・・・
ダウンチューブがフロントホイールに沿った形に抉られ、整流効果をDOGMA F10以上に向上。
また、特徴的な「フォークフラップ」を採用したフロントフォークは・・・
DOGMA F10にもない、ブレーキ付近が抉られた新形状。ここも空力性能の向上に積極的に取り組んだ結果でしょう。ちなみに、ダウンチューブともDOGMA F10以上にスムーズに繋がる新形状としています。
リアブレーキ付近も同様に抉られブレーキの収まりが良好になることで整流効果を向上。他社エアロロードでは多く採用されているダイレクトマウントはあえて見送り、オーソドックスなキャリパーブレーキでメンテナンス性を追求しています。スレッド式のBBといい、ピナレロの拘りが感じられる部分です。
エアロダイナミクスに優れるシートポストはDOGMA F10譲り。固定方法は、より調整しやすい臼式のクランプです。
コックピット周りは、DOGMA F10を駆るTEAM SKYでも採用される「MOST」のヘッドパーツ、エアロハンドル、ステムを装備。まとまりのあるデザインでピナレロの美しさと機能美を、さらに高いレベルに押し上げています。
ここまで空力についてばかり書きましたが、フレーム重量は940g(53サイズ)とヒルクライムで十分に通用する軽さ。そしてピナレロの専売特許とも言えるアシンメトリック(左右非対称)もさらに推し進められ、剛性バランスも最適化することに成功しています。
カーボン素材の差を埋める為に形状を工夫し、それ以上の空力性能、快適性を獲得した新型PRINCE。DOGMA F10の特徴を取り入れるだけに留まらずあらゆる点を改良した最先端のバイクは、歴代のPRINCE同様に名車と呼ばれることを宿命づけられています。
美しく、力強く、優雅な唯一無二のバイクブランド「PINARELLO」
気品あふれる最上のイタリアンバイクをぜひ店頭で感じてください。