テックレポート
BRAND CIRCUSの後・・・・[スタッフ熊谷]
ハイエンドバイクにフォーカスした試乗受注会である「BRAND CIRCUS」が終了し、おかげさまでたくさんのご注文をいただきました。
ありがとうございました!
というわけでご注文いただきましたハイエンドバイクが続々入荷してきています。トレックのプロジェクトワン、ピナレロのDOGMA F10、GAN RS、キャノンデールのSYNAPSE 、そしてMAVICホイールの数々・・・・。
大変多忙な状態です!とてもありがたいことです。
この日もウン百万円コースが3台・・・久々のカンパニョーロEPS搭載もあって気合いが入ります!
さてさてそんな私のメイン業務であるテック・アッセンブル業務について、少しご紹介を。
今回はメーカーから商品が入荷したときのお仕事についての流れをご覧ください。
- 商品・受注情報確認
着荷、POS登録、外箱確認、お客様情報の確認、ここまでに1時間ぐらいかかります。(ストラーダバイシクルズではヒューマンエラー防止のため受発注・顧客情報・納期管理・納車予定表・そして社内の連絡事項から知識シェアまでをカバーするグループウェアを自社開発して運用しています。この情報確認がとても大切なのです。) - 作業準備
開梱、作業台据付、パーツ取り外しで約1時間(スポーツバイシクルはメーカーが70%程度組み上げてきますが、機械組みだったり締め付けが甘かったり、ホイールのフレやパーツのバリがあったりするので、ほぼ全ての部品を取り外し、チェックし、清掃してワックスをかけた上で、再度組み立てるのです) - 組み立て作業
各パーツを取り付け。お客様の使い方を想定して量を調整しながら適材適所にグリスやケミカルを塗布しつつ組み立てを行なっていきます。専門工具を使用するのはもちろんのこと、トルク値管理などをしっかり行います。でも最も大切なのは手の感覚や組み上げのセンスだったりします。(弊社のテックスタッフは年間何百台ものバイクを触りますので結構経験を積むことができますよ!)実際の組み立てにロードのハイエンドバイクで、切れ目なく作業して3時間、少し難しい作業や加工が必要な場合は4、5時間かかります。 - データ管理
組み立てと並行してマルチにデータ管理作業を進めていきます。パーツごとのトルク値の管理や加工の履歴をチェックリストに従い記載していきます。 - 各部の調整
つぎにDi2やEPSなどの電子パーツの充電や、ディスクロードならホースの長さ調整と再ブリーディング、マウンテンバイクならサスペンションの摺動チェックと体重によるプリロード調整なども行なっていきます。大切なのはあらかじめお客様のフィッティングデータに基づくポジション再現。納車時にぴったりと合っているととても喜ばれますから。 - 最終チェック・テスト
ヒューマンエラーを極力避けるために最後に他のテック担当によるダブルチェックを行います。チェックが終了すると、作業完了の情報を先ほどのグループウェアにインプットします。完了ボタンを押すと自動的にフロア担当に連絡が渡る仕掛けになっており、お客様にすぐにご連絡が入ります。お待たせしないようにしております - ディッシュアップ
お客様の納車予約が決まるとディッシュアップを行います。ディッシュアップとはレストランのチーフシェフが使う言葉らしいのですが(弊社代表の井上が名付けた)、メインの料理やガロニ、ソースなどを最終的にお皿に盛り付け、プレートの周りを拭き、ホール係に料理を渡す行為を言うそうです。
ストラーダバイシクルズでは、最終的にポジションを決めた後、バーテープを巻いたり、ボトルケージやベル、ライト、サイクルコンピューターの取り付けなどをしてお渡し状態にすることをディッシュアップと呼んでいます。
いかがですか?ほとんどのバイクがこの工程を経ています。これらを全て入れると1台組み立てに8時間を超えることもあります。
長時間の重労働になることも多いのですが、生来のメカ好きのせいか、全く苦になりません!なによりお客様の笑顔を拝見することが励みになりますので、喜んでいただけたら疲れも吹っ飛びます!
この日のディッシュアップはGARMINづくし!これにEDGE1030が入るので、GARMINコンプリート!