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レポート

4年ぶりに「伊吹山ドライブウェイヒルクライム2023」に出場しました![スタッフ田中]

こんにちは、スタッフ田中です!

先日開催された「伊吹山ドライブウェイヒルクライム2023」に4年ぶりに参戦してきました。大会の性質上、写真が少ないですが、そのレポートです。


「伊吹山ドライブウェイヒルクライム」と言えば、コロナ禍以前は3000人規模を誇った西日本最大級のヒルクライムイベント。ですが、3年ぶりに再開された昨年からは全カテゴリーの合計人数が300人と、規模を大幅に縮小しての開催となりました。

今年も昨年と同じく合計300人のみの募集となっており、定員は2日半で埋まってしまったため、参加したくてもエントリーが間に合わなかったお客様も散見されました。(来年には増枠されることを祈ります)

そんなエントリーの狭き門をくぐり抜けた、開催を心待ちにしていた熱心なサイクリストが伊吹山ドライブウェイに集いました。

12時過ぎからのレーススタートだったので、10時前に現地入りし受付、準備などを済ませます。

今回、身体のコンディションは、60%といったところ。花粉と風邪などで、大事な時期に思うようにトレーニングを行えず、体調もモチベーションもそれほど高い状態ではありませんでした。

今年は積雪が非常に少なかったため、フルコース(約15km)での開催を想定していたのですが、前日の低気温、降雪、強風の影響からショートコース(約10km)での開催が直前に知らされました。

スタート時刻などは変わらずなので、予定通り実走でウォーミングアップをし、グローブやウォーマーなどを決定して開始15分前ぐらいにスタート地点前で待機。

過去に参加していた時よりも招集がかなり緩かったので、直前まで準備することも出来たかもしれませんね。(荷物は事前に預けてしまったので頂上まで写真はありません)

以下、レースレポートです。(うろ覚えの部分もあるので、距離は参考程度に。荷物は事前に預けてしまったので頂上まで写真はありません)


今回は、同年代に全国トップクラスの選手が参加することを知った時点で、優勝は困難と思っておりました。また、名前を知っている速い選手も数名いたため、3位以上を目指すつもりで立ち回りました。

計測はネットタイム方式(スタートライン通過からゴールラインまでのタイム)なので先頭には並ばず、半分より後ろぐらいからスタートします。

※助走をつけることでスタートラインを加速した状態で通過できることと、ゴールが同着の場合、より遅れてスタートした方が上位になることから、理論上は最後尾スタートが有利。とはいえ、前がもたついたら蓋をされたり、先頭集団がスタートからハイペースの場合追い付くのが困難になったりと、スタートから分断されてしまうリスクもあります。なので近年は最後尾ではなく、真ん中よりちょっと後方ぐらいにしてます。(ちなみに4年前は、前方が詰まってスタートライン通過後に急ブレーキをかけたので失敗でした)

スタートラインはまあ悪くないぐらいのスピードで通過。徐々に速度が上がり、前方では一列棒状の集団が出来上がりました。勾配がきつくなる箇所では横に広がり、また一列になったりを1km地点ぐらいまでは繰り返していました。この時点では自分は一切前に出ることなく温存していましたが、ペース的には余裕があり、場合によっては前に出ようかと思うぐらいでした。

スタートから1km地点、優勝候補筆頭の選手が抜け出します。自分を含め、一時的には4人が抜け出した形に。ですが、私は1分弱でギブアップ・・・異次元のパワーの前に、このままついていくのは困難と判断し、マイペース走法に切り替えました。前には3位の選手を視界に捉えつつ、50m~100mの距離を保ったままペースを維持。一回追い付いてしまえば良いのですが、そのちょっとを頑張れるメンタルがありませんでした。

中間ぐらいだったでしょうか。後方から5位、6位の2人が追い付いて来ましたので、後ろで休ませてもらいつつ、1km弱で再び前に出ました。そのまま協調することも考えたのですが、自然と差が開いたので再び独走に。前方にいる3位の選手とは、100m前後をキープしていました。

ショートコースでは後半に当たる、8kmを過ぎたぐらいに100m前後の緩い下りからの登り返しがあります。エアロで有利な機材なので、ここで一気に差を詰めたいところ・・・ですが、3位まで50mぐらいのところでまたもや踏み切ることが出来ず、50m差をキープしたまま距離を消化していきました。

ゴール前、心拍数も180を超えていたようで、限界でした。ゴールスプリントなど出来ず、一矢報いることなく4位でゴール。最終的なリザルトは、前とは6秒、後ろとは7秒差。ちなみに1位とは3分以上なのでやはり異次元でした・・・(苦笑)

頂上で、続々ゴールして来られるお客様と記念撮影

その後下山し、表彰式。

お客様も20歳代の部で入賞されました~!


今回の機材は、サイコン込みで総重量 6.83kgに合わせた「FACTOR OSTRO VAM」

計測されることはないのですが、一応大会規定の6.8kgをギリギリ超えつつ、エアロをかなり追求したパーツを選びました。7gのボトルケージ、「TNI JUST7」、自動開閉バルブながら実測54gの超軽量ボトル「Abloc Arrive S」などもコダワリポイント。

ハンドル幅は36cm、形状もよりエアロとなった新型の「BLACK INC一体型エアロバーステム」は数か月前に導入。

ハンドル幅の縮小、より薄くなり、バーテープの巻き量も減らせました。これらの積み重ねで大幅に空気抵抗を減らすことが期待できます。何より非常に美しい!

交換可能なすべてのボルトを、高品質なチタンかアルミに交換しています。

基本的には強度が必要な部分は64チタン、不要ならアルミを選んでいます。

ホイールの「CADEX 50 ULTRA TUBELESS」はスーパーエアロカーボンスポークを採用し、外幅30mmの超ワイドリムで50mmハイトながら重量は1300g前半。リムハイト、幅、重量、ハブ内部構造からスポーク形状に至るまで妥協のないホイールです。

そこにフックレスリムに対応しつつ220gと軽量で、丈夫さも兼ね備えたIRCの「FORMULA PRO HOOKLESS TUBELESS READY S-LIGHT 25c」を組み合わせました。

歯数はフロント52-36/リア11-28で、ギア比は概ね適正だったかと。

パンクを含むトラブルの心配がないことを前提として、その上で自分が最速だと思うパーツを一切の妥協なく詰め込みました。

それらの恩恵で、勾配が緩む区間では大変有利だったのではないかと思います。

レース中の平均パワーは293wでした。

FTPからすれば30分程度のレースなら340wぐらいは維持できて然るべきなのですが、全くキープ出来ませんでした。

ローラーと違いケイデンスが極端に上下してしまうので、心拍が上がりやすいのだと思います。(前半は心拍計が不調でした)

しばらくレースの予定はありませんが、実走して感覚を取り戻しておくことが、次のレースに向けての課題ですね。


こんな感じで、悔いが残るレースとなった今年の伊吹山ドライブウェイヒルクライム。

来年はきっとリベンジ出来るよう、地道にトレーニングしておきたいと思います。

しばらくはゆる~くライドを楽しむつもりなので、イベントへのご参加お待ちしています!

この記事を書いたスタッフ

HIROKI TANAKA
彦根店 店長 田中 宏樹
明るく朗らかな性格で常に元気に仕事をしているフロアスタッフ。
各メーカーのジオメトリーやサイズ、規格などに精通しており、それを諳んじるぐらいに記憶している。
元陸上部だったこともあり、高い心肺機能を有していることから、ヒルクライムのホビーレースで上位に食い込む実力がある。
とにかく時間があれば自転車に乗っている自称・他称「自転車バカ」。
イベントでは初めての方が安心して乗り出すための「デビューライド」や「モーニングライド」、
また平日休日問わずに行われる「トレーニングライド」など多岐にわたる。
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